40代の妊娠確率と「するべき事」について

最近では有名人や芸能人の高齢での妊娠や出産について、テレビや雑誌で紹介されることが多くなってきました。ただ、それを見て安易に「○○という方も40歳以上自然妊娠できたから私もできる」と考えてはいけないと思います。全体的にみると40代以上の妊娠する確率はそう高くないという現実があることも知っておきましょう。

妊娠確率よりも「やるべき事」に集中する!
妊娠確率よりも「やるべき事」に集中する!

 

40代前半での自然妊娠は5%、40代後半では1%

実際のデータ上は20人に1人(5%)妊娠するという状況が40歳前半の方の自然妊娠率の現状のようです。45歳以上ではほとんど難しいレベルまで自然妊娠の確率は下がっています。このことから自然妊娠の可能性はもちろん大事ですが、確率的にいってそれだけにならないように効率や確率を考えて不妊治療を考える事が多いのが40代の方ではないでしょうか。
そういう方が多いようです。

 

40代前半の体外受精妊娠率は15.78%、40代後半では3.58%

体外受精で100%妊娠できるという勘違いをされている方が中にはいらっしゃいますが、実際には受精卵が確保できた状態で40歳前半では15.78%40代後半では3.58%と日本産婦人科学会のデータではなっています。採卵しても卵子がとれず、受精卵を戻すところまでいかない人もいるため実際にはもっと低い確率になると考えられます。

また妊娠しても高齢では流産率も高いため出産までいく確率は40代前半では7.7%40代後半では0.6%と言われています。

50歳以上で妊娠などと言われているケースでは、おそらく卵子提供を受けて妊娠されたケースが多いのではないかと推測されます。

やはり高齢では卵子がとれる事が少なくなってくるためです。
日本産婦人科学会「2010年高度生殖医療データベース」⇒http://plaza.umin.ac.jp/~jsog-art/2010data.pdf

 

まとめ

現在の日本の問題点として「妊娠出産の現実に関しての教育の不足」があると思います。「妊娠は避妊しなければすぐできると思っていた」や「高齢になっても病院にいけばできると考えていた」と意外と店頭でも聞きます。事実女性のキャリアを積むことと妊娠出産を同時に考えるのは難しい場面が多いと思います。

現状様々な問題はあると思いますが、大事なことは高齢での妊娠や出産を望む方は、「知識」と「準備」を事前に備えておくことが40代からの妊娠出産をスムーズにいかすために大事な事でしょう。高齢になればなるほと時間との戦いにもなってくるので効率と確率を重要視していく必要があると思います。そのための準備やサポートといえますね。

実は40代で初めて妊娠出産を考えた時の治療成功率は3割を超える!

実は40代で初めて妊娠出産を考えた時の治療成功率は3割を超える! 確かに40代の妊娠出産を考えるときに、実際の妊娠確率なんかをみると絶望的な気持ちになる方もいますが、ここにはある「誤り」も含んでいることも知ってほしいと思います。治療自体には失敗したが、その後自然妊娠した方や40歳までずっと治療されている方は重度の不妊の可能性も高まります。すなわち、純粋に40代で初めて妊娠を考えたり、不妊治療を始めたという数字とは違う可能性が非常に高いのです。 ある報告によると40代で初めて不妊治療した場合に3割りを超えたという事もよく治療実績としてあがってきています。また2011年では40代以上の女性の出産総数は3万8280件(人口動態調査)あります。その中のでは、実はビックリすることに3万5000件ほどは自然妊娠で出産できているという事実も知っていてください。 ネガティブな数字に振り回されすぎないように前を向いて「自分でやれること(妊活)」を進めていく必要があると毎日カウンセリングでお伝えしております。