「不妊治療のやめどき」がわからない

年間約3万2千人が生殖医療によって誕生している日本は、世界一の不妊大国と言えるでしょう。晩婚化が進むにつれて、不妊治療を考える方も今後も増加していくでしょう。

だいたい体外受精で30代前半で3割30代後半で2割40代後半で1割の妊娠率を考えると、「不妊治療のやめどき」を考えることも計画性のある不妊治療を受けるために必要になってきます。

二人の幸せってなんだっけ?
二人の幸せってなんだっけ?

二人の幸せってなんだっけ?

不妊治療は始める以上に、やめどきが難しい

「終わりが見えない」と揶揄していわれる不妊治療ですが、当然赤ちゃんを授かれる可能性を上げる「幸せの治療」の治療という側面が本来でしょう。
不妊は病気ではないので(妊娠しないという状態のことを言います)、しっかり考えて不妊治療にのぞまないと「幸せの治療」であるはずのものが、「終わりのみえない」不妊治療の側面がでてきます。

では何をかんがえるのか?考え方はおよそ3つ

経済面

自分たちが働ける期間と子供が授かったとして生まれてからかかるお金(主に養育費)とのバランスを考えていきましょう。実は妊娠も出産もゴールではなく、子育てのスタート地点ということを再確認しておきましょう。

精神面

私は経済面や確率面から、いつまで不妊治療を続けるかの期間を考えておくのが精神面に迷いが少なくなる方法としてアドバイスしています。

2人で決めたゴールまでともかく進んで、その時にまたこれからのことを考えましょう。閉経すると妊娠はもうできません。決められた時間の中をしっかり前を向いて進んでいきましょう。経験として無駄になることは何一つないはずです。

確率面

現在不妊治療は確率的に言われていることがあります。体外受精や顕微授精で妊娠された方の80%が3回目までで妊娠されています。また年齢も45歳妊娠成功率6~7%です。

ただ妊娠しても流産率も大きく上がってくるので、不妊治療で出産までいけることが少なくなってきます。一般的なのは42~43歳ぐらいを不妊治療の一つの目安と考えてもいいと思います。

あくまで確率なので貴女に当てはまるかどうかはわかりませんが、やめどきや期間を考えるときに参考になると思います。

まとめ

不妊治療のやめどきを考えることは、しあわせの基準の変更時期だと言われます。子供がいないことがつらいのではなく、子供がほしいと願ったことが叶わないことが残念なんでしょう。ただ、大事な事は子供がほしいと思って夫婦になったわけではないはずです。目の前の愛する人と、新しい自分たちの幸せのカタチをみつけることが大事ですね。

良き相談者を持ちましょう

当事者である方には、今ある閉塞感や価値観でご自身のストレスをさらに悪化させてしまうことがあります。親や友人にも話がしにくいと言われる不妊の問題に関して、専門家のカウンセリングを受けていくことがお勧めです。ゴールを決めて走らなければ、迷走してしまう事もあるでしょう。客観的にアドバイスを受けることによって、頭の整理ができ夫婦のしあわせを考える手伝いができると考えています。不妊治療のやめどきに関しても同じですね。