36歳女性で独身でも不妊治療は受けれる

「卵子凍結」など独身の時期からの不妊治療にも注目が集まっていますが、基本的には結婚してなくてもパートナーがいれば不妊治療はできます。ただクリニックや病院によって方針などが違うので、一般的ではないという事は知っておきましょう。まとめたのでご参考ください。

独身の時から不妊治療することはできる
独身の時から不妊治療することはできる

 

独身でも不妊治療を行うクリニックが増加

以前は癌治療などを行う場合、抗がん剤などの副作用のために、卵子がとれなくなる事を想定し事前に卵子を凍結するといったケースに限られていた「卵子凍結保存」が健康な未婚の独身女性にも適応されるといった社会的な意識の変化も手伝ってか、最近では独身でも不妊治療を受けれる病院やクリニックは増加しています。ただ病院の方針により断られるケースもありえるので、事前に確認しておいた方がいいと思います。

 

独身女性はまず不妊検査

不妊治療といっても、まずは不妊検査から始まります。ここでわかる範囲のものはなるべく早くに知っておくべきことです。
妊娠出産では年齢など時間的な制限が特に女性は関係が深いと言われます。
治療して治るような病気に関しては、早めにわかって治療できた方がいい事は間違いありません。不妊検査をしたからと言って必ずしも不妊治療に入らないといけない事もないので、まずは不妊専門クリニックにて不妊治療を受けましょう。パートナーがいる場合は一緒に受けたいですね。

 

パートナーがいない場合は妊娠しやすい身体づくり

パートナーがいない場合は、「卵子凍結保存」という話はありますが、まだまだ一般的ではなく不妊リスクを下げれるかどうかまだ確実ではない段階です。独身でもパートナーがいる場合は病院によって不妊治療は受けれる事もありますが、結婚を考えるパートナーがいないという場合には「妊娠しやすい身体づくり」を最優先で考えましょう。
不妊治療を先に考える事があったとしても、卵子をつくり「質」を決める私たちの肉体レベルはどんなときでも常に重要です。

 

卵子の老化の不安は妊活でバランスをとる

卵子の老化という事を考えると、子供を産みたいと思ってもパートナーや環境が現在整っていない段階では今すぐ妊娠出産というわけにはいかない状況の方も多くいらっしゃいます。「でも卵子の老化を考えると不安で。。。」といった話は本当によく聞きます。
そういう時には単純に年齢だけ重ねてしまったという事にならないように妊活をすることによって不安な気持ちとバランスをとることをお勧めしております。
妊活、妊娠しやすい身体づくりなどと色んな呼ばれ方はされているかもしれませんが、結局は食事を見直したり、ホルモンや自律神経を整えていくことであり、より健康になっていく健康法や美容法になることは間違いないのです。

特別な事を考えないでまずは取り組みませんか?
さらに効率を良くしたいという場合には漢方薬といったものを考えていかれてはいかがでしょうか。そのための日常生活を含めアドバイスを日々行っております。

 

ブライダルチェックを利用してもいい

数年前から「ブライダルチェック」といった言葉が出てくるようになってきました。結婚前の健康診断というイメージですが、最近では結婚前に不妊のリスクを調べておき治療が必要な場合は早いうちに治療をするために行う不妊検査を含む健康診断の事を指すようです。現在不妊に悩むカップルは7組に1組ともいわれており、欲しいと思った時にすぐに子供に恵まれない可能性がかなりの確率がありえます。病気の発見を遅らせないためにも、不要な不安を取り除くためにも、年齢問わず良い機会だとして受けて見られてはいかがでしょうか。
病院側もブライダルチェックとして最近はホームページなどで情報を発信しているところも多くなってきています。ただ確実なのは産婦人科や不妊治療を行っている病院に電話で問い合わせるといいでしょう。
だいたい予算は2~4万円は平均と言われています。

お勧めなのは、不妊専門クリニックや、自分が妊娠したらお世話になろうと考えている候補の産婦人科があればそこにまずは問い合わせしてみてはいかがでしょうか。
理由としては不妊専門クリニックは検査設備が整っている事と、出産の時の候補産婦人科は妊娠出産のときの病院選びの参考になると思います。

 

まとめ

最近では妊娠したら結婚するといったような感覚を持っているカップルも多くいらっしゃると思います。すぐ結婚できない様々な事情もありえますので、検査や不妊治療、そして妊娠しやすい身体づくり(妊活)など独身の時からやれる事はあるという事を知っておきましょう。
ただ検査と妊娠しやすい身体づくりは可能な限り早い方が良いでしょう。
遅らせる理由はありません。
結婚を控えている控えていないにかかわらず、将来の妊娠を望んでいるなら検査や妊活を意識しておくことは重要です。女性の人生において妊娠出産は大きな出来事です。子供を望む方は妊娠出産を含めた計画を考えておきましょう。
その中の一つの選択肢として不妊治療も未婚で独身の場合にだって最近は対応できるということですね。

あなたの妊活プランの見直しをしましょう!

年齢や不妊治療も含めて色んなデータをもとに、あなたの希望を聞きながら妊活プランの相談にものっています。病院の紹介をしているのもその一環です。自然妊娠や不妊治療などの自分の希望や考え方と年齢的なリスクを考えて、考えれる一番のベストを相談しながら決めていきます。そうするとそれだけでも「不安な気持ちが減る」と言われる場合もあります。計画が見えると今自分がやることや考える事が絞れて迷いが少なくなるのではないでしょうか。 ぜひご相談くださいね。

知らないと損!?助成対象の特定不妊治療について

特定不妊治療とは、不妊治療のうち体外受精や顕微授精、凍結胚移植などの高度生殖補助医療の事をいいます。保険がきかず治療費が高額になるため国が不妊治療を行う方へのサポートとして特定不妊治療費助成制度があり、特定不妊治療に助成金が支給されます。
国が行っている厚生労働省の事業であるので全国47都道府県どこでも共通の補助が受けられます
どんな制度なのかはぜひ不妊治療を考えている方は事前に知っておいた方がよいですね。まとめましたのでお役立てください。

助成金をうまく使って不妊治療のお金の計画をたてよう
助成金をうまく使って不妊治療のお金の計画をたてよう

 

申請は治療後でOK!まずは地域の保健所へ

もちろん当店のある徳島でも特定不妊治療は受けれます。また自治体でも個別に独自の助成制度もある場合があります。特定不妊治療補助事業は国が行っている補助事業になり、自治体でも個別に補助を行っている事もあるのでお住いの保健所への問い合わせやホームページを見てください。自治体で多いのは「国の特定不妊治療補助事業の上限額を上回った場合に最大~万円補助します」などが多いみたいです。
国の補助制度だけでなく居住地域の自治体の補助もうまく活用できるなら、なるべく自分での支払額を減らせます。
不妊治療を考えるにあたり、この大事な制度ををうまく使いいましょう。

徳島県こうのとり応援事業⇒http://www.pref.tokushima.jp/docs/2014012800709/

 

年齢による制限や条件があります

年齢によって助成回数や治療の内容で助成金額が違います
特定不妊治療の助成の条件は

  1. 申請日現在において申請都道府県に住所があって、かつ指定の医療機関で不妊治療を行っている戸籍上の夫婦
  2. 夫婦合算の年間所得額730万未満であること

また給付の内容は

  • 1回の治療につき15万円まで(凍結胚移植(採卵を伴わないもの)等については7.5万円まで)、1年度目は年3回まで、2年度目以降年2回を限度に通算5年、通算10回を超えない。
  • ※ 平成26年度に新規で助成を受ける場合において、当該助成に係る治療期間初日における妻の年齢が40歳未満であるときは、年間助成数、通算助成期間については限度を設けず、通算助成回数は6回まで。

となっています。
詳しくは厚生労働省のこちらのページを参考に⇒http://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kodomo/kodomo_kosodate/boshi-hoken/shien/

不明な点があれば、ぜひ保健所に相談してみましょう。

 

特定不妊治療費補助事業の申請に必要な書類は以下の3ヵ所でそろえる

  • 保健所
  • 病院
  • 市区町村の役所

保健所

  • 特定不妊治療費助成事業申請書
  • 特定不妊治療費助成事業受診等証明書

病院

  • 指定医療機関が発行した治療費の領収書
  • 指定医療機関が発行した治療費の明細

市区町村の役所

  • 夫婦の住所確認のための住民票(続柄記載のもの)
  • 戸籍上の夫婦であることの確認のための戸籍謄本
  • 夫婦の前年の「所得金額」と「所得控除の内訳」が記載された証明書

 

まとめ

当店でも特定不妊治療費助成事業や自治体の助成金を使って不妊治療を行う方がほとんどです。年齢的な制限もあるので、逆に助成金が受け取れるまでは不妊治療を頑張ると考える方も多いようです。ただ不妊治療を考えて初めて助成金の事を知る方も多いようです。自分が不妊治療を考えた時にどうしたらいいか、しっかり知っておきましょう。

お金の話は計画的に

助成金の流れや仕組みは知っておいた方がいいですね。なんだか知っているようで知らないことが多いのが行政のシステムです。お金の話は不妊治療の計画を立てるときに重要になるので助成金込みで具体的な計画が立てれると安心ですね。具体的でないと行動にうつせない事って多いと思います。

排卵誘発剤は妊娠確率を引き上げる

排卵誘発剤という名前を聞いたことはあるでしょうか。不妊治療において頻用されるタイプの薬です。排卵誘発剤に関してはイメージで知っているだけという方も多くいらっしゃるので、そもそもどういう時に使用するかやメリット、デメリットをまとめました。ご参考ください。

まずは排卵誘発剤の事を知ろう!
まずは排卵誘発剤の事を知ろう!

 

排卵障害の方が排卵誘発剤を使用で妊娠率は20~40%まで上昇

当たり前ですが、排卵がおきない事には自然妊娠は望めません。つまりその排卵がない、もしくはスムーズにいかない方が排卵誘発剤を使用することによって自然妊娠の妊娠率と同等の20~40%まで回復します。排卵率は排卵誘発剤の種類によって異なりますが70~80%です。

 

排卵誘発剤の種類は大きく分けて2種類

内服注射があり内服の方が副作用が少なく安全性が高いとされ、注射は直接的に卵巣に刺激を与え効果が高いですが副作用の起きる頻度も高くなります。一般的には最初は内服から始まり、それでも効果が出ないと注射に切り替えていくようです。

 

排卵誘発剤の主な副作用は多胎妊娠と卵巣過剰刺激症候群

排卵誘発剤の注目すべき副作用は「多胎妊娠」「卵巣過剰刺激症候群(OHSS)」です。
自然妊娠では1%未満という多胎妊娠、つまり双子や三つ子の可能性が飲み薬では5%、注射では20%ほどと大きく確率が上がります。
基本的に人は一人を妊娠するようにできている体の構造なので、多胎妊娠は母子ともに負荷が上がりリスクが高い妊娠と言えます。

また卵巣過剰刺激症候群(OHSS)は排卵誘発剤によって刺激された卵巣が腫れる副作用で、ひどければ胸水や腹水が溜まるような事態になることがあります。主には注射で起きることが多いですが、最近では重症化を防ぐよう細心の注意を払って経過を見ていく事が当たり前となって以前よりは重症化の頻度は下がってきているようです。

 

排卵誘発剤は不妊治療において主に3つの場面で使用される

排卵誘発剤が使用される場面により目的が変わってくるのでチェックしておきましょう!

排卵障害

無月経や無排卵や生理不順などでの排卵障害に使用するのが、排卵誘発剤です。その名の通りに排卵を誘発させるべく卵巣を刺激し卵胞を育て排卵を起こす作用があります。つまり排卵に問題がある排卵障害がある場合には、基本的に使用します。

タイミングや人工授精での妊娠確率のアップ

また排卵障害がない場合にも、より確実に排卵をおこすためホルモンのコンディションを整えるために使用します。つまりタイミング療法や人工授精に合わせて使用する事がスタンダードになっています。

体外受精や顕微授精の時の採卵数を増やすため

また高度生殖医療である体外受精や顕微授精においては、一度にたくさんの卵子を採卵したいと考えた場合に、より多くの卵胞を育てるために使用します。

 

排卵誘発剤の費用は保険がきく

排卵誘発剤に関しては、不妊専門クリニックでは内服も注射も保険が適応なので安心です。内服は例えばよく使われているクロミッド(クロミフェン)なら、自己負担は一か月500円ほどです。注射はそれよりもやや高めという形です。
薬の使用量が保険の適応をこえてしまった場合には保険適応外になる場合もあり得るのでご注意ください。

 

まとめ

排卵誘発剤は、私たちの不妊治療や妊娠確率を上げるのに役立ってくれますが、不妊治療の期間や回数が多くなると費用も重なってきますし、内服や注射での肉体的精神的なストレスも人によって気にしないといけないと思います。

排卵誘発剤がしっかり効いて質も伴うような体にしていくことも「妊娠しやすいカラダづくり」に一環と言えます。ぜひ排卵誘発剤や不妊治療と一緒に合わせて考えてみてはいかがでしょうか。

卵子も精子も自分のコンディション以上のものはできない

常々お伝えしているのが、精子も卵子も自分自身の分身。自分のコンディション以上のものはできないと考えると、色々な事を気にできるようになりますよね。不規則な生活やジャンクな食事では、それに見合った卵子や精子になるというぐらいまで考えてよいのではないでしょうか。妊娠しやすいカラダづくりで、質を整えると様々な現代医学もより有効に活用できますよ。

不妊で悩む夫婦は7組に1組

「不妊大国」。日本の事をそう呼ぶ事があります。不妊治療の需要が増え、不妊専門クリニックの数も世界一です。不妊に対して間違った情報や過度に不安にならないように、冷静に分析することが重要です。

データや数字はどういう行動をとるべきか考える、あくまで指標である
データや数字はどういう行動をとるべきか考える、あくまで指標である

 

不妊で悩む夫婦は増加している

不妊は以前には10組に1組といわれていました。それが現在では7組に1組という事がいわれています。
ここでおさらいですが不妊症とは、子供を希望しているのもかかわらず、普通の夫婦生活をもっていても2年以上妊娠が成立しないことをいいます。最近は結婚年齢が高いことが多くなってきたので、一年たっても妊娠しなければ病院に行くことがすすめられています。

様々な不妊で悩む人が多くなっているといわれます。その理由の一番は「年齢」です。妊娠希望している時期が高齢の事が多くなってきているという事です。「社会的、経済的(仕事やお金のこと)で結婚に踏み切れない」や、「若い時には結婚や子供に興味がなかった」などを理由に晩婚化が進んでいる事が指摘されています。つまり若くから妊娠できないのか、妊娠したいと考えた時には高齢だったのかなど、年齢も体の状態も様々なのですべて一緒にした様々なデータや数字が直接自分に当てはまらない場合も多いという事は理解しておきましょう。

 

「子供を諦める」もしくは「そもそもいらない」と考える方の増加

子供が欲しくて望んでいたが授からなかった夫婦やライフスタイルの変化により価値観の多様さが生まれて、そもそも子供を欲しいと思わない夫婦、経済的な事情から子供を諦める夫婦など事情は色々異なりますが子供がいないライフスタイルの方が増加していると言われております。
ただあるデータでは、夫婦の6組中1組が子供がいないとか、もう一人欲しかったといった事を将来的に考えるようです。

 

不妊が原因で夫婦関係が悪化することも!離婚率も高い!

夫婦として試される時間やタイミングは共に過ごしていく中で数多くあるでしょう。その中でも不妊期間においては「お互いの気持ちに寄り添う事」や「お互い受け入れる事」が必要とされる場面ではないでしょうか。
夫婦どちらかがつらい場合は、もう一方が支えていくという気持ちを強く持つ事が重要で、相手の非難や見て見ぬふりなどの反応では離婚してしまうという事になりかねません。実際に結婚5年目までで子供がいない場合では離婚になりやすいといったデータもあるほどです。夫婦の考え方の違いや様々な事情が受け入れられなかった場合、子供がいないことが逆に離婚のしやすさに繋がっているのかもしれませんね。
ただ不妊時期を共に過ごした夫婦は、「二人でいっぱい悩んだこの時期があったから本当の夫婦になれたような気がします」と言ってくれた方もいらっしゃいました。

過去ブログもご参考ください⇒不妊が原因の離婚を防ぐ心構えとは

 

不妊期間を乗り越えて42歳で妊娠!

結婚3年目で当店にご来店いただいて夫48歳、妻40歳のご夫婦。体外受精を一回やってみたが卵子や精子の質が心配になり、妊娠しやすい身体づくりをご夫婦でスタート。奥様が非常に疲れやすく胃腸も弱い方だったので、漢方の考え方として体のエネルギーを生むのは胃腸で、胃腸を良くする事が体質の改善に繋がり卵子や精子の質を改善する屋台骨になることもお話しして漢方をださせていただきました。

寝込むことがなくなり、夏バテもしなくなって冷えが改善されました。当店で1年半身体づくりをして不妊専門病院をご紹介し、体外受精3回目にてめでたく妊娠が判明し現在も妊娠が継続しています。
高度な医療の力をもってしても、年齢による卵子や精子の質の問題は避けられません。このご夫婦はガッカリするような事やつらい時期もあったはずですが、その度に夫婦としての絆が強まってきたようなお二人でした。

出産と育児などこれからがある意味スタートという事になりますが、不妊期間中の経験はなんでも乗り越えていけると笑顔で言われたのが印象的でした。
偉そうな言い方ですが、妊活とは妊娠しやすい身体づくりだけではなく、心もつくられる時間ともいえるかもしれませんね。

 

まとめ

残念ながら子供を望むすべての方に子供が授かるという事では今後もないかもしれません。ただ自分自身が子供を望んだ時に、または望むであろう時に備えて準備をしていく事は重要です。
これは身体づくりであったり、正しい知識であったり、または夫婦の絆や心の面であったりと準備は様々です。
医療技術の進歩はめざましいものがあり、これまで病気などで無理だとされてきた方にも授かる可能性が高くなってきています。
ただその技術がうまく作用するかどうかは自分自身の肉体や細胞の力であることも同時に忘れてはいけませんね。
やれる事はたくさんあります。考え方も様々です。
お一人でお悩みにならずにぜひご相談くださいね。

結局より健康に美しくなることが大事

妊娠しやすい身体をつくるといっても、一般的な健康観からもはずれません。ホルモンバランスを整えて血流や免疫力などを整えるために冷えをとっていく作業になります。 漢方の世界は二千年も前からアンチエイジングや若返りを目標にしていた医学で、より元気で若々しくいることに対してアレコレできるのがメリットです。そういう風に考えると健康法や美容法に直接なるといってもいいと思いますよ。 現在はライフスタイルの変化から妊娠出産年齢が高齢化しています。何かするぐらいでちょうどいい世の中になってきていると感じています。

体外受精の具体的な流れについて

なんとなく体外受精って「すごそうな事」「大変」「しんどい」などのイメージが先に立ってしまって具体的な行動や考えがまとまらないことってないですか?詳しく知らないという方もいらっしゃるので、ここで体外受精の流れについて書いておきます。

ただの先入観からしっかりとした知識へ変えよう
ただの先入観からしっかりとした知識へ変えよう

ただの先入観からしっかりとした知識へ変えよう

 

体外受精が有効なのは大きく分けて4つのタイプ

どんな人に体外受精が向いているんでしょうか。それをわかりやすくまとめてみました。

  • 卵管性不妊
  • 子宮内膜症
  • 原因不明不妊
  • 男性不妊

卵管性不妊

自然妊娠には「卵管が通じていて、卵管の動きが癒着などで障害されていないこと」が重要ですが、ここの問題が一番起きやすいです。その卵管自体を通らず受精を体外で済ませて着床にいたれるという意味で有効です。

過去ブログを参考にしてください⇒不妊原因で一番多い卵管のトラブル

子宮内膜症

最近増えてきている病気で「子宮内膜症」があります。子宮の内膜が育つ場所以外で子宮内膜が育ってしまい増殖ち出血を繰り返してしまいます。子宮内であれば、生理の経血として体外に出せるのですが他の場所で子宮内膜の増殖と出血が起こってしまうと「癒着」がおきたり、その血がたまって「嚢胞」ができたりします(特に卵巣に子宮内膜症の嚢胞がつくられるチョコレート嚢胞が有名です)。卵管の癒着や排卵障害につながり不妊の原因になるので体外受精は有効な手段の一つです。

原因不明不妊

基本的な不妊検査などでははっきり理由がわからないというタイプです。これは本当に原因が不明というより「原因はあるが現段階の検査では見つけれなかった」と考える方が良いと思います。排卵誘発やhMGなどの薬を使うと妊娠率が上がることから妊娠にいたるプロセスに手助けがあった方が良いという事で当然原因はあると思われます。まだまだ検査や技術が発達したといってもわからないことの方が多いのも事実だという事も理解しておきましょう。

男性不妊

最近では顕微授精(体外受精の方法の一つで、卵子の中に精子を注入する方法)を用いることにより、精子が非常に少ない方(乏精子症)や動いている精子が少ない方(精子無力症)、射精精液のなかに動いている精子がいない方(無精子症)など精子所見の状態が悪い方も、受精が可能となっています。

 

体外受精を効果的だと期待できるのは40代前半まで

体外受精も年齢による効果の差がでます。受精卵が確保できたとして30代前半で37.1%30代後半では30.54%ですが、40歳前半だと15.78%40代後半では3.58%まで落ちてしまいます。もちろん40代後半で妊娠に至る人も当然いますが、確率的には効果的とは言えないと判断されています。

過去ブログを参考にしてください⇒40代の妊娠確率について

つまり体外受精を利用するなら早い段階の方が良いという事を、実際知っておく必要があります。そしてできる事ならある程度の年齢で妊娠できなければ、夫婦でしっかりと検討するというような事を事前に決めておいてもいいかもしれませんね。

 

体外受精の流れについて

体外受精のやり方を順番に説明していきます。流れは以下の通りです。

  1. ホルモン剤を投与
  2. 卵子を取り出す(採卵)
  3. 精子と卵子を合わせて受精卵をつくる
  4. 受精卵を子宮に戻す

①ホルモン剤を投与

月経2~3日目の診察と採血検査によって排卵誘発剤の種類を決めて、注射や内服で投与し卵胞を大きくさせます。

②卵子を取り出す(採卵)

卵胞が16~20mmまで成長したところで卵子の成熟を促す薬を投与し、約1日半後に排卵直前の卵胞を膣を通じて穿刺吸引(卵巣に長い針をさして吸引)します。状況に応じて鎮痛剤だけか、静脈麻酔下で採卵を行います。通常では成長する卵胞は1つの事が多いですが、ホルモン剤で刺激しておくと一気に数個~十数個の卵胞がとれる事もあります。

③精子と卵子を合わせて受精卵をつくる

同じ日に男性から精子をとって、卵子と合わせて受精させます。受精のさせ方は2つあり、シャーレというお皿の上で卵子の上に精子をふりかけて自然に受精させる方法と、人工的に卵子の中に精子を細い注射器で注入するやり方(顕微授精といいます)があります。顕微授精は男性の精子の状態が悪い場合や受精障害の場合などに選択されます。

④受精卵を子宮に戻す

受精卵を子宮に戻すのにも2種類あり、採卵した後2~5日程度培養した受精卵を戻す方法や凍結させて時間をおいてから戻す方法があります。現在日本は凍結に非常に優れた技術があり、多くの日本の不妊治療クリニックでは受精卵をいったんは凍結することが多くなっています。それは着床の環境を整えてから凍結した受精卵を融解して戻した方が成功率が上がっているという結果からです。

 

体外受精にかかるお金の一覧

ここで体外受精にかかる費用についてまとめておきます。

  • 採卵から凍結まで30~50万程度
  • 子宮に戻す作業10~20万程度
  • さらに受精卵の管理費が年間1~5万程度

これらは不妊治療をうける病院によって金額が違いますし、自治体によって補助がでる所もあります。

厚生労働省の特定治療支援事業について⇒http://www.mhlw.go.jp/file/04-Houdouhappyou-11908000-Koyoukintoujidoukateikyoku-Boshihokenka/0000039732.pdf

徳島県こうのとり応援事業(不妊治療費助成事業)について⇒http://www.pref.tokushima.jp/docs/2014012800709/

 

まとめ

臨床のドクターの話を聞くと体外受精の成功率は20~30%ほどと一般的に言われています。男性と女性の原因も半々と言われており、体外受精を考えるときには「夫婦で一緒に取り組む」という共通した認識が必要だと思います。「知らなかった」という事で時間が単純に経過してしまわないように、しっかりとした知識と体外受精の成功する20~30%に入るように夫婦で妊活に取り組む事が重要だと考えております。

誤った情報に振り回されないようにしましょう

正確な情報をもって全体像を把握した上で、妊娠出産について考えていただきたいと思っています。様々な立場や年齢、体調の方の情報がネット上には飛び交っています。それに惑わされないように貴女の置かれた状況を客観的に、かつ正確にアドバイスさせていただきたいと思い日々カウンセリングを行っております。「病院に行きたくない」という方も「どこの病院に行ったらいいのかわからない」という方も、「不妊治療しているが結果が出ない」という方も様々な年齢・状況の方がいらっしゃいます。ぜひ身近なアドバイザーとして町のくすり屋を利用してくださいね。

不妊治療での血液検査は治療方針を決める目安の一つとなる

不妊治療をするにあたって不妊検査の中の血液検査は欠かせません。血液検査は体内の状況を知り、妊娠できる状態かどうかや不妊原因やリスクとなる
要因がないかどうかを調べます。体の状態がわかるとそれから不妊治療の方針が立てれるのです。

検査から導き出された事は?
検査から導き出された事は?

 

不妊症検査の血液検査でわかること

検査項目の主なものは以下の通り

下垂体ホルモン

  • FSH(卵胞刺激ホルモン)
  • LH(黄体形成ホルモン)
  • プロラクチン

性腺ホルモン

  • エストロゲン(卵胞ホルモン)
  • プロゲステロン(黄体ホルモン)

その他

  • クラミジア検査
  • 貧血
  • AMH(抗ミュラー管ホルモン)

検査項目の説明をしていきます

 

FSH(卵胞刺激ホルモン)

【働き】卵胞の発育を促すホルモン
【検査時期】月経期(生理開始3日目頃)
【検査時間】5分
【費用】保険適応可1000円前後

LH(黄体形成ホルモン)

【働き】成熟した卵子の排卵を促す
【検査時期】月経期(生理開始3日目頃)、排卵期
【検査時間】5分
【費用】保険適応1000円前後
LH/FSH比を調べることによって排卵障害を調べれます。通常では1以下ですが、1以上だと排卵障害の可能性が出てきます。
病気では多嚢胞性卵巣症候群や男性では精索静脈瘤の可能性があります。

エストロゲン(卵胞ホルモン)

【働き】子宮内膜を厚くするホルモン
【検査時期】月経期(生理開始3日目頃)、排卵期、黄体期
【検査時間】5分
【費用】保険適応可1000円前後

プロゲステロン(黄体ホルモン)

【働き】子宮内膜を着床準備させるホルモン
【検査時期】月経期(生理開始3日目頃)、黄体期
【検査時間】5分
【費用】保険適応可1000円前後

プロラクチン

【働き】乳汁分泌と排卵の抑制に働くホルモン
【検査時期】いつでも
【検査時間】5分
【費用】保険適応可1000円前後

AMH(抗ミュラー管ホルモン)

【働き】発育過程にある卵胞から分泌されるホルモンで卵巣年齢を知れるホルモン
【検査時期】いつでも
【検査時間】5分
【費用】自己負担で5000円前後

そしてその他の重要な血液検査

クラミジア抗体検査

【働き】現在クラミジア感染があるかどうかの抗原検査(子宮入口の頸管粘液を採取)と血液検査で過去のクラミジア感染を調べれる抗体検査があります。
現在感染していなくても過去のクラミジア感染が卵管や骨盤内の癒着を引き起こしている場合があるので血液検査でクラミジアの抗体を調べる必要が
あります。
【検査時期】いつでも
【検査時間】5分
【費用】自己負担で2000~4000円前後

過去ブログを参考にしてください⇒増え続けているクラミジア感染による不妊

貧血

【働き】貧血が不妊の原因となることがあります。肩こりや冷えの原因が貧血の場合もあります。
【検査時期】いつでも
【検査時間】5分
【費用】保険適応可1000円前後

 

ホルモンの分泌の状況から子宮・卵巣の状態がわかる

ホルモンの分泌の状態により、排卵障害の原因や黄体機能不全、高プロラクチン血症の有無などがわかります。
例えば・・・
FSH、LHがともに高値AMH低値→閉経が近くなってきている FSH、LHがともに低値→視床下部や脳下垂体に何らかの問題のある排卵障害 FSH正常LH、テストステロン、AMH高値→多嚢胞性卵巣症候群 プロラクチン高値→高プロラクチン血症による排卵障害 プロゲステロン低値→黄体機能不全 etc…

 

まとめ

不妊治療で血液検査をする目的は、機能不全や病気などの不妊の理由があるのかを調べて今後の治療方針を決めていく為に行います。 不妊治療をまだ考えていない方も妊娠を希望しているのであれば不妊検査で血液検査をすることによって今自分が妊娠しやすい状態にあるか 妊娠しにくい状態にあるかを知って対処していく事は、それだけで妊娠の可能性は高まるでしょう。

妊娠を希望されている方は、気軽にまずは受けてみてくださいね。

検査は早ければ早い方がいい

不妊検査は早ければ早い方がいいでしょう。後回しにしておく理由がありません。後から何か病気などがみつかって、もっと早くから治療すればよかった。。。なんてことの無いように不妊治療するしないに関わらず夫婦で検査は受けておきましょう。血液検査はその中の重要な役割になります。

ジネコの不妊治療広場の良い活用法

さまざまな口コミサイトや不妊治療や妊娠出産に関してのサイトがありますが、よく聞くものやネットであがってくるものに「ジネコ」があります。
そのジネコにもさまざまな悩みのスレッドを立てれる「広場」と言われる場所の活用法についてご紹介します。

他人の意見に振り回されないようにねっ

「ジネコ」は女性のお悩み口コミ・情報サイト

「ジネコ」ってご存知でしょうか?妊娠出産家庭の悩み、家事育児と仕事との両立など女性の大っぴらには相談しにくい悩みに対して相談したり調べたり することができるサイトです。

多忙な日々の中で同じような不安や悩みを抱えている女性同士の意見交換ができたり情報交換できるというところが人気になっているようです。やっぱり「悩みを相談したい」という感覚は女性は強く持っている方も多く、当店にも「相談できる場所がなかった」と涙ながらに言われる方もいます。

ネット上でのつながりになりますが、その分気軽に相談したり疑問に対して調べれたりするのだろうと思います。

 

「不妊治療の広場」では同じような立場からの意見や励ましはありがたい

ジネコのサイト内のスレッドを立てて情報交換する場所である「広場」と呼ばれる場所の中に「不妊治療の広場」があります。同じ環境(ここでは不妊治療中の方など)の人が自分の悩みに対して違う目線でのアドバイスをくれたり、共感してもらったり、自分の決断の後押しになったりすることもあるでしょう。身近で相談できる人がいない場合に、1人で悩んでしまうと狭い考え方になってしまうのを避けれるのではないでしょうか。
また同じ境遇の人とネット上とはいえ出会う事ができ「悩んでいるのは1人じゃない」と思え元気なれたりするというご意見も聞きます。

ただ色んな人が色んな感情で書きこんむ可能性もありますので、当然間違った意見や偏った意見も多いと感じる事もあります。

あと顔が見えないネット上のつながりで文章だけのやり取りになるので、言い方などがきつく感じる書き方の方もいたりするのであくまで一つの意見としてみるように心がけましょう。

 

医学的な意見が聞きたい場合は「専門家Q&A」に聞くこと

前述しましたが「広場」では夫婦間のストレスの問題や補助金などの豆知識、不妊治療に関しての迷いといった事を投稿した方がよさそうです。
医学的な意見に関してはサイト内に「専門家Q&A」という部門があり、そこで質問すると有名な不妊治療専門医や漢方鍼灸、婦人科医が質問に対しての答えをもらう事ができます。
「広場」で質問してしまうと答えてくれても答えてくれるのはあくまで一般女性であることが多いはずです。回答が医学的に正しくない場合や偏った考え方である場合が多くなるでしょう。

「不妊治療広場」は不妊治療に対しての考え方や人間関係に関しての悩みを、「専門家Q&A」では医学的な意見を知るために上手く使っていけばいいと思います。

 

まとめ

ネットの口コミを見すぎて、何が正解かわからなくなり余計に悩みが深くなり色んなものに手を出して続かない。。。なんてこともよくあります。
当店に来られている方の中でも口コミサイトを利用されている方は多いと感じますが、逆に情報がありすぎて迷う事があって当店にいいらっしゃることもしばしばあります。
自分の幸せや望む状態とはどういうものかを明確になっているならば、それに近づいていける意見や後悔しない意見を参考にできると思いますが、あまり自分のなりたい状態が明確でない場合は、他人の意見に振り回されることになる場合もあるので要注意です。
そうはいっても不妊治療中はさまざまな悩みに振り回されやすいです。貴女の状況を理解しつつ一番ベストな提案をしてくれる相談薬局・薬店を利用するというのもいいと思いますよ。

他の誰かではなく、貴女に必要な提案を受けてみませんか?

性格にもよると思いますが、こういう情報交換できて同じ立場の人の考え方や意見が聞けるのはすっごくストレス解消になる場合もありますよね。ただストレスがかかるのがわかっているけど、見るのが止めれないって場合は要注意だと思いますねー

仕事と家庭の両立と不妊治療が成り立つ条件

不妊治療をされている女性の多くが感じる仕事や家庭との両立の難しさは、よく相談中につらい話として出ます。ストレスから仕事を辞めたり不妊治療ができなくなったりする方もいらっしゃる一方、ただ「つらい時もあるけれど、今できる事を一生懸命取組んでいる」「この経験をする事によってパートナーに感謝をより感じれるようになった」とおっしゃる前向きな意見を持っている方もいます。

その仕事と家庭の両立と不妊治療が成り立つ条件をご紹介いたします。

環境に身を任せないよう、しっかり考えて賢く行動しよう!
環境に身を任せないよう、しっかり考えて賢く行動しよう!

 

仕事と家庭の両立と不妊治療が成り立つ条件2つ

多くの方が働きながら不妊治療に通院しています。それに対応すべく病院側も夜間診療に対応している所も多くなってきています。ただ実際には仕事と家庭の両立と不妊治療は成り立つのか?この問いに関して9割もの女性が「困難だ」と回答しています。

その中で前向きにしっかり仕事と家庭の両立、そして不妊治療ができている方の特徴を2つ紹介します。

 

職場で不妊治療をしている事の「カミングアウト」

不妊治療をしていくと特に体外受精などでは急に仕事を休んで病院に行かなくてはいけない場合なども出てきます。なるべく秘密にしてやり過ごそうと考えがちですが、同僚や上司に不妊治療をカミングアウトし協力を仰ぐことが重要です。
素直に今の状況を相談してみてはいかがでしょうか。
職場での理解が得られないという事が一番大きいストレスという方も多いと思いますが、まだ職場に話してないなら、相談するとしっかり対応してくれたりすることもあります。
仕事・家庭・不妊治療と自分のことで精一杯になるので、なるべく職場に対してのストレスを減らすためのカミングアウトです。

 

家事では完璧を求めない、「手抜き」でいきましょう

なんでもしっかりやろうというまじめな方は特に考えなければいけませんが、仕事も家事も不妊治療をする前と同じようなレベルで両立しようと頑張る方がいます。
ぜひ「手抜き」しましょう!

これは仕事にも不妊治療にも言えますが「迷惑をかけてはいけない」「家事の手を抜けない」「この日に行かなければいけない」など自分で自分をがんじがらめにしてしまう傾向があります。しっかりいい意味での「いいかげんさ」が大事になってくるでしょう。自分の時間配分のしわ寄せは家庭に向け、そこはしっかりと夫にフォローをしてもらいましょう。

 

夫は妻のストレスを和らげる工夫と家事の分担を率先して!

女性は男性よりストレスをためやすい脳のつくりになっているそうです。仕事に家庭に、そして不妊治療にと女性のカラダとココロにどうしても負担がかかりがちです。2人の未来のために頑張っている妻を夫はしっかり支えるといった気遣いをみせる事が大事です。男性側の生活も妻に合わせて変化させましょう!

ストレスが上がりやすい時ほど、「相手の喜んだ顔をみたい」という行動基準で乗り切っていきましょう!家事も分担し妻を楽させる工夫を話し合いましょう!もちろん相手に対しての「ありがとう」を増やしましょう。頑張ってくれて「ありがとう」、不妊治療に行ってくれて「ありがとう」夫婦になってくれて「ありがとう」。。。

自然にまかせるではなく、意識して話し合って二人で決めていくことが大事です。二人のかけがえのない時間になりますよ。

 

徳島で休日診療してくれる病院の紹介

お仕事をしながらの不妊治療の両立を考えるにあたって、休日診療してくれるところは知っておきましょう。
徳島では不妊治療でのホルモン状態の管理のための注射は恵愛レディースクリニックや中山産婦人科ではしてくれるようです。採卵まで休日できるかどうかは病院の状況もあるので確認しておきましょう。
県外では神戸の英ウィメンズクリニック元町夢クリニック大谷レディスクリニックが近い所ですね。採卵や移植などの手術がメインになると思います。ただ日曜日に初診をするところは少ないので確認しておいてくださいね。

 

まとめ

私が見てきた仕事と家庭の両立と不妊治療が成り立っていると感じたカップルの共通点は、職場での理解が得られている事と家庭のいい意味での手抜きとそれをフォローできる夫(パートナー)の存在です。
そしてその多くが最初っからそうであったわけではなく、相談し、話し合い、二人で大変な時期を乗り越えるために工夫していった方達であるように思います。現実には仕事の面ではどうしても難しい場面は出てきますが、悩んでいるなら勇気をだしてまずは会社や上司に相談してみましょう。

夫婦で相談にくると夫婦同じ気持ちで話し合いができる

相談させていただいている時に、意外なほど多く聞かれるのが夫婦で不妊治療や赤ちゃんに対しての気持ちやテンションが違うことに対してのストレスです。その場合は「話し合い」にすらならない場合もあるようです。互いに自分の希望や気持ちだけ優先するのではなく冷静に話し合う必要があります。そんな時にカウンセリングを受けていただくことが有効になる場合も多いですね。第三者のカウンセラーがはいることによって、冷静に二人正しい方向に話し合いができるキッカケとなりえると思いますよ。

男性の不妊治療についての質問のまとめ

「男性の不妊治療ってどんなものがあるのか?」「女性の不妊治療は、なんとなくイメージはあるんですが・・・」不安のお声をカウンセリング中にいただくことがあります。

そこで男性の不妊治療についてまとめました。

ここはしっかり男の甲斐性を魅せる時!
ここはしっかり男の甲斐性を魅せる時!

 

不妊治療は専門の病院に行くことが重要です

不妊専門の病院では、不妊の知識や技術などに特化した医師やスタッフがいるため一般の婦人科や泌尿器科ではわからなかった不妊原因にも広く対応してくれる場合があります。また設備や患者の心理に配慮してくれる体制が整っていることもお勧めできる理由です。最近では男性不妊専門の医師も有名になってきています。

 

男性の不妊治療は大きく分けると3つ

  • 性機能障害
  • 軽度~中等度の造精機能障害
  • 高度の造精機能障害・無精子症

性機能障害

投薬や人工授精が治療の主となります。
射精時膀胱に精液が逆流する症例(逆行性射精)の時に抗うつ剤が処方されることがあります。また勃起障害(ED)には心のケア(カウンセリング)やバイアグラなどの処方をされます。またその次に人工授精を検討します。

軽度~中等度の造精機能障害

中等度までの男性不妊には体のコンディションを保つことや精索静脈瘤がないかどうかの検査も必要です。以下の三つをチェックしましょう

①内科的治療
②人工授精
③精索静脈瘤

①内科的治療

生活習慣の見直し(肥満や喫煙、アルコールの過剰摂取など)や生活習慣病(糖尿病など)の改善に取り組みます。また脳の視床下部や脳下垂体の機能不全により精巣機能が十分に働いていない場合には薬物療法にて劇的な精液所見の改善が見込めます。

②人工授精

夫から精液を採取し、元気なものだけ残し直接妻の子宮内に注入する方法です。人工と名がつくものの、自然妊娠と流れは一緒なので費用も体外受精などに比べると安価で受けやすい治療と言えます。

③精索静脈瘤がある場合はその手術

精索静脈瘤があると精液所見の悪化が見られます。ただ自覚症状としてはほとんどないので、男性不妊専門クリニックや泌尿器科でチェックすることが必要です。日帰り手術で精液所見の改善が見込めます。

 

高度の造精機能障害・無精子症

男性の高度な不妊治療は精巣精子採取術と顕微受精が中心です。以下の三つをチェックしましょう。

①精巣精子採取術(シンプルTESE・マイクロTESE)
②精路再建手術
③非配偶者間人工授精

①精巣精子採取術(シンプルTESEとマイクロTESEがあります)
シンプルTESE

陰嚢の皮膚を小さく切開し、精巣組織の一部を採取し精子をその組織から探します。精子が確認されれば顕微授精に使用します。閉塞性無精子症の症例で精路再建術が困難もしくは不成功であった時に行います。

閉塞性無精子症の場合は精巣の中での精子形成に問題ないため精子の採取がほとんどの場合可能となります。

マイクロTESE

顕微鏡下精巣精子採取術といいます。非閉塞性夢精子症の場合、精巣内の精子形成が極度に障害されていることが多いため、陰嚢の皮膚切開から精巣を体外に出汁、顕微鏡を用いて精子形成のある場所を探し出し精子の採取を試みます。

非閉塞性無精子症の場合は、この方法を用いても精子を採取できないこともあります。

②精路再建手術

精子の通り道である精路に閉塞がある場合その部分を取り除いて精路を再建します。精路が再建できれば射精精液中に精子が認められ自然妊娠が可能となります。閉塞部位によって方法が異なり以下の通りです。

精管精管吻合術

パイプカット術後や鼠径ヘルニア術後など、精管の閉塞が原因で無精子症の場合用いる手術です。

精管精巣上体吻合術

精巣上体炎症などにより精巣上体での閉塞が原因で無精子症の場合に用いられる手術です。

射精管解放術

前立腺嚢胞などが原因で射精管に閉塞がある場合に用いる手術です。
閉塞性無精子症は造精機能自体に問題がないので、精路の通過障害が解除できれば精液量や精液所見の改善が大いに期待できることが多いのです。
ただ男性不妊は約90%が造精機能障害です。精子を作り出す機能自体に問題があり、精子をうまくつくれない状態です。そこからどのように精子を回収するかという事が男性不妊の重要なこととなります。

③非配偶者間人工授精

精巣精子採取術を行っても精子を採取できない無精子症などで、治療を行っても妊娠に至らない場合に、ご夫婦の強い希望があれば非配偶者(夫以外の提供者)の精子を用いた人工授精を考えることができます。

ただ遺伝的なつながりが子供と夫にはなくなるということや、その事実を子供に伝えるかなどの問題もありどの夫婦にも勧めれる治療法ではありませんので、専門医に相談して慎重に検討しましょう。

 

不妊治療や検査に関しては抵抗はあるが前向きに考えてくれる男性も多数

不妊治療は女性だけがするものではないとわかっていても「自分に原因があるとわかるのが怖い」「恥ずかしい」などの抵抗感があるようです。もちろん女性も同じだと思いますが、決めると女性の方が不妊治療に積極的にできる方が多いとも感じます。
ただ男性の不妊治療においても重度であれば結局顕微授精などの方法をとることが多いので女性に負担がかかる事が多くなります。
抵抗は感じつつも頑張っている妻夫としての責任感、または信頼できる医師やカウンセラーの説明を受けて前向きに自身の不妊治療を考える男性も多くなってきているのも事実です。

 

男性不妊の場合は特に正しい知識と互いの思いやり

男性不妊の場合は重度の不妊の場合は病院での不妊治療が必要な場合が多いです。手術が必要な場合もあります。スムーズに不妊治療に取り組めるように男性側の正しい知識や良好な夫婦関係が重要です。まずは医療機関での二人での検査や医師の診断や説明を受けるようにしましょう。
二人で一緒に正しい知識や現状を知っていくようにしないと、妻だけが焦って不妊治療を男性にすすめるとうまくいかない場合があると思います。
また互いに対しての気遣いや思いやりも十分誤解がないように気をつけていく必要があります。

 

まとめ

男性不妊はかなり広く認知されるようになってきましたが、いざ自分の事となると行動できなくなる事もあるかもしれません。メタボリックシンドロームのや喫煙、飲酒ような生活習慣が性機能や精子に影響している事も男性の場合は多いです。女性と比べ男性は重度の不妊理由がシンプルな場合も多いので(ED、造精機能障害、精路通過障害など)、不妊治療がどうしても必要な場合も多くあります。
放置して年月が経ち女性側の年齢によるリスクを上げる事(高齢になることによる妊娠率の低下など)を避けるために、必要な検査や不妊治療のタイミングを失わないようにしましょう。

男性にも妊活が必要です

夫が男性不妊で必要な不妊治療を受けないということは、その期間は妻の年齢も上がっていく事となります。時間が経過することにより妻の妊娠する力が落ちていく事を夫はしっかり知っておく必要があります。今自分たち夫婦に必要な事や必要な知識は何か?そういうきっかけとしてもぜひ子宝カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。そして何より女性の卵子に比べ男性の精子は漢方によるカラダ作りの変化も反応が早く出やすいです。また男性不妊専門のクリニックに紹介も行っております。

美容・健康法を兼ね備える20代の妊活とブログ紹介

妊活って年齢が高くなってきたら考えるものっていう感覚の方もいらっしゃるかもしれません。ただ妊娠のために、、、というためだけにあるものではなく、女性としてハツラツと健康・美容に意識を配ることが結果的に妊活になっていくのです。すなわち20代だからまだ妊活はしない。。。といった特別な物ではないという事を知っておきましょう。

妊活は特別な事ではなく普段の健康法や美容法とつながっている!
妊活は特別な事ではなく普段の健康法や美容法とつながっている!

 

20代の人気妊活ブログを紹介します

妊活の話はあまり20代では友人同士でも話題にならないかもしれませんが、今では現在20代の方も妊活を意識したブログなども書いて公開していますので参考にしてみましょう。

◎20代の不妊治療~体外受精に挑戦~

http://ameblo.jp/kj121iroas/
2015年3月から本格治療開始!27歳治療5年目で体外受精に挑戦中。

◎旦那さんと妊活始めました。

http://ameblo.jp/kotako-01/
結婚1年目25歳。軽度の多嚢胞性卵巣症候群の私と軽度の男性不妊の旦那さんと一緒に妊活始めました。

◎20代からの原因不明な不妊治療~妊活!ダイエット!

http://ameblo.jp/tinkerbell-0325/
20代からの原因不明不妊。不妊治療と妊活のブログとちょっと美容。

20代からの妊活で知っておいてほしい

妊活は特別なことと思っている方もいるかもしれませんが、将来的に妊娠しようと思う方なら全ての方がやっておくべきなものです。「妊活とはこういう事をする」という特別なことではありません
美容に健康に意識が高い状態にしておくこと
正しい妊娠や不妊に関しての情報を知っておくこと
この2つが重要だと思います。若い方でも冷えで悩んでいることや生理痛や生理不順、PMSで悩んでいる人も多いと思いますが、「いつもの事だから、、、」とガマンしたり鎮痛剤を飲んでごまかしていたり、冷えも冷えを改善するような取り組みをしていなかったり。。。

体をしっかり良いコンディションにしていくという意識が20代の妊活の中心だと思います。また妊娠や不妊に関しての正しい情報をしっておき、妊娠や不妊検査など「知らなかったから。。。」という理由でタイミングを見失わないように知っておくことも妊活となります。

 

20代からでも妊活しておいた方がいい理由

「子供が欲しいと思った時にすぐ妊娠できるとは限らない」「不妊治療となった場合、コンディション良い子宮環境や卵子で臨めるから」「知識不足から妊娠適齢期を逃してしまわないように」といった事が挙げられます。 不妊の話で遅すぎる話はあっても早すぎる話はないと日々感じています。

 

まとめ

現在では結婚適齢期はもはや無くなったと言えるかもしれません。ただ確実に体の都合としての「妊娠適齢期」は存在します。それを20代の内から正しい知識をもとにしてしっかり考えておくことが、あとで焦ったりあわてたりしないことではないでしょうか。他の人の妊活を垣間見れるブログなども参考になると思います。自身の健康に無頓着にならないように「健康で美しく」を目指すことと妊活は同じです。

ぜひぜひご相談くださいね。

まず自分の体を知っておくこと

今は7組に1組のカップルが不妊だと言われています。本当に身近な事となっている事実を知っておき計画的にその年齢に応じたベストを選んでいく事が大事だとお伝えしております。自身の体のコンディションが(冷えや生理痛や生理不順など)直接将来の家族計画に直結することとして、結婚しててもしてなくても自分の体に敏感になっておきましょう。