体外受精をしながら仕事を続けていく為に必要な事や知っておくべきことはどういうものでしょうか。
肉体的な負担もありますが、仕事をしている女性にとってみたら気がかりなのは体外受精のどれほど時間がとられるかどうかではないでしょうか。
体外受精ではOHSSに注意!
体外受精での身体的な負担は、連日の排卵誘発のためのhmgによる筋肉注射が挙げられますが、注射による辛さよりもその結果副作用としておきるリスクがある卵巣過剰刺激症候群(OHSS)に注意が必要でしょう。
hmg注射で起きる可能性がありますが、薬の卵巣への刺激が過剰となり、卵巣が腫れひどければ腹水などがたまり入院が必要な場合があります。
お腹の痛みと張りなどの症状が出て辛いです。
詳しくはこちらも参考にしてください⇒hmg注射の副作用について
体外受精のスケジュール
体外受精のステップを知らない方は大まかな流れくらいは知っておきましょう。流れは以下の通りです。
1排卵誘発
薬で卵胞を育てる
2卵子・精子の採集
妻:超音波で確認しながら卵胞から卵子を採卵する
夫:採卵の当日に自宅もしくはクリニックの採精室にて精子を採精する
3受精・培養
培養容器の中で卵子に精子をふりかけて受精をさせて培養(顕微授精の場合は卵子の中に精子を直接いれる)
4胚移植
受精卵を子宮内に移植し戻す(受精卵が多く取れた場合は凍結保存する)
5妊娠判定
約1カ月後に検査を行い判定します
詳しくは過去ブログを参考にしてください⇒体外受精の流れと費用について
4~5日間は体外受精において休む可能性があります
まず初診日があり、生理が来たら自己注射などで次に病院に行くのが生理スタートから11日目くらいで卵胞の大きさを見て採卵日を決めます。
次に採卵日でその次が移植日、最後が判定日です。
移植日はその日に帰りますから半休で対応もできると思います。
仕事が終わってから移植という事も状況によっては可能だと思います。
通常通りお仕事もすぐしていてもいいですが、着床に2日間ほどかかるため移植後2日間は水泳やジムなど激しいスポーツが習慣の方は止めておかれた方がいいとアドバイスしています。
初診日から2回目までは間があきますが、連続ではないものの4~5日間の休みを考えていいのではないでしょうか。
休日にかかると仕事をお休みしなくていいので楽ですが、毎回そうとは限らないという所がありますし、医師の判断で急に明日来てくださいという事もありえます。
まとめ
お仕事の融通がきくなら、採卵日だけ休むので大丈夫だったという方もいらっしゃいます。ただかなり職種などの個人差があると思います。
体外受精のプランと自分自身の仕事の日程を考えて余計なストレスを感じないようにできるといいですね。
仕事と不妊治療の両立において、もしかしたら一番気になる所かもしれませんね。どれくらい仕事を休む必要があるのか?責任ある立場にあると余計に気になりますね。
周りの協力と理解があるとありがたい
当店でも仕事をしながら体外受精に臨まれている方はたくさんいらっしゃいます。ただ仕事のレベルや働き方を変えざるを得ない職場環境の方もいらっしゃるのも事実です。職場の不妊治療への理解や協力がキモとなってきますね。