妊娠しにくい体の改善は「冷え」をとる事から

「冷えがつらい」という体感や実際の体温が低い「低体温」は妊娠しやすさと大きな関係があります。ただ具体的に何が悪いのかがよくわからないというお声も多いので、その他の良くあるご質問も合わせてまとめておきます。

「冷え」をつくる食べ物ってあるの?
「冷え」をつくる食べ物ってあるの?

 

冷え症は妊娠しやすさと密接な関係アリ‼︎

冷えは体の不具合を脳に知らせるサインになっています。未病(みびょう)という言葉を聞かれたことはあるでしょうか。病気でないけれど、病気の一歩手前というの状態のことです。東洋医学では病気になってから対処とするということよりも、病気にならないようにするという事に重きが置かれています。つまり冷えは東洋医学でいう未病にあたり、そのままだと病気や老化が進むので改善の対象となっております。

一般的にも1度体温が下がると免疫は約30%下がり代謝は約12%も下がると言われています。最適なコンディションでなければ、体の複雑なメカニズムがスムーズに発動しない事がわかっており、ホルモン・自律神経・免疫のバランスを崩す事になります。
そうなると畑でよく例えますが「痩せた土地」という事になるます。自然界でも栄養分がたくさんあり命が育つ土壌からは命が発生しやすいですが、痩せた土地は命が根付きにくいのでしょう。この状態を未病に合わせて未妊(みにん)と呼ばれています。
冷えの程度にもよりますが、妊娠できる準備が整っていない状況のことを指します。冷えは未妊の代表格ですね。

過去ブログもご参考ください⇒未妊について

 

ハイヒールも不妊の関係がある

女性は男性よりも筋肉が圧倒的につきにくく、そのため骨盤の歪みなどが起きやすいとされています。骨盤内には卵巣や子宮があり、ハイヒールやデスクワークでの間違った姿勢を続けることで、簡単に骨盤の歪みが起き、簡単に子宮周りの血流が悪くなることが起きるそうです。生理痛が骨盤調整で治ったといったような事を聞くことがありますが、骨盤の歪みを正すことで子宮の血流改善になったのではないかと考えられます。
若くてもかなり大きな歪みも生じるようなので、インナーマッスルと呼ばれるコアな筋肉を鍛えるようなピラティスや凝り固まった筋肉や靭帯を伸ばすストレッチは今でハイヒールをよく履いていたり、デスクワークが多い方にとってはぜひ妊活に取り入れてほしいエクササイズとなります。
当然、なるべくヒールは履かないようにできた方が良いでしょう。

 

夏こそ冷える‼︎クーラーの上手な使い方

クーラーの効いた部屋に長時間いたり、外気の暑さと室温とのギャップによって夏バテ気味となった。。。こんな話は聞いたことがあると思います。これは何が問題かといえば「自律神経の疲労」が原因です。自律神経は自分で意識してコントロールできないところを自動で制御してくれる健康を保つ上で非常に大事な場所です。クーラーは急激な温度変化などにより自律神経の疲労を起こさせるようです。
そして血流と免疫、ホルモンに影響が出て冷えにも繋がるのです。

ただクーラーを使ってはいけないと考えるのではなく、ストレス少なく夏を乗り切るために上手く使いましょう。風が直接体に当たらないようにして、外気との温度差は5度以内にしましょう。寝ている時は寝入るまでの時間クーラーにタイマーでかけておいてサーキュレーターで部屋の空気を回しましょう。外では、空調の温度変化に対応できるようにストールや羽織るものを持ち歩きましょうね。冷えたものを食べた時は最後に暖かいお茶などを飲んで冷やしっぱなしにしないように配慮してみてください。またお風呂や軽い汗をかく運動ができるとより自律神経の疲労を起こす事なく冷えから体を守れます。

 

神経質で思いつめる方は対策が必要

不妊になりやすい性格ってあると思いますか?これは確実にあります。考えてもわからない事も多い不妊の場合は割り切って「まあいいか、なんとかなるでしょ」といったような開き直った考え方の方が非常に良いとされます。
カウンセリングで妊娠率や流産率が変化するといったような話もあります。精神的な状況は強烈に体に影響を与えます。
例えば思い悩むと胃が痛くなったりするでしょう。極度の緊張だと手足が震えたりする事だってあると思います。思い悩んでるのも緊張を感じてるのも、そしてストレスも「脳」が感じ取るんですよね。脳のホルモンの司令塔とも呼ばれる脳下垂体の働きを乱してしまいます。

思いつめたり神経質になりやすい方は、ネットの情報ではなく自分にとって必要な情報をアドバイスしてもらってカウンセリングしてもらえる「場」が必要ではないでしょうか。
当店は漢方を出すだけではなくて、そういう場所になれたらと考えています。
そういう場を持つ事自体があなたの妊活になり得ると思います。

 

外食が多い方は店選びが重要

外食が多いから不妊症。。。といった事はないと思いますが、栄養面のバランスの悪さを外食の仕方によっては問題となる場合があると思います。特に「はやい・やすい・うまい」が両立しているお店ばかりいくのは、栄養が偏りがちで肥満の原因にもなりやすいでしょう。
例を出すなら、ラーメン・うどん・パスタ・ピザ・ハンバーガー・お好み焼き・デザート類なんかでしょうか。便利なので多忙な方は良く利用しがちではなると思いますが、毎日のようだと考えものです。
糖質過剰で栄養素が少ない食べ物ですので、卵子の材料には向かないでしょう。
昼は糖質過剰な食事が多いので難しいですが、夜は居酒屋さんや和食のお店の方がたんぱく質や野菜がしっかり摂れるので食事の栄養バランスがとりやすいでしょう。

 

コンビニ弁当は代謝が下がり妊活の敵となるリスク大

コンビニの食品って腐りませんよね。。。
野菜の切り口も綺麗なまんまですし、コンビニのものが腐っていたりカビが生えていたりしているのを見た事がない方がほとんどではないでしょうか。
これは保存料や防腐剤などの添加物が多く、菌やカビの繁殖を止めてしまうので腐ったりカビたりしないのです。その保存料や防腐剤が体に入ってきたらどうなるか?
細胞レベルで代謝が落ちる可能性が高いのです。
細胞の活性も止めてしまうリスクをはらんでいるという事が指摘されています。精子や卵子も細胞ですから、食事を見直すことは直接卵子や精子の質にも関係してくるのです。
栄養価も彩り良く見せていても様々な下処理のせいで栄養価が下がっている可能性も高いので、なるべく避けた方がいいですね。

 

まとめ

結局食事面や性格面でも、または身につけているもの(ハイヒール)なども含めて毎日の積み重ねによって「冷え」という状態になる可能性があるという事を知っておいてくださいね。完全にそうしないといけないとは思わずに、やれる範囲で良い事をしっかりやるという事だけですから、体の変化を感じるように楽しんで取り組んでいきましょう。

冷えを招く生活習慣を変えると漢方の効果がアップ

冷える生活がある上で、温める漢方薬を服用するのと、冷えを招く生活が一つでも二つでも少なくして漢方を服用するのでは効果の現れ方が格段に違うと日々感じております。漢方を服用するのをキッカケとしてぜひ生活習慣の改善もスタートできるといいですね