妊娠したかどうかのチェック項目をご紹介

妊娠したら、どんな症状や状態から「妊娠かも?」と気づけば良いのでしょうか。妊娠の可能性がある時はまず参考にしてほしいチェックリストを知っておきましょう。

落ち着いてチェックしてみましょう!
落ち着いてチェックしてみましょう!

 

「妊娠したかも?」そんなときの体の変化のチェック項目

妊娠時の身体の変化はよく風邪と間違われます。ただ風邪と違って熱が出ないので、その状態で以下の項目を参考にしてください。

  • 生理前なのに少量の出血がある
  • おりものが多くさらさらしている
  • 基礎体温が2週間以上高温期が続いている
  • だるさや寒気
  • 頭痛や腰痛
  • 生理痛のような下腹部の違和感
  • 下痢や便秘
  • 胸の張りや乳首の痛み
  • 睡眠不足ではないのにねむい
  • 吐き気やムカムカ
  • 寝汗はある
  • 吹き出物が増える
  • 疲れやすい
  • 食欲が妙に減ったり増えたりして変わる
  • 食事の好みが変わる
  • すっぱいものが食べたくなる
  • 匂いに敏感
  • イライラや情緒が不安定になる

チェック項目が多くついたら「妊娠検査薬で確認してみましょう

以上のチェックリストに当てはまる項目が多ければ多いほど妊娠の可能性は高いでしょう。
特に生理が遅れており高温期が続いている場合妊娠の可能性が非常に高いと言えるでしょう。まずは生理予定日から数えて1週間後のタイミングで妊娠検査薬を使って確認しましょう(生理予定日当日から測定できるものもあります)。陽性反応が出ればほぼ確実に妊娠していますので、すぐに産婦人科を受診しましょう正常な妊娠でなくとも(子宮外妊娠など)陽性反応がでるので早めの産婦人科の受診が重要です。

過去ブログを参考にしてください⇒妊娠検査薬は正しい使い方ならほぼ正しい判定ができる

 

まとめ

妊娠してまだ気づかない時期に飲酒をした、喫煙をした、何か薬を飲んだなどが胎児に影響があるのではないかとご質問をいただく場合もあります。妊娠の可能性があるのであれば、自身で気づくことも大事になってきます。「もしかして・・・」としっかり気づけるように感度を高く持っておきましょう。そういう時にはこのチェック項目が役立つでしょう。気づいていないときでも当然お腹に宿ったあなたの赤ちゃんは、あなたの生活や食べ物んお影響を受けて育つのは間違いがないんですから。

妊娠の可能性があるなら知っておくべきこと

妊娠の超初期症状は風邪や夏バテと間違いやすいと聞いたことはないでしょうか。妊娠すると本人の自覚あるなしに関わらず、胎児はどんどん大きくなっていきます。「妊娠の可能性がある」というだけで妊娠に早く気づいたり、生活習慣、薬の事など考えていく事が違ってきます。そういうのが大事だと思います。

妊娠しにくい体の改善は「冷え」をとる事から

「冷えがつらい」という体感や実際の体温が低い「低体温」は妊娠しやすさと大きな関係があります。ただ具体的に何が悪いのかがよくわからないというお声も多いので、その他の良くあるご質問も合わせてまとめておきます。

「冷え」をつくる食べ物ってあるの?
「冷え」をつくる食べ物ってあるの?

 

冷え症は妊娠しやすさと密接な関係アリ‼︎

冷えは体の不具合を脳に知らせるサインになっています。未病(みびょう)という言葉を聞かれたことはあるでしょうか。病気でないけれど、病気の一歩手前というの状態のことです。東洋医学では病気になってから対処とするということよりも、病気にならないようにするという事に重きが置かれています。つまり冷えは東洋医学でいう未病にあたり、そのままだと病気や老化が進むので改善の対象となっております。

一般的にも1度体温が下がると免疫は約30%下がり代謝は約12%も下がると言われています。最適なコンディションでなければ、体の複雑なメカニズムがスムーズに発動しない事がわかっており、ホルモン・自律神経・免疫のバランスを崩す事になります。
そうなると畑でよく例えますが「痩せた土地」という事になるます。自然界でも栄養分がたくさんあり命が育つ土壌からは命が発生しやすいですが、痩せた土地は命が根付きにくいのでしょう。この状態を未病に合わせて未妊(みにん)と呼ばれています。
冷えの程度にもよりますが、妊娠できる準備が整っていない状況のことを指します。冷えは未妊の代表格ですね。

過去ブログもご参考ください⇒未妊について

 

ハイヒールも不妊の関係がある

女性は男性よりも筋肉が圧倒的につきにくく、そのため骨盤の歪みなどが起きやすいとされています。骨盤内には卵巣や子宮があり、ハイヒールやデスクワークでの間違った姿勢を続けることで、簡単に骨盤の歪みが起き、簡単に子宮周りの血流が悪くなることが起きるそうです。生理痛が骨盤調整で治ったといったような事を聞くことがありますが、骨盤の歪みを正すことで子宮の血流改善になったのではないかと考えられます。
若くてもかなり大きな歪みも生じるようなので、インナーマッスルと呼ばれるコアな筋肉を鍛えるようなピラティスや凝り固まった筋肉や靭帯を伸ばすストレッチは今でハイヒールをよく履いていたり、デスクワークが多い方にとってはぜひ妊活に取り入れてほしいエクササイズとなります。
当然、なるべくヒールは履かないようにできた方が良いでしょう。

 

夏こそ冷える‼︎クーラーの上手な使い方

クーラーの効いた部屋に長時間いたり、外気の暑さと室温とのギャップによって夏バテ気味となった。。。こんな話は聞いたことがあると思います。これは何が問題かといえば「自律神経の疲労」が原因です。自律神経は自分で意識してコントロールできないところを自動で制御してくれる健康を保つ上で非常に大事な場所です。クーラーは急激な温度変化などにより自律神経の疲労を起こさせるようです。
そして血流と免疫、ホルモンに影響が出て冷えにも繋がるのです。

ただクーラーを使ってはいけないと考えるのではなく、ストレス少なく夏を乗り切るために上手く使いましょう。風が直接体に当たらないようにして、外気との温度差は5度以内にしましょう。寝ている時は寝入るまでの時間クーラーにタイマーでかけておいてサーキュレーターで部屋の空気を回しましょう。外では、空調の温度変化に対応できるようにストールや羽織るものを持ち歩きましょうね。冷えたものを食べた時は最後に暖かいお茶などを飲んで冷やしっぱなしにしないように配慮してみてください。またお風呂や軽い汗をかく運動ができるとより自律神経の疲労を起こす事なく冷えから体を守れます。

 

神経質で思いつめる方は対策が必要

不妊になりやすい性格ってあると思いますか?これは確実にあります。考えてもわからない事も多い不妊の場合は割り切って「まあいいか、なんとかなるでしょ」といったような開き直った考え方の方が非常に良いとされます。
カウンセリングで妊娠率や流産率が変化するといったような話もあります。精神的な状況は強烈に体に影響を与えます。
例えば思い悩むと胃が痛くなったりするでしょう。極度の緊張だと手足が震えたりする事だってあると思います。思い悩んでるのも緊張を感じてるのも、そしてストレスも「脳」が感じ取るんですよね。脳のホルモンの司令塔とも呼ばれる脳下垂体の働きを乱してしまいます。

思いつめたり神経質になりやすい方は、ネットの情報ではなく自分にとって必要な情報をアドバイスしてもらってカウンセリングしてもらえる「場」が必要ではないでしょうか。
当店は漢方を出すだけではなくて、そういう場所になれたらと考えています。
そういう場を持つ事自体があなたの妊活になり得ると思います。

 

外食が多い方は店選びが重要

外食が多いから不妊症。。。といった事はないと思いますが、栄養面のバランスの悪さを外食の仕方によっては問題となる場合があると思います。特に「はやい・やすい・うまい」が両立しているお店ばかりいくのは、栄養が偏りがちで肥満の原因にもなりやすいでしょう。
例を出すなら、ラーメン・うどん・パスタ・ピザ・ハンバーガー・お好み焼き・デザート類なんかでしょうか。便利なので多忙な方は良く利用しがちではなると思いますが、毎日のようだと考えものです。
糖質過剰で栄養素が少ない食べ物ですので、卵子の材料には向かないでしょう。
昼は糖質過剰な食事が多いので難しいですが、夜は居酒屋さんや和食のお店の方がたんぱく質や野菜がしっかり摂れるので食事の栄養バランスがとりやすいでしょう。

 

コンビニ弁当は代謝が下がり妊活の敵となるリスク大

コンビニの食品って腐りませんよね。。。
野菜の切り口も綺麗なまんまですし、コンビニのものが腐っていたりカビが生えていたりしているのを見た事がない方がほとんどではないでしょうか。
これは保存料や防腐剤などの添加物が多く、菌やカビの繁殖を止めてしまうので腐ったりカビたりしないのです。その保存料や防腐剤が体に入ってきたらどうなるか?
細胞レベルで代謝が落ちる可能性が高いのです。
細胞の活性も止めてしまうリスクをはらんでいるという事が指摘されています。精子や卵子も細胞ですから、食事を見直すことは直接卵子や精子の質にも関係してくるのです。
栄養価も彩り良く見せていても様々な下処理のせいで栄養価が下がっている可能性も高いので、なるべく避けた方がいいですね。

 

まとめ

結局食事面や性格面でも、または身につけているもの(ハイヒール)なども含めて毎日の積み重ねによって「冷え」という状態になる可能性があるという事を知っておいてくださいね。完全にそうしないといけないとは思わずに、やれる範囲で良い事をしっかりやるという事だけですから、体の変化を感じるように楽しんで取り組んでいきましょう。

冷えを招く生活習慣を変えると漢方の効果がアップ

冷える生活がある上で、温める漢方薬を服用するのと、冷えを招く生活が一つでも二つでも少なくして漢方を服用するのでは効果の現れ方が格段に違うと日々感じております。漢方を服用するのをキッカケとしてぜひ生活習慣の改善もスタートできるといいですね

排卵誘発剤は妊娠確率を引き上げる

排卵誘発剤という名前を聞いたことはあるでしょうか。不妊治療において頻用されるタイプの薬です。排卵誘発剤に関してはイメージで知っているだけという方も多くいらっしゃるので、そもそもどういう時に使用するかやメリット、デメリットをまとめました。ご参考ください。

まずは排卵誘発剤の事を知ろう!
まずは排卵誘発剤の事を知ろう!

 

排卵障害の方が排卵誘発剤を使用で妊娠率は20~40%まで上昇

当たり前ですが、排卵がおきない事には自然妊娠は望めません。つまりその排卵がない、もしくはスムーズにいかない方が排卵誘発剤を使用することによって自然妊娠の妊娠率と同等の20~40%まで回復します。排卵率は排卵誘発剤の種類によって異なりますが70~80%です。

 

排卵誘発剤の種類は大きく分けて2種類

内服注射があり内服の方が副作用が少なく安全性が高いとされ、注射は直接的に卵巣に刺激を与え効果が高いですが副作用の起きる頻度も高くなります。一般的には最初は内服から始まり、それでも効果が出ないと注射に切り替えていくようです。

 

排卵誘発剤の主な副作用は多胎妊娠と卵巣過剰刺激症候群

排卵誘発剤の注目すべき副作用は「多胎妊娠」「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」です。
自然妊娠では1%未満という多胎妊娠、つまり双子や三つ子の可能性が飲み薬では5%、注射では20%ほどと大きく確率が上がります。
基本的に人は一人を妊娠するようにできている体の構造なので、多胎妊娠は母子ともに負荷が上がりリスクが高い妊娠と言えます。

また卵巣過剰刺激症候群(OHSS)は排卵誘発剤によって刺激された卵巣が腫れる副作用で、ひどければ胸水や腹水が溜まるような事態になることがあります。主には注射で起きることが多いですが、最近では重症化を防ぐよう細心の注意を払って経過を見ていく事が当たり前となって以前よりは重症化の頻度は下がってきているようです。

 

排卵誘発剤は不妊治療において主に3つの場面で使用される

排卵誘発剤が使用される場面により目的が変わってくるのでチェックしておきましょう!

排卵障害

無月経や無排卵や生理不順などでの排卵障害に使用するのが、排卵誘発剤です。その名の通りに排卵を誘発させるべく卵巣を刺激し卵胞を育て排卵を起こす作用があります。つまり排卵に問題がある排卵障害がある場合には、基本的に使用します。

タイミングや人工授精での妊娠確率のアップ

また排卵障害がない場合にも、より確実に排卵をおこすためホルモンのコンディションを整えるために使用します。つまりタイミング療法や人工授精に合わせて使用する事がスタンダードになっています。

体外受精や顕微授精の時の採卵数を増やすため

また高度生殖医療である体外受精や顕微授精においては、一度にたくさんの卵子を採卵したいと考えた場合に、より多くの卵胞を育てるために使用します。

 

排卵誘発剤の費用は保険がきく

排卵誘発剤に関しては、不妊専門クリニックでは内服も注射も保険が適応なので安心です。内服は例えばよく使われているクロミッド(クロミフェン)なら、自己負担は一か月500円ほどです。注射はそれよりもやや高めという形です。
薬の使用量が保険の適応をこえてしまった場合には保険適応外になる場合もあり得るのでご注意ください。

 

まとめ

排卵誘発剤は、私たちの不妊治療や妊娠確率を上げるのに役立ってくれますが、不妊治療の期間や回数が多くなると費用も重なってきますし、内服や注射での肉体的精神的なストレスも人によって気にしないといけないと思います。

排卵誘発剤がしっかり効いて質も伴うような体にしていくことも「妊娠しやすいカラダづくり」に一環と言えます。ぜひ排卵誘発剤や不妊治療と一緒に合わせて考えてみてはいかがでしょうか。

卵子も精子も自分のコンディション以上のものはできない

常々お伝えしているのが、精子も卵子も自分自身の分身。自分のコンディション以上のものはできないと考えると、色々な事を気にできるようになりますよね。不規則な生活やジャンクな食事では、それに見合った卵子や精子になるというぐらいまで考えてよいのではないでしょうか。妊娠しやすいカラダづくりで、質を整えると様々な現代医学もより有効に活用できますよ。

不妊で悩む夫婦は7組に1組

「不妊大国」。日本の事をそう呼ぶ事があります。不妊治療の需要が増え、不妊専門クリニックの数も世界一です。不妊に対して間違った情報や過度に不安にならないように、冷静に分析することが重要です。

データや数字はどういう行動をとるべきか考える、あくまで指標である
データや数字はどういう行動をとるべきか考える、あくまで指標である

 

不妊で悩む夫婦は増加している

不妊は以前には10組に1組といわれていました。それが現在では7組に1組という事がいわれています。
ここでおさらいですが不妊症とは、子供を希望しているのもかかわらず、普通の夫婦生活をもっていても2年以上妊娠が成立しないことをいいます。最近は結婚年齢が高いことが多くなってきたので、一年たっても妊娠しなければ病院に行くことがすすめられています。

様々な不妊で悩む人が多くなっているといわれます。その理由の一番は「年齢」です。妊娠希望している時期が高齢の事が多くなってきているという事です。「社会的、経済的(仕事やお金のこと)で結婚に踏み切れない」や、「若い時には結婚や子供に興味がなかった」などを理由に晩婚化が進んでいる事が指摘されています。つまり若くから妊娠できないのか、妊娠したいと考えた時には高齢だったのかなど、年齢も体の状態も様々なのですべて一緒にした様々なデータや数字が直接自分に当てはまらない場合も多いという事は理解しておきましょう。

 

「子供を諦める」もしくは「そもそもいらない」と考える方の増加

子供が欲しくて望んでいたが授からなかった夫婦やライフスタイルの変化により価値観の多様さが生まれて、そもそも子供を欲しいと思わない夫婦、経済的な事情から子供を諦める夫婦など事情は色々異なりますが子供がいないライフスタイルの方が増加していると言われております。
ただあるデータでは、夫婦の6組中1組が子供がいないとか、もう一人欲しかったといった事を将来的に考えるようです。

 

不妊が原因で夫婦関係が悪化することも!離婚率も高い!

夫婦として試される時間やタイミングは共に過ごしていく中で数多くあるでしょう。その中でも不妊期間においては「お互いの気持ちに寄り添う事」や「お互い受け入れる事」が必要とされる場面ではないでしょうか。
夫婦どちらかがつらい場合は、もう一方が支えていくという気持ちを強く持つ事が重要で、相手の非難や見て見ぬふりなどの反応では離婚してしまうという事になりかねません。実際に結婚5年目までで子供がいない場合では離婚になりやすいといったデータもあるほどです。夫婦の考え方の違いや様々な事情が受け入れられなかった場合、子供がいないことが逆に離婚のしやすさに繋がっているのかもしれませんね。
ただ不妊時期を共に過ごした夫婦は、「二人でいっぱい悩んだこの時期があったから本当の夫婦になれたような気がします」と言ってくれた方もいらっしゃいました。

過去ブログもご参考ください⇒不妊が原因の離婚を防ぐ心構えとは

 

不妊期間を乗り越えて42歳で妊娠!

結婚3年目で当店にご来店いただいて夫48歳、妻40歳のご夫婦。体外受精を一回やってみたが卵子や精子の質が心配になり、妊娠しやすい身体づくりをご夫婦でスタート。奥様が非常に疲れやすく胃腸も弱い方だったので、漢方の考え方として体のエネルギーを生むのは胃腸で、胃腸を良くする事が体質の改善に繋がり卵子や精子の質を改善する屋台骨になることもお話しして漢方をださせていただきました。

寝込むことがなくなり、夏バテもしなくなって冷えが改善されました。当店で1年半身体づくりをして不妊専門病院をご紹介し、体外受精3回目にてめでたく妊娠が判明し現在も妊娠が継続しています。
高度な医療の力をもってしても、年齢による卵子や精子の質の問題は避けられません。このご夫婦はガッカリするような事やつらい時期もあったはずですが、その度に夫婦としての絆が強まってきたようなお二人でした。

出産と育児などこれからがある意味スタートという事になりますが、不妊期間中の経験はなんでも乗り越えていけると笑顔で言われたのが印象的でした。
偉そうな言い方ですが、妊活とは妊娠しやすい身体づくりだけではなく、心もつくられる時間ともいえるかもしれませんね。

 

まとめ

残念ながら子供を望むすべての方に子供が授かるという事では今後もないかもしれません。ただ自分自身が子供を望んだ時に、または望むであろう時に備えて準備をしていく事は重要です。
これは身体づくりであったり、正しい知識であったり、または夫婦の絆や心の面であったりと準備は様々です。
医療技術の進歩はめざましいものがあり、これまで病気などで無理だとされてきた方にも授かる可能性が高くなってきています。
ただその技術がうまく作用するかどうかは自分自身の肉体や細胞の力であることも同時に忘れてはいけませんね。
やれる事はたくさんあります。考え方も様々です。
お一人でお悩みにならずにぜひご相談くださいね。

結局より健康に美しくなることが大事

妊娠しやすい身体をつくるといっても、一般的な健康観からもはずれません。ホルモンバランスを整えて血流や免疫力などを整えるために冷えをとっていく作業になります。 漢方の世界は二千年も前からアンチエイジングや若返りを目標にしていた医学で、より元気で若々しくいることに対してアレコレできるのがメリットです。そういう風に考えると健康法や美容法に直接なるといってもいいと思いますよ。 現在はライフスタイルの変化から妊娠出産年齢が高齢化しています。何かするぐらいでちょうどいい世の中になってきていると感じています。

妊娠検査を自分でするときの方法と知っておくべき注意点

妊娠検査は、もう自分で簡単にできるようになっています。「もしかして・・・」って思ったらすぐ検査できるように妊娠検査の時の注意点や妊娠検査薬の種類なんかも知っておきましょう。

 

妊娠検査薬で陽性反応が出たらすぐ病院へ
妊娠検査薬で陽性反応が出たらすぐ病院へ

 

価格とタイプで選ぶ妊娠検査薬

基本的には使用時期が違うという意味でタイプがわかれています。一般的には生理予定日の1週間後ですが、生理予定当日から測れるものもあります。
尿をかけて判定しますが妊娠しているかのマークがはっきり出るデジタルのものも人気のようですね。

生理予定日の一週間後から

  • ◎ドゥーテスト(ロート製薬)
  • ◎クリアブルー(オムロン)
  • ◎チェックワン(アクラス)
  • 判定時間1分

生理予定日当日から

  • ◎チェックワンファスト(アクラス)
  • 判定時間1分

デジタル

  • ◎チェックワンデジタル(アクラス)
  • ◎デジタルP-チェック(ミズホメディー)
  • 判定時間1~3分

生理予定当日から使用できるものは、その分価格が高く2回用で1500円ほどと一般的なものと比べて2~3倍します。また薬局でしか購入できません。購入したい場合は近隣の薬局に確認しましょう。

そしてデジタルのメリットとしては「判定線が薄いと余計に迷ってしまう」アナログ式ではそういった声が必ずありますが、デジタル式では+か-かではっきり陽性陰性を教えてくれます。デメリットとしては、やはり少し価格が高い事でしょうか。1回測定に700~1000円ほどかかります。
その時の妊娠したかの判断を早くしたい場合や、測定する頻度などによって価格もかかわってくるのでどのタイプを使うかは決めていけば良いと思います。結果の正確さはどのタイプも99%以上で測定できますので妊娠かどうかはほぼ間違いなく測定できるはずです。

ただ生理予定日がはっきりしない方や、ストレスや体調不良で生理周期が変動する方は正確でない可能性もありますからご注意ください。

妊娠を希望し定期的に使用していく方は、通常のものやデジタルのものを持っている方が多いと思います。
もしかしたら、妊娠したくない状況での妊娠の確認では生理予定日当日からいち早く測れるものが良いのかもしれません。

 

妊娠検査薬で間違いやすい2点

妊娠検査薬の使用方法において、意外と知らずにやってしまい結果の不明瞭さや間違いにつながってしまう事があります。説明書もきちんと読んでから使用するようにしましょう。正確な判定をするために必要な尿のつける時間などはしっかり守ることが必要です。検査する時間帯はあまり関係ありませんのでいつでも大丈夫です。ラインが薄くても確認で来たら陽性反応ですのでご注意ください。

尿をかけるのではなく浸すこと

測定には「尿をかける」と「尿に浸す」方法がありますが、多くの方が簡単な尿をかける方法を選びがちです。ちゃんと所定の場所に尿がかけれない事などが原因とおなり間違いにつながる恐れがあります。コップに尿をとり妊娠検査薬に浸して行う方が確実です。紙コップの準備を一緒にしておく事がお勧めです。

検査をまっている時間は検査薬を平行にすること

よくある間違いもう一つは、判定結果を待っている時間には、妊娠検査薬を平らなところに置いて水平を保つ必要があります。トイレで行う際にはそういう場所を確認しておきましょう。上で書いた紙コップで尿をとって検査すると場所の確保のタイミングをつくるという意味でも便利かと思います。

 

妊娠検査薬で陽性とわかったらすぐ産婦人科を受診すべき理由

陽性反応がでていても、まだ安心できません。それは正常な妊娠とは限らないからです。

子宮外妊娠

何らかの理由で子宮以外の所で着床がおきて、そこで育つことです。
正常な状態では受精卵は子宮内膜に着床し育つ必要があります。
妊娠全体の1~2%に起こると言われており着床しているので妊娠検査薬には陽性反応が出るのです。
卵管内に着床することが多く、狭く細い卵管内では受精卵は育つことができません。そのままだと流産や卵管破裂の可能性があり、すぐ開腹手術となり卵管切除となります。
そのため妊娠継続はできません。
子宮外妊娠では胎嚢という赤ちゃんの部屋がエコー検査で確認できないことや、不正出血などがみられます。

胞状奇胎(ほうじょうきたい)

胞状奇胎という症状でも陽性反応が出るので注意です。
受精卵の着床後につくられる絨毛(じゅうもう)と呼ばれる胎盤になるはずのものが増えすぎる事で、絨毛ガンのリスクも高まるとされています。妊娠全体の0.2%程に起きると言われており染色体異常が疑われています。
胎嚢は確認できるようですが、不正出血やむくみやつわりのような症状などがおきることがあります。
胞状奇胎がわかったらその部分の切除を行うための手術となります。こちらも妊娠継続は残念ながらできません。

すべてが正常妊娠とは限らないので必ず妊娠検査薬で陽性反応が出たらすぐに病院へ行きましょう。

 

まとめ

妊娠検査薬は便利なもので、様々な種類が存在し非常に高い精度で妊娠判定を行ってくれます。ただあくまで参考に過ぎないということも知っておいて、しっかりとした判断や診断は医師にしてもらいましょう。

化学流産の場合も陽性反応がでます

「化学流産」とは受精卵が子宮内膜に一時的に着床ができたが、妊娠を継続できなかった状態の事です。一瞬着床がなりたったので妊娠検査薬は陽性を示すことがありますが、陽性反応後に生理がきてしまいます。妊娠検査薬などがなかった場合には着床している事すらわからない妊娠超初期の流産で染色体異常が原因といわれているので、胎児側の問題がほとんどを占めると言われております。

妊活中でも不妊治療中でも夫がストレスになるのを防ぐ方法

「一番のストレスが夫なんです」

カウンセリングをしていてこう言われることがあります。特に不妊治療中や妊活中では一番の理解者・協力者であるべき夫がストレスの原因になるということは、想像を絶するストレスとなるでしょう。

妊娠するために一番大切なセックスの質や回数という基本の問題すら怪しくもなってきます。

夫とのストレスをなくすことが一番の妊活になるかもしれません。

夫婦間のストレスをなくせばすべてがうまく回りだす!?
夫婦間のストレスをなくせばすべてがうまく回りだす!?

 

「主人在宅ストレス症候群」という状態が妻に起こりえる

基本的には定年退職後の夫が一日中在宅するようになり、妻を束縛し大変なストレスを感じて病気になってしまう事をいうようです。ただ最近は若い世代でもリストラされた夫がずっと家にいて妻を束縛するという事も増加しているようです。

つまりは主人在宅ストレス症候群の字のごとく、夫が家にいることが妻にとって大変なストレスになるという状況の事でしょう。

これはおそらく束縛することだけでなく、同じ部屋にずっと一緒にいる事や24時間顔を突き合わせていると妙な圧迫感を感じることがあります。なんとなく息苦しいと感じてしまうのではないでしょうか。

 

こんな時に妻は夫にストレス感じる

息苦しく感じるわけは普段からの夫の行動にあるかもしれません。
「亭主関白」「自己中心的」こんな言葉が当てはまるような夫は妻のストレスになっているかもしれません。

  • 亭主関白な態度や家族の事は興味がないという態度
  • どんなに妻が忙しそうにしてても、ずっとテレビを見ている
  • 食事に対して文句をいう
  • 妻の外出などを詮索し束縛する
  • 妊活中のタイミングをとる時など、不妊からの心のすれ違い
  • 夫の体臭がストレス
  • モラルハラスメントのような乱暴な言葉づかい

監視されているような感覚や世話をしないと不機嫌になるといった夫は妻のストレスになるのでしょう。まあ、当たり前といえば当たり前ですが。また不妊ストレスや体臭がいやだというパターンもあるようです。。

理想の結婚後の生活と現実とのギャップにストレスを感じている女性も多いようです。それを「気にしなければよい」と切り捨てられるようなこともストレスになっているとの話もあります。そしてやはり夫婦といえども結婚して年月がたつとプライベートな時間が必要になるケースも多いのではないかとも思います。

互いの気持ちに寄り添う姿勢が大事ですね

過去ブログを参考にしてください⇒不妊治療のストレスから夫婦喧嘩の対処法

 

自分中心で家族に気遣いのない夫が妻のストレスになる

さまざまな女性の意見を参考にしていくと以下のような夫は注意が必要です。

  • ◉自分の事を棚上げしたり、自分勝手な言動
  • ◉子育てに参加してくれない
  • ◉妻の行動を束縛する
  • ◉自分の趣味趣向を妻に押し付ける
  • ◉妻の意見を聞かない

こう書いて並べてみても十分感じが悪いですね(苦笑)。夫は妻にとって自分がストレスになっているという「自覚」が大事です。ぜひ相手にとって「いてくれてありがとう」というような存在になれているかどうか自己確認してみましょう。

 

妻が夫のストレスに悩んだ時の対処法の基本は相手が笑顔になるかどうかを意識すること

人間関係ですから夫だけでなく夫婦二人問題として一番大事なのは夫婦関係を見直す話し合いができれば一番です。夫婦を長くやってくると付き合っていたときや結婚当初の気持ちなんかも薄れてくる可能性もあります。夫婦になったが故の油断とでもいえるかもしれません。
互いの助け合いが一番大事という他人同士が暮らしていく上で一番大事な「感謝」の気持ちや、パートナーを笑顔にさせる自分の行動ができているかを確認しましょう。そうすれば相手の気持ちを気にしない自分勝手な行動はできないでしょう。
それがうまくいかない場合は、接触時間を短くする、互いに自分の楽しみを見つけパートナーにそれを強制しないという共通認識をもって置くことが重要です。

 

まとめ

夫が家に家にいるだけでストレスを感じるといった精神状態からは、何も発展しないことが多そうです。気分転換も心がけましょう。フラットな気持ちでないと話し合いもままなりません。意外と自分たちの関係性について夫婦で治していこうという努力は、日本人は苦手なようです。
ついつい我慢して放置してしまいます。
夫婦の関係がスムーズにいくことはこれからの夫婦や家族の幸せにとって一番大事な事かもしれないという共通認識をもっていれば解決に近づくこともあります。夫婦は「なる」ものではなく、「なっていくもの」といいます。そのための努力は固い絆に変わると思いますよ。

人生を左右するほどの大事な事が夫婦関係です

意外と夫婦の問題を放置しがちですね。夫婦という関係性はこじれると厄介です。お互いに自分自身を相手に合わせていく努力をしつづけるというものが夫婦かもしれないなと最近感じています。そうすると「相手を気遣う」というあたりまえの事ができなくなるといったことを防げるかもしれません。大変なようでこれはそういう地盤を夫婦で作っていくものだという共通認識が二人にあればできることだと感じています。一つの習慣にできればいいですね。

排卵日は妊娠しやすいベストタイミングではない

排卵日がタイミングのベストな日と考えている人も多いようです。ただ実際には妊娠しやすいタイミングは排卵日より前にある事がわかっています。
その理由と具体的なタイミングのとり方を知っておこう。

タイミングでベストなのはいつ?
タイミングでベストなのはいつ?

 

排卵日が妊娠しやすいベストタイミングではない

卵胞は1日に1~2mmずつ大きくなります。直径18~22mm程度になると排卵します。
ここで一番重要なのは妊娠のしやすさのピークは実は排卵日よりも前にあるということです。 排卵の4日前から妊娠の可能性が上がってきて、排卵2日前~前日が最も妊娠しやすいタイミングです。
排卵した卵子が卵管采から卵管に取り込まれ卵管膨大部という所で精子と出会い受精が起こります。

そして精子は平均2~3日の寿命があるといわれます。つまりこの間に排卵があると妊娠しやすいということです。
卵子は寿命が24時間程だと言われているので、つまり精子と卵子の寿命の差を考えると、排卵の時に精子が卵管膨大部で待っているのようなイメージの方が卵子と精子が出会いやすいのです。
つまり排卵前にタイミングをとって精子を送り込んでおく方が良いと考えられています。

 

排卵日は基礎体温や病院、排卵検査薬でだいたいわかります

排卵日は生理周期だけでは正確に知ることはなかなかできないですが、おおよその見当をつけることは可能です。つまり28日周期だとして次の生理がわかるなら高温期である黄体期は14日ぐらいなので、そこから逆算して14日前が排卵日という事です。
基礎体温表をつけていると便利ですね。ただ当然生理周期が安定している人に限定されるということです。生理周期が不安定な人は排卵日近くになり病院へ行って経腟超音波検査で卵胞の大きさを測り、 尿中のLH(黄体刺激ホルモン)の値を調べていくと排卵の20~40時間前でピークに達するので予測が立ちます。
市販でも尿で調べれる排卵検査薬は買う事はできるので便利かもしれません。
もちろん病院での不妊治療の中で行う薬を使って行うタイミング療法は、生理周期が不安定な方は薬で生理周期を安定させるのでタイミングを合わせやすいでしょう。

 

排卵の4日前から毎日もしくは一日置きでタイミングをとるのが理想

精子が女性の体内で2~3日生きているという事であれば、毎日行う必要がありません。できれば毎日が望ましいのですが、 一日置きでも問題ないでしょう。
排卵予測日から2日前から前日までが一番妊娠しやすいということなので、排卵予測日の5日前ぐらいから排卵日の次の日ぐらいまでの一週間はできるだけ性交を持ちましょう。排卵は高齢の場合予想よりも遅れることも多いようなので排卵日の次の日ぐらいまで視野に入れて性交を持ったほうが よいです。
また排卵以降の性行が受精以降の着床までの流れをスムーズにする可能性が考えられていますので、当然ですが性交が妊娠を邪魔することはなさそうです。

 

実は女性側が排卵を調整することもある

実は性交のタイミングが多少ずれたとしても、女性側が排卵を調節し性交のタイミングに合わせたりすることもあることがわかっています。普段から性的な接触を多く持っている夫婦ではそういう事も起きるようなのです。

 

タイミングをとる上での注意点「タイミングにこだわり過ぎない」

性的な能力は基本的には使わなければ衰える傾向があります。性交には子作りという側面と、夫婦との愛のコミュニケーションという側面もあります。タイミングは重要ですがあまりそれだけになってしまうと 夫婦のコミュニケーションから単純に子作り作業化させてしまうこともありえます。

夫婦の愛の営みという部分が失われないよう気持ちの部分やタイミングにこだわりすぎないということがストレスなどをあまり感じず夫婦の絆を強くしていく事につながっていきやすいと思います。

それが夫婦の性的な能力の向上につながり前述した女性側が排卵のタイミングを調整するという事や、男性側の妊娠させる力や女性の妊娠する力の向上につながってくるのだと
考えております。

 

まとめ

子作りをする上で、妊娠しやすい期間を知っておくために排卵日を考えておくことは大事ですね。生理周期が正しい方は基礎体温などをつけておくと自分でも見当がつきます。
排卵検査薬や病院で排卵のだいたいのタイミングもつかめたりします。
ただ大事なのは「排卵の前から性交のタイミングをとっておく」ということが妊娠しやすいポイントだという事は知っておきましょう。
またタイミングだけにならないような夫婦の工夫も考えておきましょうね。

意外と大事にされてない性交回数

妊娠することの基本は「性交回数」です。なぜなら毎日性交した場合の妊娠率は周期あたり37%、隔日で性交した場合は周期あたり33%、週に一回の性交では周期あたりの妊娠率は15%です。やはり毎日性交することで妊娠率が一番上がり、週一のペースでは妊娠率が半分以下となります。なるべく性交回数を下げないために新鮮さを失わないような夫婦の努力や気持ちなども大事なことがわかります(特に日本人は夫婦の性交回数は世界的に見ても低いと言われています)。不妊治療やタイミングも重要ですが、妊娠するために性交回数を高く保つという基本を見直すことは、全ての妊娠する力自体のベースアップとなるでしょう!

体外受精の具体的な流れについて

なんとなく体外受精って「すごそうな事」「大変」「しんどい」などのイメージが先に立ってしまって具体的な行動や考えがまとまらないことってないですか?詳しく知らないという方もいらっしゃるので、ここで体外受精の流れについて書いておきます。

ただの先入観からしっかりとした知識へ変えよう
ただの先入観からしっかりとした知識へ変えよう

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体外受精が有効なのは大きく分けて4つのタイプ

どんな人に体外受精が向いているんでしょうか。それをわかりやすくまとめてみました。

  • 卵管性不妊
  • 子宮内膜症
  • 原因不明不妊
  • 男性不妊

卵管性不妊

自然妊娠には「卵管が通じていて、卵管の動きが癒着などで障害されていないこと」が重要ですが、ここの問題が一番起きやすいです。その卵管自体を通らず受精を体外で済ませて着床にいたれるという意味で有効です。

過去ブログを参考にしてください⇒不妊原因で一番多い卵管のトラブル

子宮内膜症

最近増えてきている病気で「子宮内膜症」があります。子宮の内膜が育つ場所以外で子宮内膜が育ってしまい増殖ち出血を繰り返してしまいます。子宮内であれば、生理の経血として体外に出せるのですが他の場所で子宮内膜の増殖と出血が起こってしまうと「癒着」がおきたり、その血がたまって「嚢胞」ができたりします(特に卵巣に子宮内膜症の嚢胞がつくられるチョコレート嚢胞が有名です)。卵管の癒着や排卵障害につながり不妊の原因になるので体外受精は有効な手段の一つです。

原因不明不妊

基本的な不妊検査などでははっきり理由がわからないというタイプです。これは本当に原因が不明というより「原因はあるが現段階の検査では見つけれなかった」と考える方が良いと思います。排卵誘発やhMGなどの薬を使うと妊娠率が上がることから妊娠にいたるプロセスに手助けがあった方が良いという事で当然原因はあると思われます。まだまだ検査や技術が発達したといってもわからないことの方が多いのも事実だという事も理解しておきましょう。

男性不妊

最近では顕微授精(体外受精の方法の一つで、卵子の中に精子を注入する方法)を用いることにより、精子が非常に少ない方(乏精子症)や動いている精子が少ない方(精子無力症)、射精精液のなかに動いている精子がいない方(無精子症)など精子所見の状態が悪い方も、受精が可能となっています。

 

体外受精を効果的だと期待できるのは40代前半まで

体外受精も年齢による効果の差がでます。受精卵が確保できたとして30代前半で37.1%30代後半では30.54%ですが、40歳前半だと15.78%40代後半では3.58%まで落ちてしまいます。もちろん40代後半で妊娠に至る人も当然いますが、確率的には効果的とは言えないと判断されています。

過去ブログを参考にしてください⇒40代の妊娠確率について

つまり体外受精を利用するなら早い段階の方が良いという事を、実際知っておく必要があります。そしてできる事ならある程度の年齢で妊娠できなければ、夫婦でしっかりと検討するというような事を事前に決めておいてもいいかもしれませんね。

 

体外受精の流れについて

体外受精のやり方を順番に説明していきます。流れは以下の通りです。

  1. ホルモン剤を投与
  2. 卵子を取り出す(採卵)
  3. 精子と卵子を合わせて受精卵をつくる
  4. 受精卵を子宮に戻す

①ホルモン剤を投与

月経2~3日目の診察と採血検査によって排卵誘発剤の種類を決めて、注射や内服で投与し卵胞を大きくさせます。

②卵子を取り出す(採卵)

卵胞が16~20mmまで成長したところで卵子の成熟を促す薬を投与し、約1日半後に排卵直前の卵胞を膣を通じて穿刺吸引(卵巣に長い針をさして吸引)します。状況に応じて鎮痛剤だけか、静脈麻酔下で採卵を行います。通常では成長する卵胞は1つの事が多いですが、ホルモン剤で刺激しておくと一気に数個~十数個の卵胞がとれる事もあります。

③精子と卵子を合わせて受精卵をつくる

同じ日に男性から精子をとって、卵子と合わせて受精させます。受精のさせ方は2つあり、シャーレというお皿の上で卵子の上に精子をふりかけて自然に受精させる方法と、人工的に卵子の中に精子を細い注射器で注入するやり方(顕微授精といいます)があります。顕微授精は男性の精子の状態が悪い場合や受精障害の場合などに選択されます。

④受精卵を子宮に戻す

受精卵を子宮に戻すのにも2種類あり、採卵した後2~5日程度培養した受精卵を戻す方法や凍結させて時間をおいてから戻す方法があります。現在日本は凍結に非常に優れた技術があり、多くの日本の不妊治療クリニックでは受精卵をいったんは凍結することが多くなっています。それは着床の環境を整えてから凍結した受精卵を融解して戻した方が成功率が上がっているという結果からです。

 

体外受精にかかるお金の一覧

ここで体外受精にかかる費用についてまとめておきます。

  • 採卵から凍結まで30~50万程度
  • 子宮に戻す作業10~20万程度
  • さらに受精卵の管理費が年間1~5万程度

これらは不妊治療をうける病院によって金額が違いますし、自治体によって補助がでる所もあります。

厚生労働省の特定治療支援事業について⇒http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11908000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Boshihokenka/0000039732.pdf

徳島県こうのとり応援事業(不妊治療費助成事業)について⇒http://www.pref.tokushima.jp/docs/2014012800709/

 

まとめ

臨床のドクターの話を聞くと体外受精の成功率は20~30%ほどと一般的に言われています。男性と女性の原因も半々と言われており、体外受精を考えるときには「夫婦で一緒に取り組む」という共通した認識が必要だと思います。「知らなかった」という事で時間が単純に経過してしまわないように、しっかりとした知識と体外受精の成功する20~30%に入るように夫婦で妊活に取り組む事が重要だと考えております。

誤った情報に振り回されないようにしましょう

正確な情報をもって全体像を把握した上で、妊娠出産について考えていただきたいと思っています。様々な立場や年齢、体調の方の情報がネット上には飛び交っています。それに惑わされないように貴女の置かれた状況を客観的に、かつ正確にアドバイスさせていただきたいと思い日々カウンセリングを行っております。「病院に行きたくない」という方も「どこの病院に行ったらいいのかわからない」という方も、「不妊治療しているが結果が出ない」という方も様々な年齢・状況の方がいらっしゃいます。ぜひ身近なアドバイザーとして町のくすり屋を利用してくださいね。

不妊治療での血液検査は治療方針を決める目安の一つとなる

不妊治療をするにあたって不妊検査の中の血液検査は欠かせません。血液検査は体内の状況を知り、妊娠できる状態かどうかや不妊原因やリスクとなる
要因がないかどうかを調べます。体の状態がわかるとそれから不妊治療の方針が立てれるのです。

検査から導き出された事は?
検査から導き出された事は?

 

不妊症検査の血液検査でわかること

検査項目の主なものは以下の通り

下垂体ホルモン

  • FSH(卵胞刺激ホルモン)
  • LH(黄体形成ホルモン)
  • プロラクチン

性腺ホルモン

  • エストロゲン(卵胞ホルモン)
  • プロゲステロン(黄体ホルモン)

その他

  • クラミジア検査
  • 貧血
  • AMH(抗ミュラー管ホルモン)

検査項目の説明をしていきます

 

FSH(卵胞刺激ホルモン)

【働き】卵胞の発育を促すホルモン
【検査時期】月経期(生理開始3日目頃)
【検査時間】5分
【費用】保険適応可1000円前後

LH(黄体形成ホルモン)

【働き】成熟した卵子の排卵を促す
【検査時期】月経期(生理開始3日目頃)、排卵期
【検査時間】5分
【費用】保険適応1000円前後
LH/FSH比を調べることによって排卵障害を調べれます。通常では1以下ですが、1以上だと排卵障害の可能性が出てきます。
病気では多嚢胞性卵巣症候群や男性では精索静脈瘤の可能性があります。

エストロゲン(卵胞ホルモン)

【働き】子宮内膜を厚くするホルモン
【検査時期】月経期(生理開始3日目頃)、排卵期、黄体期
【検査時間】5分
【費用】保険適応可1000円前後

プロゲステロン(黄体ホルモン)

【働き】子宮内膜を着床準備させるホルモン
【検査時期】月経期(生理開始3日目頃)、黄体期
【検査時間】5分
【費用】保険適応可1000円前後

プロラクチン

【働き】乳汁分泌と排卵の抑制に働くホルモン
【検査時期】いつでも
【検査時間】5分
【費用】保険適応可1000円前後

AMH(抗ミュラー管ホルモン)

【働き】発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンで卵巣年齢を知れるホルモン
【検査時期】いつでも
【検査時間】5分
【費用】自己負担で5000円前後

そしてその他の重要な血液検査

クラミジア抗体検査

【働き】現在クラミジア感染があるかどうかの抗原検査(子宮入口の頸管粘液を採取)と血液検査で過去のクラミジア感染を調べれる抗体検査があります。
現在感染していなくても過去のクラミジア感染が卵管や骨盤内の癒着を引き起こしている場合があるので血液検査でクラミジアの抗体を調べる必要が
あります。
【検査時期】いつでも
【検査時間】5分
【費用】自己負担で2000~4000円前後

過去ブログを参考にしてください⇒増え続けているクラミジア感染による不妊

貧血

【働き】貧血が不妊の原因となることがあります。肩こりや冷えの原因が貧血の場合もあります。
【検査時期】いつでも
【検査時間】5分
【費用】保険適応可1000円前後

 

ホルモンの分泌の状況から子宮・卵巣の状態がわかる

ホルモンの分泌の状態により、排卵障害の原因や黄体機能不全、高プロラクチン血症の有無などがわかります。
例えば・・・
FSH、LHがともに高値AMH低値→閉経が近くなってきている FSH、LHがともに低値→視床下部や脳下垂体に何らかの問題のある排卵障害 FSH正常LH、テストステロン、AMH高値→多嚢胞性卵巣症候群 プロラクチン高値→高プロラクチン血症による排卵障害 プロゲステロン低値→黄体機能不全 etc…

 

まとめ

不妊治療で血液検査をする目的は、機能不全や病気などの不妊の理由があるのかを調べて今後の治療方針を決めていく為に行います。 不妊治療をまだ考えていない方も妊娠を希望しているのであれば不妊検査で血液検査をすることによって今自分が妊娠しやすい状態にあるか 妊娠しにくい状態にあるかを知って対処していく事は、それだけで妊娠の可能性は高まるでしょう。

妊娠を希望されている方は、気軽にまずは受けてみてくださいね。

検査は早ければ早い方がいい

不妊検査は早ければ早い方がいいでしょう。後回しにしておく理由がありません。後から何か病気などがみつかって、もっと早くから治療すればよかった。。。なんてことの無いように不妊治療するしないに関わらず夫婦で検査は受けておきましょう。血液検査はその中の重要な役割になります。

ジネコの不妊治療広場の良い活用法

さまざまな口コミサイトや不妊治療や妊娠出産に関してのサイトがありますが、よく聞くものやネットであがってくるものに「ジネコ」があります。
そのジネコにもさまざまな悩みのスレッドを立てれる「広場」と言われる場所の活用法についてご紹介します。

他人の意見に振り回されないようにねっ

「ジネコ」は女性のお悩み口コミ・情報サイト

「ジネコ」ってご存知でしょうか?妊娠出産家庭の悩み、家事育児と仕事との両立など女性の大っぴらには相談しにくい悩みに対して相談したり調べたり することができるサイトです。

多忙な日々の中で同じような不安や悩みを抱えている女性同士の意見交換ができたり情報交換できるというところが人気になっているようです。やっぱり「悩みを相談したい」という感覚は女性は強く持っている方も多く、当店にも「相談できる場所がなかった」と涙ながらに言われる方もいます。

ネット上でのつながりになりますが、その分気軽に相談したり疑問に対して調べれたりするのだろうと思います。

 

「不妊治療の広場」では同じような立場からの意見や励ましはありがたい

ジネコのサイト内のスレッドを立てて情報交換する場所である「広場」と呼ばれる場所の中に「不妊治療の広場」があります。同じ環境(ここでは不妊治療中の方など)の人が自分の悩みに対して違う目線でのアドバイスをくれたり、共感してもらったり、自分の決断の後押しになったりすることもあるでしょう。身近で相談できる人がいない場合に、1人で悩んでしまうと狭い考え方になってしまうのを避けれるのではないでしょうか。
また同じ境遇の人とネット上とはいえ出会う事ができ「悩んでいるのは1人じゃない」と思え元気なれたりするというご意見も聞きます。

ただ色んな人が色んな感情で書きこんむ可能性もありますので、当然間違った意見や偏った意見も多いと感じる事もあります。

あと顔が見えないネット上のつながりで文章だけのやり取りになるので、言い方などがきつく感じる書き方の方もいたりするのであくまで一つの意見としてみるように心がけましょう。

 

医学的な意見が聞きたい場合は「専門家Q&A」に聞くこと

前述しましたが「広場」では夫婦間のストレスの問題や補助金などの豆知識、不妊治療に関しての迷いといった事を投稿した方がよさそうです。
医学的な意見に関してはサイト内に「専門家Q&A」という部門があり、そこで質問すると有名な不妊治療専門医や漢方鍼灸、婦人科医が質問に対しての答えをもらう事ができます。
「広場」で質問してしまうと答えてくれても答えてくれるのはあくまで一般女性であることが多いはずです。回答が医学的に正しくない場合や偏った考え方である場合が多くなるでしょう。

「不妊治療広場」は不妊治療に対しての考え方や人間関係に関しての悩みを、「専門家Q&A」では医学的な意見を知るために上手く使っていけばいいと思います。

 

まとめ

ネットの口コミを見すぎて、何が正解かわからなくなり余計に悩みが深くなり色んなものに手を出して続かない。。。なんてこともよくあります。
当店に来られている方の中でも口コミサイトを利用されている方は多いと感じますが、逆に情報がありすぎて迷う事があって当店にいいらっしゃることもしばしばあります。
自分の幸せや望む状態とはどういうものかを明確になっているならば、それに近づいていける意見や後悔しない意見を参考にできると思いますが、あまり自分のなりたい状態が明確でない場合は、他人の意見に振り回されることになる場合もあるので要注意です。
そうはいっても不妊治療中はさまざまな悩みに振り回されやすいです。貴女の状況を理解しつつ一番ベストな提案をしてくれる相談薬局・薬店を利用するというのもいいと思いますよ。

他の誰かではなく、貴女に必要な提案を受けてみませんか?

性格にもよると思いますが、こういう情報交換できて同じ立場の人の考え方や意見が聞けるのはすっごくストレス解消になる場合もありますよね。ただストレスがかかるのがわかっているけど、見るのが止めれないって場合は要注意だと思いますねー