未妊という言葉はご存知でしょうか?この言葉が世に出て10年ぐらいになるのではないでしょうか。不妊でなく未妊。
私は漢方を専門として不妊相談をさせていただいていますが、この未妊という言葉を知った時に、まさにご相談にのらせていただいているお客様の状態を表していると感じたのを覚えております。
不妊と未妊は違います。未妊とは?
不妊症は妊娠できない事ですが、未妊はただ単にまだ妊娠していないということを指します。このような言葉が生まれた背景として「妊娠できる状態でないから妊娠に至ってないだけで、不妊ではない・・・」そういう方が本当に多くなってきているという事でもあると思います。
原因不明不妊も含めてさまざまな卵管や卵巣、卵子、精子の機能低下にまつわるものが多いです。アレルギーが関わっている不妊も増加してきています。
まさに不妊ではなく妊娠できる準備が整っていないだけかもしれません。未妊という事ですね。 現在では本能とも呼べる妊娠出産の機能を狂わせてしまうような生活習慣や食習慣が、当たり前のようになってきてしまっているということだと考えています。
最初に未妊という言葉が世に出たのは河合蘭さんの著書
最初はジャーナリストの河合蘭さん著の【未妊ー「産む」と決められない】で、子供が欲しいのに一歩踏み出せないままとどまっている状態で自分で産もうと決めれないという女性たちのことを「未妊」と名づけています。
この著書では現代女性は子供は欲しいけれど自分の時間がとられることに強い抵抗感があることや、不妊症の不安がとても強いことが特に印象的なレポート集となっています。
河合蘭著 未妊ー「産む」と決められない⇒http://booklog.jp/item/1/4140881798
最近よく言われている未妊は、名付け親の河合さんの意味とは違ってきています。繰り返しになりますが現在よく使われる未妊とは「自分で産むという事を決められない」という意味ではなく、妊娠にまだ至っていないだけで準備中という意味です。
未妊の場合の対処は「妊娠しやすいカラダ作り」
妊娠できる状態にするため「準備」を整えていく事に尽きます。例えば当店では漢方を使って妊娠しやすいカラダ作りをご提案しています。
調子を崩している症状がある場合、例えば生理不順や生理痛、PMSなどから冷えや貧血、ストレスに至るまで漢方での治療対象になります。
調子を崩している症状がなくとも妊娠しやすくしていくために、卵巣や卵子や質を上げていく事を効率よくするために漢方や漢方の知識をもとにアドバイスしていきます。
まとめ
未妊という言葉で非常に心が軽くなったといった事もよく聞きます。準備が整っていないだけで準備が整えば妊娠するという事です。妊娠は女性の本能です。
不妊治療よりももっと先にやることとして基本的な部分の妊娠しやすいカラダ作りの意識を持つことが大事です。未妊の時間をうまく使って赤ちゃんを授かる準備を整えてきましょう。
河合蘭さんの言う「未妊」という言葉もすごくわかります。女性も仕事でアイデンティティーを持ったり責任ある立場になったりなどで、妊娠出産に踏み切れないという気持ちがすごくわかります。まだまだ日本が女性のキャリアと妊娠出産や子育てが両立しにくいという社会なのでしょう。ただ正しい情報を持って不安に振り回されないように妊娠や出産の計画や体の準備を考えていく賢いママを目指して未妊の時間を過ごしていきたいと思います。
妊娠に関して意識改革が進んだこの10年
結婚適齢期という言葉がなくって、色んな価値観や生き方が出てきていますが、妊娠の適齢期は生物である人間には決まってるという事ですね。晩婚化が進む中、妊娠適齢期を過ぎて子供を持ちたいと思った時に妊娠するための準備は必要という意識を現代人はもっておくという事が高齢妊娠出産を望む方に必要なことといえると思います。未妊という言葉もそういう時代背景から生まれた大事な言葉ですね。 こちらの過去ブログも参考にしてください。 未妊の時間をうまく過ごすことによって卵巣や精巣の能力は上げられます⇒高齢不妊でも妊娠できる人の2つの特徴