妊娠検査を自分でするときの方法と知っておくべき注意点

妊娠検査は、もう自分で簡単にできるようになっています。「もしかして・・・」って思ったらすぐ検査できるように妊娠検査の時の注意点や妊娠検査薬の種類なんかも知っておきましょう。

 

妊娠検査薬で陽性反応が出たらすぐ病院へ
妊娠検査薬で陽性反応が出たらすぐ病院へ

 

価格とタイプで選ぶ妊娠検査薬

基本的には使用時期が違うという意味でタイプがわかれています。一般的には生理予定日の1週間後ですが、生理予定当日から測れるものもあります。
尿をかけて判定しますが妊娠しているかのマークがはっきり出るデジタルのものも人気のようですね。

生理予定日の一週間後から

  • ◎ドゥーテスト(ロート製薬)
  • ◎クリアブルー(オムロン)
  • ◎チェックワン(アクラス)
  • 判定時間1分

生理予定日当日から

  • ◎チェックワンファスト(アクラス)
  • 判定時間1分

デジタル

  • ◎チェックワンデジタル(アクラス)
  • ◎デジタルP-チェック(ミズホメディー)
  • 判定時間1~3分

生理予定当日から使用できるものは、その分価格が高く2回用で1500円ほどと一般的なものと比べて2~3倍します。また薬局でしか購入できません。購入したい場合は近隣の薬局に確認しましょう。

そしてデジタルのメリットとしては「判定線が薄いと余計に迷ってしまう」アナログ式ではそういった声が必ずありますが、デジタル式では+か-かではっきり陽性陰性を教えてくれます。デメリットとしては、やはり少し価格が高い事でしょうか。1回測定に700~1000円ほどかかります。
その時の妊娠したかの判断を早くしたい場合や、測定する頻度などによって価格もかかわってくるのでどのタイプを使うかは決めていけば良いと思います。結果の正確さはどのタイプも99%以上で測定できますので妊娠かどうかはほぼ間違いなく測定できるはずです。

ただ生理予定日がはっきりしない方や、ストレスや体調不良で生理周期が変動する方は正確でない可能性もありますからご注意ください。

妊娠を希望し定期的に使用していく方は、通常のものやデジタルのものを持っている方が多いと思います。
もしかしたら、妊娠したくない状況での妊娠の確認では生理予定日当日からいち早く測れるものが良いのかもしれません。

 

妊娠検査薬で間違いやすい2点

妊娠検査薬の使用方法において、意外と知らずにやってしまい結果の不明瞭さや間違いにつながってしまう事があります。説明書もきちんと読んでから使用するようにしましょう。正確な判定をするために必要な尿のつける時間などはしっかり守ることが必要です。検査する時間帯はあまり関係ありませんのでいつでも大丈夫です。ラインが薄くても確認で来たら陽性反応ですのでご注意ください。

尿をかけるのではなく浸すこと

測定には「尿をかける」と「尿に浸す」方法がありますが、多くの方が簡単な尿をかける方法を選びがちです。ちゃんと所定の場所に尿がかけれない事などが原因とおなり間違いにつながる恐れがあります。コップに尿をとり妊娠検査薬に浸して行う方が確実です。紙コップの準備を一緒にしておく事がお勧めです。

検査をまっている時間は検査薬を平行にすること

よくある間違いもう一つは、判定結果を待っている時間には、妊娠検査薬を平らなところに置いて水平を保つ必要があります。トイレで行う際にはそういう場所を確認しておきましょう。上で書いた紙コップで尿をとって検査すると場所の確保のタイミングをつくるという意味でも便利かと思います。

 

妊娠検査薬で陽性とわかったらすぐ産婦人科を受診すべき理由

陽性反応がでていても、まだ安心できません。それは正常な妊娠とは限らないからです。

子宮外妊娠

何らかの理由で子宮以外の所で着床がおきて、そこで育つことです。
正常な状態では受精卵は子宮内膜に着床し育つ必要があります。
妊娠全体の1~2%に起こると言われており着床しているので妊娠検査薬には陽性反応が出るのです。
卵管内に着床することが多く、狭く細い卵管内では受精卵は育つことができません。そのままだと流産や卵管破裂の可能性があり、すぐ開腹手術となり卵管切除となります。
そのため妊娠継続はできません。
子宮外妊娠では胎嚢という赤ちゃんの部屋がエコー検査で確認できないことや、不正出血などがみられます。

胞状奇胎(ほうじょうきたい)

胞状奇胎という症状でも陽性反応が出るので注意です。
受精卵の着床後につくられる絨毛(じゅうもう)と呼ばれる胎盤になるはずのものが増えすぎる事で、絨毛ガンのリスクも高まるとされています。妊娠全体の0.2%程に起きると言われており染色体異常が疑われています。
胎嚢は確認できるようですが、不正出血やむくみやつわりのような症状などがおきることがあります。
胞状奇胎がわかったらその部分の切除を行うための手術となります。こちらも妊娠継続は残念ながらできません。

すべてが正常妊娠とは限らないので必ず妊娠検査薬で陽性反応が出たらすぐに病院へ行きましょう。

 

まとめ

妊娠検査薬は便利なもので、様々な種類が存在し非常に高い精度で妊娠判定を行ってくれます。ただあくまで参考に過ぎないということも知っておいて、しっかりとした判断や診断は医師にしてもらいましょう。

化学流産の場合も陽性反応がでます

「化学流産」とは受精卵が子宮内膜に一時的に着床ができたが、妊娠を継続できなかった状態の事です。一瞬着床がなりたったので妊娠検査薬は陽性を示すことがありますが、陽性反応後に生理がきてしまいます。妊娠検査薬などがなかった場合には着床している事すらわからない妊娠超初期の流産で染色体異常が原因といわれているので、胎児側の問題がほとんどを占めると言われております。