男性の不妊治療についての質問のまとめ

「男性の不妊治療ってどんなものがあるのか?」「女性の不妊治療は、なんとなくイメージはあるんですが・・・」不安のお声をカウンセリング中にいただくことがあります。

そこで男性の不妊治療についてまとめました。

ここはしっかり男の甲斐性を魅せる時!
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不妊治療は専門の病院に行くことが重要です

不妊専門の病院では、不妊の知識や技術などに特化した医師やスタッフがいるため一般の婦人科や泌尿器科ではわからなかった不妊原因にも広く対応してくれる場合があります。また設備や患者の心理に配慮してくれる体制が整っていることもお勧めできる理由です。最近では男性不妊専門の医師も有名になってきています。

 

男性の不妊治療は大きく分けると3つ

  • 性機能障害
  • 軽度~中等度の造精機能障害
  • 高度の造精機能障害・無精子症

性機能障害

投薬や人工授精が治療の主となります。
射精時膀胱に精液が逆流する症例(逆行性射精)の時に抗うつ剤が処方されることがあります。また勃起障害(ED)には心のケア(カウンセリング)やバイアグラなどの処方をされます。またその次に人工授精を検討します。

軽度~中等度の造精機能障害

中等度までの男性不妊には体のコンディションを保つことや精索静脈瘤がないかどうかの検査も必要です。以下の三つをチェックしましょう

①内科的治療
②人工授精
③精索静脈瘤

①内科的治療

生活習慣の見直し(肥満や喫煙、アルコールの過剰摂取など)や生活習慣病(糖尿病など)の改善に取り組みます。また脳の視床下部や脳下垂体の機能不全により精巣機能が十分に働いていない場合には薬物療法にて劇的な精液所見の改善が見込めます。

②人工授精

夫から精液を採取し、元気なものだけ残し直接妻の子宮内に注入する方法です。人工と名がつくものの、自然妊娠と流れは一緒なので費用も体外受精などに比べると安価で受けやすい治療と言えます。

③精索静脈瘤がある場合はその手術

精索静脈瘤があると精液所見の悪化が見られます。ただ自覚症状としてはほとんどないので、男性不妊専門クリニックや泌尿器科でチェックすることが必要です。日帰り手術で精液所見の改善が見込めます。

 

高度の造精機能障害・無精子症

男性の高度な不妊治療は精巣精子採取術と顕微受精が中心です。以下の三つをチェックしましょう。

①精巣精子採取術(シンプルTESE・マイクロTESE)
②精路再建手術
③非配偶者間人工授精

①精巣精子採取術(シンプルTESEとマイクロTESEがあります)
シンプルTESE

陰嚢の皮膚を小さく切開し、精巣組織の一部を採取し精子をその組織から探します。精子が確認されれば顕微授精に使用します。閉塞性無精子症の症例で精路再建術が困難もしくは不成功であった時に行います。

閉塞性無精子症の場合は精巣の中での精子形成に問題ないため精子の採取がほとんどの場合可能となります。

マイクロTESE

顕微鏡下精巣精子採取術といいます。非閉塞性夢精子症の場合、精巣内の精子形成が極度に障害されていることが多いため、陰嚢の皮膚切開から精巣を体外に出汁、顕微鏡を用いて精子形成のある場所を探し出し精子の採取を試みます。

非閉塞性無精子症の場合は、この方法を用いても精子を採取できないこともあります。

②精路再建手術

精子の通り道である精路に閉塞がある場合その部分を取り除いて精路を再建します。精路が再建できれば射精精液中に精子が認められ自然妊娠が可能となります。閉塞部位によって方法が異なり以下の通りです。

精管精管吻合術

パイプカット術後や鼠径ヘルニア術後など、精管の閉塞が原因で無精子症の場合用いる手術です。

精管精巣上体吻合術

精巣上体炎症などにより精巣上体での閉塞が原因で無精子症の場合に用いられる手術です。

射精管解放術

前立腺嚢胞などが原因で射精管に閉塞がある場合に用いる手術です。
閉塞性無精子症は造精機能自体に問題がないので、精路の通過障害が解除できれば精液量や精液所見の改善が大いに期待できることが多いのです。
ただ男性不妊は約90%が造精機能障害です。精子を作り出す機能自体に問題があり、精子をうまくつくれない状態です。そこからどのように精子を回収するかという事が男性不妊の重要なこととなります。

③非配偶者間人工授精

精巣精子採取術を行っても精子を採取できない無精子症などで、治療を行っても妊娠に至らない場合に、ご夫婦の強い希望があれば非配偶者(夫以外の提供者)の精子を用いた人工授精を考えることができます。

ただ遺伝的なつながりが子供と夫にはなくなるということや、その事実を子供に伝えるかなどの問題もありどの夫婦にも勧めれる治療法ではありませんので、専門医に相談して慎重に検討しましょう。

 

不妊治療や検査に関しては抵抗はあるが前向きに考えてくれる男性も多数

不妊治療は女性だけがするものではないとわかっていても「自分に原因があるとわかるのが怖い」「恥ずかしい」などの抵抗感があるようです。もちろん女性も同じだと思いますが、決めると女性の方が不妊治療に積極的にできる方が多いとも感じます。
ただ男性の不妊治療においても重度であれば結局顕微授精などの方法をとることが多いので女性に負担がかかる事が多くなります。
抵抗は感じつつも頑張っている妻夫としての責任感、または信頼できる医師やカウンセラーの説明を受けて前向きに自身の不妊治療を考える男性も多くなってきているのも事実です。

 

男性不妊の場合は特に正しい知識と互いの思いやり

男性不妊の場合は重度の不妊の場合は病院での不妊治療が必要な場合が多いです。手術が必要な場合もあります。スムーズに不妊治療に取り組めるように男性側の正しい知識や良好な夫婦関係が重要です。まずは医療機関での二人での検査や医師の診断や説明を受けるようにしましょう。
二人で一緒に正しい知識や現状を知っていくようにしないと、妻だけが焦って不妊治療を男性にすすめるとうまくいかない場合があると思います。
また互いに対しての気遣いや思いやりも十分誤解がないように気をつけていく必要があります。

 

まとめ

男性不妊はかなり広く認知されるようになってきましたが、いざ自分の事となると行動できなくなる事もあるかもしれません。メタボリックシンドロームのや喫煙、飲酒ような生活習慣が性機能や精子に影響している事も男性の場合は多いです。女性と比べ男性は重度の不妊理由がシンプルな場合も多いので(ED、造精機能障害、精路通過障害など)、不妊治療がどうしても必要な場合も多くあります。
放置して年月が経ち女性側の年齢によるリスクを上げる事(高齢になることによる妊娠率の低下など)を避けるために、必要な検査や不妊治療のタイミングを失わないようにしましょう。

男性にも妊活が必要です

夫が男性不妊で必要な不妊治療を受けないということは、その期間は妻の年齢も上がっていく事となります。時間が経過することにより妻の妊娠する力が落ちていく事を夫はしっかり知っておく必要があります。今自分たち夫婦に必要な事や必要な知識は何か?そういうきっかけとしてもぜひ子宝カウンセリングを受けてみてはいかがでしょうか。そして何より女性の卵子に比べ男性の精子は漢方によるカラダ作りの変化も反応が早く出やすいです。また男性不妊専門のクリニックに紹介も行っております。

男性の妊活編!精子の力を上げるために避けるべき10箇条

1996年では男性が関与する不妊は48%だったのが、2015年現在では55%となり女性だけ妊活に取り組むのではなく男性も妊活に取り組む必要性がどんどん増しています。

男性も当事者としてパートナーと一緒に精子の力を上げるため、避けるべき10箇条についてまとめてみました。

「妊娠させる力」は男性の心がけでバッチリ上がります!
「妊娠させる力」は男性の心がけでバッチリ上がります!

 

男性の妊活!精子力アップのために避けるべきNG10箇条

  1. タバコ
  2. お酒の飲みすぎ
  3. 長風呂・サウナ
  4. 不規則な生活
  5. 育毛剤た筋肉増強剤を控える事
  6. 過度のストレス
  7. 膝の上でのノートパソコン
  8. ブリーフやボクサーパンツ
  9. ロードバイクに載らない
  10. 長期の禁欲

タバコ

タバコを吸うと血管が収縮し血流が悪くなりED(勃起不全)の原因になるばかりか、喫煙は精子のDNAを傷つけ母親になるパートナーの不妊症流産のリスクや生まれてくる子供の病気のリスクを上げます。男性の妊活の基本です
また夫の喫煙がART(生殖補助医療)に与える影響は大きい事を知っておきましょう。

体外受精(IVF)喫煙習慣有り 18% 喫煙習慣無し 32%

顕微授精(ICSI)喫煙習慣有り 22% 喫煙習慣無し 38%

「喫煙習慣有り」は、いずれも妊娠率が約半分にダウンすることを知っておきましょう。

お酒の飲みすぎ

タバコと違い、適量であれば完全にダメとは言えない状況ですが、体外受精においてはアルコールを飲まないほうが受精率、妊娠に至る確率は高いという報告があります。
精子を作る作業の中心である男性ホルモンとアルコールの関係でいえば、毎日の飲酒の習慣は男性ホルモンの落ちが早くなるようです。適量ならまだしも、深夜まで大酒を飲んで。。。男性的な感じがするように思いますが、確実に男性ホルモンは弱っていくようです。
アルコールは多くなればなるほど精子の力を下げるという予測がたつので目安は週に1~2日少量(ビールでいうと200~400cc)ぐらいにする方がいいと言われています。

長風呂、サウナ

陰嚢はなぜ体外に出ているのか?その答えは睾丸を冷やすためです(女性の卵巣は温めておくべきなので体内にあります) 。実は睾丸は体温よりも2~3度低い温度環境で活発に精子を作ります(33.5度のときに一番元気な精子を作るようになります)。
睾丸は通常の体温36.5度まで上がると精子を作ることができません。つまり長風呂やサウナはそれだけ精子に大ダメージだという事を知っておきましょう。
もちろんよく言われるブリーフやボクサーパンツなんかも体温と同じぐらい熱がこもり睾丸温度が上がりやすいためトランクスが良いとされています。

不規則な生活

肉体の疲労をさけるために、規則正しく決まった時間に寝るようにしましょう。睡眠時間が特に大事です。夜更かしすると男性ホルモンが減少していく事がわかっています。
女性ホルモンが女性の美容と健康の鍵であるように、男性の健康は男性ホルモンが鍵をにぎっています。精子の力を高く保っておくためにもしっかりとした規則正しい生活習慣を心がけましょう。
また男性の精子の力はメタボリックシンドロームの関わりが非常に強いです。肥満に気をつけることも大事な事です。十分な男性の妊活です

ストレス

ストレスは脳内の脳下垂体に影響を与え、ホルモンバランスを乱します。女性においてはよく言われることですが、男性においても全く同じです。質のいい精子を作るためにもストレスの管理はしておく必要があります。男女ともストレスは妊活において重要な問題ですね

育毛剤

医薬品として男性型脱毛症の治療薬には「ミノキシジル」「フィナステリド」があり精子の数が減少する男性ホルモンに関係するのは「フィナステリド」です。「ミノキシジル」は問題ないようです。
もともと「フィナステリド」は男性ホルモン由来の疾患である前立腺肥大症の治療薬です。その反応の一つとして男性ホルモンの作用を抑えることから男性型脱毛症に効果がありますが、そのぶん精巣の機能を低下させて精子の数が減少したり、性欲が減退したりなどの副作用が伴います。

膝の上のノートパソコン

パソコンは使用していると徐々に熱を発してきます。膝上のノートパソコンの使用が陰嚢の温度上昇につながるとの研究データもあります。パソコン作業が多い方は当たり前のように毎日行っている危険性もあるので注意をしましょう。
また携帯電話やパソコンから発生する電磁波も精子の運動率や奇形率に関与があるという報告もあり、避けておきたいところです。

ロードバイクにのらない

運動不足を解消する手段としてエコでもある自転車が今流行っています。ただその自転車の中でもロードバイクなど特に股間にあたる部分のサドルが固いものに関しては男性器周辺の血流が特に悪くなりやすいです。ハードな自転車での刺激はお勧めできません。

長期の禁欲

最近では卵子と同じように妊娠に大切なのは、精子の数ではなく精子の質であることが分かってきたために、子作りには禁欲日数が短い新鮮な精子のほうがよく、禁欲生活が長いとかえって妊娠しにくくなることがわかっています。

精子力を上げるためには何を「する」かよりも何を「やめる」か男性の妊活の中心

妊娠させるという本能を呼び起こすためには、それを邪魔しているような上記の10箇条をどれだけ止めれるかが男性の妊活となるでしょう。「足す」よりも「引く」発想が人間としての本来の機能を取り戻すのには近道です。それにまず取り組んでからさらに精子の力を引き出すような漢方薬を合わせる事がより重要です。
仕事などでライフスタイルを変えれない方は特にご相談ください。

まとめ:男性の妊娠させる力は精液検査だけでは測れない、妊活で精子力を上げよう

精子については量や数の問題が言われるけれども、卵子ほど「質」の問題が気にされていないような感じに受けとられているような気がしてなりません。卵子と一緒で、素晴らしい卵子に出会ったとしても精子の質が悪ければ受精しなかったり、受精できても正常に育たないというようなことが起きてしまいます。
質が悪い精子では妊娠させる力は低く、体外受精や顕微授精でも流産率が高くなることがわかっています。
精子の量や数だけではなく「質」に男性も目を向けましょう。すなわち睾丸や精子にダメージな事は避け、遺伝子の損傷を避ける必要があります。まずはこのNG10箇条をしている方に関してはココから取り組んでいきましょう。立派な男性の妊活となります。

男性不妊は特に健康状態が反映されやすい

普段相談させてもらっていて、男性不妊に関しては普通の健康状態が良くない場合が多いと感じます。メタボリックシンドロームや喫煙や睡眠不足など普段の生活習慣が精子の状況を反映していると感じます。 このことは女性も同じですが、男性は特に自身の体調に頓着がない方が多いと感じます。ただ精子は毎日つくられる分、改善のスピードも速い事が多いです。生活習慣を含めカウンセリングをさせてください!さまざま男性のお悩みにも対応できるのも漢方のいいところでもあります。

不妊相談で病院へ行く3つのタイミング

当店に不妊相談に来られていて検査もしくは不妊治療について病院にいくタイミングはいつがいいのかというご質問があります。病院について行くタイミングを書いておきますので参考にしてください。

タイミングを見逃さないで!
タイミングを見逃さないで!

タイミングを見逃さないで!

病院に行くタイミングはココ!

  • 避妊しないで夫婦生活をしているのにもかかわらず2年以上経過している
  • タイミングを合わせているのに1年以上妊娠しない
  • 35歳以上である

①避妊しないで夫婦生活をしているのにもかかわらず2年以上経過している

排卵日に関係なく週に2~3回夫婦生活を行っている夫婦は一年以内の妊娠率は80%になると言われています。 タイミングなどが合わなかったと考えても2年経過して妊娠しない場合は病院を検討しましょう。

②タイミングを合わせているのに1年以上妊娠しない

20代前半では排卵にタイミングを合わせると一回の妊娠率が25%、20代後半は15-20%、30代前半は10%と言われております。つまりタイミングを合わせているとしたら、1年以内で妊娠するのがほとんどと考えてもいいかと思います。

③35歳以上である

あとは年齢的に女性が妊娠力が低下すると言われている35歳を越えているなら、最初から検査を受けておくことお勧めしておきます。

重要なのは女性の年齢が上がることで妊娠率が大きく低下する事です。年齢の問題が不妊に大きく関わる要因だとすれば、妊娠率が下がり始めるとされる35歳以上であれば初めから病院で不妊検査は受けた方がいいでしょう。時間が経って年齢が進んでから不妊原因がわかる事を防ぐためです。

このタイミングで病院に行くという時に非常に重要な事が2つあります。

  1. かならず不妊専門クリニックにいくこと
  2. 不妊検査だけでもまず受ける事

不妊専門クリニックでの不妊検査を受けることが重要です。不妊治療を考えなくてもまずは検査を受けましょう。子宮卵管造影検査など不妊専門クリニックでないと受けれない場合がある不妊検査があるためです。

過去ブログも参考にしてください

徳島の不妊専門クリニック⇒徳島の不妊専門クリニックはココ

まずは不妊検査を受けよう⇒まずは子宮卵管造影検査を受けよう

年齢が進んで不妊につながる病気や器質的な状態(卵管の閉塞など)が見つかることを避けるために、検査を受けない理由はありません。早い段階で見つけておくにこしたことはないのですから。

 

不妊相談に行くときの必要な準備

準備としてはできる事なら基礎体温表をつけておいて持っていく事をお勧めいたします。

ドクターも今までのあなたのホルモンバランスを理解しやすいので初回から話がしやすいと思われます。ただ基礎体温表はつけてなければなくてもかまいません。あとは夫婦で不妊相談に来れるよう夫婦でしっかり話し合いをしておきましょう。

 

まとめ

多忙さやなんとなく病院に壁を感じて行くタイミングを逃してしまう事は、「いつかほしい」赤ちゃんにとってリスクになりえることを知っておきましょう。子供が欲しいと思っている夫婦は当然夫婦ともに検査を受けて、将来の夫婦の赤ちゃんについて話し合いましょう。

当店では病院に行くタイミングもアドバイスしています

当店での妊娠しやすいカラダ作りをご提案しているお客様には、病院へ行くタイミングもご提案することがあります。もちろん病院での不妊治療を希望していなくても、不妊検査はお勧めしているのです。不妊検査において病院での治療が必要な場合なども見つかることがあります。特に卵管の閉塞や男性不妊(無精子症など)に関しては現代医療を使う必要があります。妊娠しやすいカラダをつくると同時に、現代の医療もうまく使えればいいですね。当店での不妊相談の際にも、なんでも聞いてくださいね。 過去ブログも参考にしてください⇒検査でまず最初に見つけておくべき男性不妊の有無

「男性不妊治療の問題点」が、妊娠するチャンスを減らしてる?

男性が不妊治療に参加することがわが子を授かる最大の近道となりえます。

なぜならWHO(世界保健機構)の発表によると不妊に男性が関係あるのは約半数とされています。

この状況から女性が中心の不妊治療は、妊娠するチャンスをなくしてる,もしくは難しくしている可能性があります。

間違った認識にとらわれないようにしよう
間違った認識にとらわれないようにしよう

間違った認識にとらわれないようにしよう

現在の男性不妊症に対する治療は、特に顕微受精を応用することにより発展しています。

不妊症・不育症 改訂版より抜粋
不妊症・不育症 改訂版より抜粋

 

運動率が低い、奇形率が高い、精子数が少ない(乏精子症、精子無力症)

・精索静脈瘤手術

男性不妊患者の3割の方に精索静脈瘤が存在します。精巣の静脈の血流が逆流し、精索静脈瘤は陰嚢内の温度が上がる等のことから精巣の発育不全などを発症し精子形成に悪影響を与えるため精液所見の悪化がみられます。男性不妊の第一人者である石川智基先生によれば、術後の精液所見の改善率は平均57%報告されています。

精索静脈瘤は無精子症まで行くことはほとんどありません。ただ精液所見が悪い状態であることが多いので精子の質も悪いと予想できます。

その状態で顕微授精を行うことは顕微授精の成功率も下げてしまうことになりえます。精液所見が良くない方は積極的な検査と治療をお勧めします。

 

無精子症の治療法(以下の精子回収術と顕微受精を組み合わせる)

無精子症には閉塞性無精子症と非閉塞性無精子症に分けられます。

  • 閉塞性無精子症
  • 非閉塞性無精子症

閉塞性無精子症は精巣で精子をつくる能力はあるが、精路が詰まり、射出精液中に精子が認められない状態です。

しかし精巣には精子がいるため後述する精路再建術により自然妊娠が望める可能性がある他、精子回収術にて精細管や精巣上体や精管より精子回収が可能です。

非閉塞性無精子症は精巣で精子をつくる機能が低下して、射出精液中に精子が認められない状態です。

ただ精巣内の精細管の中で精子が見つかる場合があり、後述するMDーTESE<別名micro-TESE>(顕微鏡下精巣精子回収術)にて精子が回収できる可能性があります。

・精路再建術

精路に閉塞がある場合に、その部分を取り除き精路を再建します。以下の方法があります。

  1. 精管精管吻合術
    (パイプカット術後や鼠径ヘルニア術後など、精管の閉塞が原因の無精子症)
  2. 精管精巣上体吻合術
    (精巣上体炎後等、精巣上体の閉塞が原因の無精子症)
  3. 射精管解放術
    (前立腺嚢胞等が原因で、射精管の閉塞が原因の無精子症)

ただ技術的に難しい手術なので、この手術ができる医師が多くいない現実があります。

・MESA(精巣上体精子回収術)
精巣上体から精子を回収する方法

・ReVSA(精管精子回収術)
精管から精子を回収する方法

・TESE<別名simple-TESE>(精巣精子回収術)
精巣から精巣組織をランダムに回収し、その中から精子を回収する方法

・MDーTESE<別名micro-TESE>(顕微鏡下精巣精子回収術)
顕微鏡を使って精巣から精子がつくられている精細管を見つけ出し精子を回収する方法

 

精液量が少ない(回収した精子を使って人工授精、体外受精、顕微受精を行う)

・逆行性射精射精時に尿道が閉塞を起こし、精液が膀胱に逆流してしまう状態です。実際には一部の精液が逆流する「不完全」逆行性射精と、全て逆流してしまう「完全」逆行性射精があります。約半数は投薬治療で改善します。

それでも精子が回収できない場合、排尿で空にした膀胱に培養液をいれて逆流した精子を導尿で回収し(尿中では精子の劣化が激しいので)、人工授精や体外受精、顕微授精を行います。

逆行した精子は質が落ちてしまう事も予想できますので、成果が上がらない場合は精巣から直接精子を回収して顕微授精への検討がされます。

 

現在の男性不妊治療の問題点

最近少しずつですが男性不妊の認知度も上がってきていますが今まで産婦人科医が基本となって日本の不妊治療を支えてきたので、圧倒的に男性不妊を担当する泌尿器科医が少ないのも実情です(全国で46人)。

また、不妊クリニックでは精子がとりあえず得られる場合は、精子を直接卵子に注入する顕微授精に頼りがちになることも問題だと言われています。

なぜならやはり精子も卵子と同じように「質」が大事な事がわかっているからです。

 

まとめ

男性不妊の原因の約90%が造精機能障害です。精子をつくり出す機能自体に問題があり、精子をうまくつくれない状態です。

そのような場合、多くの場合ストレスや、アルコール、喫煙、肥満、糖尿病などの生活週間や生活習慣病から派生する事が多いです。

今までは精子の数や運動率だけの評価だったものが、卵子と同じように「精子の質」という事が重要だということがわかってきています。
またその精子の質は精子所見に比例することもわかっています。つまり精子所見が悪いと精子の質も悪いという事です。

質の低い精子で顕微授精をしても妊娠率は低いでしょう。そうして顕微授精を繰り返すようになると、もちろんますます女性側の負担が増えるという事です。

不妊治療もそうですが、男性も積極的に妊娠しやすいカラダ作りをして精子の質を高めるという事が、顕微授精などの高度な生殖補助医療の成功率を上げ、パートナーの負担を減らすという認識の必要性が高まっています。

男性にも妊娠しやすいカラダ作りを!

卵子と同じように精子の「質」が注目されています。基本的に多くの場合は生活習慣や喫煙、アルコール習慣や肥満などにより精子の数や奇形率、そして「質」も落ちていることを多く店頭で見受けられます。漢方の服用により男性は2~3か月で精子の検査所見が変わることも本当に多いです。また勃起不全(ED)や膣内射精障害(中折れ)のご相談も本当に多くなってきています。ぜひぜひご相談くださいませ。男性不妊専門医の紹介も行っております。

精子も老化するってほんとなの?精子の老化を防ぐには?

精子の老化は35歳からはじまり、受精能力が低下し流産率も上昇します

 

精子の老化も35歳から

不妊は晩婚化などを背景に、女性の「卵子の老化」が主な原因と言われていますが、精子の老化も関係していることが明らかとなっています。

「卵子と違って精子は毎日つくられるからそんなはずはない」

そんな声が聞こえてきそうですが、実はそうではないことがわかってきました。精子をつくる男性の肉体は年齢とともに老化しているので、当然そこから作り出される精子の老化は間違いなくおきると考えられます。

妻の年齢が若くても、男性が35歳ぐらいから受精能力が落ちていき40歳をこえると明らかに妊娠させにくくなります

 

流産率が上がる

加齢は男性ホルモンに影響を与えて、DNAの損傷精子が多くなることがわかっています。その結果、染色体異常が原因の初期流産が増えます。

 

精子の老化を防ぐために

精子力を高める7ヶ条

  • 1、禁煙すべし
  • 2、禁欲するなかれ
  • 3、ぴっちり下着は避けるべし
  • 4、サウナ・長風呂は控えるべし
  • 5、膝の上でのパソコン操作に注意すべし
  • 6、自転車で股間を刺激するなかれ
  • 7、育毛剤に気をつけるべし

http://maleinfertility.jp
男性不妊バイブル(独協医科大学越谷病院泌尿器科 岡田弘教授 参照)

上記のことは最低限避けましょう。

簡単に説明すると、1の禁煙は基本といえますね。勃起不全や運動率や精子数が下がり、DNA損傷する精子が増加するので女性の流産率を増やします。

2は禁欲していると、古い精子がたまり(寿命がつきると精巣のなかではゴミとなる)精子の質が下がってくることがわかっているので、積極的なセックスやもしくはマスターベーションをすることも良いでしょう。毎日でもいいくらいですが、、、週に1~2回は最低射精しましょう。

345は精子は熱に弱いということへの警告です。35℃が精子は一番理想で、36℃以上になると精子は弱っていきます。(だから、わざわざ体温より下げようと急所をぶら下げているのです)

サウナや長風呂はもちろん、ぴったりしたブリーフやボクサーパンツは熱がこもりやすく、膝上でのパソコン操作も股間が熱くなりやすいのでご注意を

6最近流行っているスポーツタイプのロードレーサーなどのサドルは非常に硬く、男性器周辺の血行が悪くなりEDや精子の減少、運動率の低下などをまねく恐れがあるそう

7最後に育毛剤はAGA(男性型脱毛症)の治療薬フィナステリドを主成分とする薬には男性ホルモンを抑える働きがあります。意外な盲点ですが妊活中には避けましょう。

奥様の気持ち、だんな様は汲み取ってくださいね。
奥様の気持ち、だんな様は汲み取ってくださいね。

 

今まで精子はあまり重要視されていませんでした。

精子は毎日つくられること、女性のように閉経ということがないことから、精子さえ取れれば、運動能力がたとえなくとも顕微授精のように卵子に精子を直接送り込むという解決法まであるからだと思われます。

しかし、男性不妊専門のドクターからは、以前から精子の老化や能力差には晃かな違いがあると言われていたようです。

肉体の老化が精子の老化につながるのであれば、肉体を若々しく保つことが、よりダイレクトに精子の老化に効果的ということです。

実際に男性の精子の能力とメタボリックシンドロームが深くかかわっています。

当店でも漢方や東洋医学を使っての男性機能や精子の質向上、20歳の頃より太られた方などはダイエットをからめての妊活もおこなっております

不妊治療と一緒に男性自身もいち早く行動をとりましょう!

 

総評

男性もいつでも子供を持てるなどとは思わず、パートナーがいるのであればぜひしっかりと自分たちの将来について話をしましょう

男性の知識不足や協力不足などの理由で時間が経過していくこともよく問題となります。その間、パートナーの年齢も当然上がります。不妊治療や妊活の話の中では若すぎるといったことは、ほとんどありません。

「もっと早くに考えて行動しておけば」といったことを本当に良く耳にします。2人の将来の事をしっかり考える時間を持ってくださいね。

未来は、夫婦の問題です

最近の研究で、子宮だけでなく精子も老化することが分かってきました。したがって、みどり薬店では、積極的に男性の妊活をすすめています。「もっと早く行動しておけば。。」という言葉を、本当によく聞きます。急ぐのは、夫婦の問題です。二人で話しあって早く行動しましょうね。みどり薬店は、夫婦の将来をサポートします。

少しずつやってみよう!男性に不妊検査(精液検査)をうながす効果的な方法

男性が不妊検査(精液検査)しない理由は、知識不足や考えたくないといった理由が多いんです。

そこで、不妊治療専門クリニックが行なっている不妊セミナーに行ってみましょう

 

不妊セミナーを利用しよう‼︎

男性の精液検査を受けてもらうためには、夫婦一緒に不妊原因の理解を深めることに尽きます

男性が不妊(精液)検査を拒む理由は、自分に原因があったらどうしようといったような思いがあったり、まだ本当に焦りたくない、問題ないって思いたい、自然にできて欲しいので積極的な行動はうまく行ってない人みたいで嫌だ、本当に焦らなくて大丈夫と根拠なく思っているなどなど、、、

実際に男性が精液検査を拒む理由は、子供を望む夫婦にとってないことが不妊の原因を知ればわかります

原因に男女差はなく、むしろ最近は男性の不妊理由の方が多いとさえ言われる状況だからです。つまり男性側の検査をしないということは、不妊の原因の半分を見過ごしてしまうということに他なりません。

不妊治療専門クリニックでは、不妊セミナーや個別の相談室を開設している所が多いです。夫婦で一緒にクリニック担当者に希望を伝え(子供は2人ほしい、何歳までにほしいetc)データなどを折込みながら、相談してくれると思います。

県外ですが日本トップレベルの不妊専門クリニックもオススメです。丁寧に疑問に答えてくれます。

英ウィメンズクリニック(神戸)http://www.hanabusaclinic.com

子供を望む夫婦にとって、妊娠率や高齢出産のリスクの実際を知れば検査を受けない事はデメリットしかないことがわかると思います。

夫婦そろって妊活しましょう。
夫婦そろって妊活しましょう。

検査を受けるメリット

  • お金や時間の無駄を大幅に減らすことができる
  • 状態に合わせた治療方法を見つけやすい
  • 問題があった場合男女両方が治療することで妊娠率が上がる

特に時間の無駄を減らすことは重要です。精液検査を戸惑っていたり、先延ばしにしている間にもパートナーも年齢をとり卵子の老化はすすんでいきます

言い方も注意しましょう。

男性の精子を調べられるといったことに関して、女性が思っている以上にデリケートな場合があります

協力するのはあたりまえ(まあ、あたりまえなんですが)といったような言い方には、男性のタイプによっては注意された方がいいかもしれません。

「二人の将来ことだけど、不安だから一緒に参加してくれると嬉しい」

そう言って、不妊セミナーや個別相談室への参加からスタートしましょう

男性は頼られると嬉しいものです。

正確な情報がわかると精液検査の必要性がわかるので、積極的になってくれるでしょう。

 

総評

不妊治療においての夫婦で取り組む姿勢は、お互いのストレスを軽減し女性にとっては一緒に将来のために男性が行動してくれているという安心感を生みます。

女性の検査は痛みを伴うものもあり得ますが、男性の不妊(精液)検査は痛みは全く感じることはあり得ません

女性の負担やストレスが多い不妊治療においての男性が行動を共にする事は、その行為自体がもう女性の助けになっていると思います。もちろん当店でもご説明させていただいておりますよ。

男性不妊の重要性は、1回の説明では終わりません。

カウンセリングに来られた方には、必ずお伝えしていますが、不妊の原因が男性にあるケースがかなりあります。ですので、必ず男性にも不妊検査は受けてもらいたい、と熱く説明しています(笑)。また、セミナーや説明会に一緒に参加していただくことによって、夫婦に連帯感が生まれますし、奥様のストレス軽減につながります。練馬漢方堂は、二人で将来の話をしてもらえるようにサポートします。

これで完璧!【保存版】男性不妊の原因まとめ

男性の不妊は、主な原因としては、大きく分けて3つ、その他に分類される2つがあります

※専門用語が非常に多く、理解するには非常に難しく感じると思います。ここでは、おおまかに知っていただければ十分です。細かい内容については、練馬漢方堂へお越しの際、ご説明する時があるかと思います。

男性不妊の原因

  1. 造精機能障害(状態のよい精子を十分な数だけつくれない)
  2. 精路通過障害(精子が精路を通過できない)
  3. 性機能障害(勃起しない、勃起しても射精できない)

その他

  • セックスレス
  • 原因不明不妊

と大きく分けられます。

そんな顔しないで、さあ、検査に行きましょう。
そんな顔しないで、さあ、検査に行きましょう。

 

男性不妊のそれぞれの原因・病気と、病院での治療法

1、造精機能障害(状態のよい精子を十分な数だけつくれない)

造精機能障害とは、健康な精子を十分な数だけつくれないことです。

検査では、

無精子症(精液中に精子が一個もいない)
乏精子症(精液中の精子が少ない)
精子無力症(精子の運動率が低い)
精子奇形症(正常な精子が少ない)

の診断がなされ、さらにここから検査によって何が原因かを調べていきます

治療は薬物療法、人工授精、顕微受精を検討することになります。

また糖尿病などの生活習慣病も原因となるので、糖尿病の治療や生活習慣の見直しが一番の近道である場合も多いです。

あと精子の数が少なかったり、運動性が低い場合は精索静脈瘤という病気が原因になっている場合もあり、精巣につながる静脈の血液の逆流により精巣内の温度が高くなり、酸素濃度も減ることで精子が弱る病気です。

日帰りでも可能な簡単な外科的な手術で、成功すれば精巣機能が回復して健康な精子がつくれます。またストレスも精子をつくる上で大きなマイナス要因となることがわかっています。

2、精路通過障害(精子が精路を通過できない)

精路通過障害とは、精巣では精子は作られているが、精路にトラブルがあり精子を運べない状態のことを言います。

閉塞性無精子症(精管が塞がったり狭くなっている)
精巣上体炎(精巣上体に炎症がある)
逆行性射精(射精後、膀胱の方に精子が出てしまう)

精路通過障害という無精子症の一種である閉塞性無精子症は、精管に問題があり先に精子が進めず、精液中に精子がいない状態になります。その場合は外科的な手術や精巣や精巣上体かた直接精子を採取して顕微受精を行う事が検討されます。

さらに最近では、その前段階の後期精子細胞であっても、顕微受精できる技術が開発されているようです。

他に精巣上体炎症は主には、結核やクラミジアなどが原因で精巣上体に炎症がおき、精子の通過障害が起きる可能性があるのと、尿道炎を併発することもあるので、その場合には自分自身の白血球に雑菌汚染された精子が攻撃され健康な精子の数が減ります。

まずは感染症を抑えていきますが、それでも感染の後遺症から精路が塞がったままなら、精子を精巣や精巣上体から採取し、顕微受精を行うことになります。

逆行性射精は、精液がペニスの外ではなく、尿道を通って膀胱に射精されてしまう症状で、セックスの後の尿を調べると精子が見つかることで診断されます。

原因はわかっておらず、生まれつきのことが多いようです。前立腺の手術や糖尿病が引き金になることもあるようです。原因がわからないゆえに治療はないので膀胱から精液を採取して、人工授精や、体外受精、顕微受精を検討することになります。

不妊治療は二人三脚
不妊治療は二人三脚

3、性機能障害(勃起しない、勃起しても射精できない)

性機能障害とは、勃起障害や射精障害など、心身両方の原因があることが多いです。

○勃起障害(ペニスが勃起しない)
ED(心因性と身体性両方ある)

○射精障害(勃起できても射精できない)
膣内射精不能
早漏・遅漏
逆行性射精
射精不能

EDには、ストレスやコンプレックスが原因となる心因性と生活習慣病(糖尿病や肝臓病)などからくる身体性があります。治療は心因性はカウンセリングやバイアグラなどED治療薬や体外受精があります。

身体性は、内科系の疾患が原因となるのでその治療、もしくは顕微受精を行うことも考えられます。女性側の年齢が高いなどで急ぐ理由から体外受精や顕微受精を考える場合も多いようです。

射精障害は射精そのものができない場合や射精はできるが膣内に射精できない膣内射精不能、タイミングがうまく合わない早漏・遅漏、精液が尿道を通って膀胱に流れてしまう逆行性射精があります。膣内で射精できない理由として本当に多いのが、マスターベーションでは射精できるがセックスでは射精できない場合です。

間違ったマスターベーション(手のひらや布団で強くこすりつけるなどの刺激が強い方法)を続けていると膣内の刺激では射精できなくなります。正しいマスターベーションを取り入れるなどで膣内での刺激でも射精できるようにしていきます。

うまくいかない場合は人工授精や顕微受精を検討(逆行性射精は精路通過障害の部分参照)していきます。

 

男性へ、大切な奥様を悲しませないためにもまずは検査を!

不妊原因の約半数は、男性の原因です。

ただ、男性は不妊検査にいまいち積極的でない場合が多いのです。

当事者意識が少ないのは、ほとんどにおいて不妊についての知識が少ない場合が多いのです。「いざとなれば病院に行けば妊娠できると勘違いしていた」などの話もよく聞きます。まず2人で自分たちの赤ちゃんについてしっかり話し合いましょう。

意外と話をしたことがないと言われる場合が多いですσ^_^;

話し合いがしっかりなされていない場合、夫婦の赤ちゃんに対する考え方や違うので、一方が積極的で(主に女性)、もう一方は消極的と言った状況になりやすいです。本当に赤ちゃんが欲しいのか?何歳までに何人欲しいのか?もし治療になるならどこまで不妊治療をすすめるのか?2人の赤ちゃんなので、2人で話し合いましょう‼︎

男性が躊躇していたり、知識の欠如なので検査を先延ばしていた場合、その間もパートナーの女性も年を取ります。高齢になって男性の不妊原因がわかった場合、もっと早くにわかっていれば。。。。そんな話をよく聞きます。

男性には妊娠の厳密なタイムリミットはないですが、女性には確実に妊娠できるタイムリミットが存在します

しっかり2人の未来を考えて検査を受けてみましょう。

 

総評

「夫が不妊検査を嫌がるんです」

よくこういう事を奥様からお聞きします。

私も男性なのでわかるんですが、男性は自分の精子を調べられると言った行為に非常にデリケートです。女性が思っている以上に。。。σ^_^;

夫は妻に頼られたいし、助けたいと思っています。

「1人で行くのが不安なので一緒に行って欲しい」

言い方は大事ですよね笑

デリケートで子供なのが、男性です

男性は自分の精子を調べられるのが嫌ですが、一方では、女性には格好つけたくなる生き物です。「心配だから、ついてきて」と言ってみましょう。二人の未来について話し合うことも、言い方ひとつでコロッと態度が変わる場合も多々あります(笑) 練馬漢方堂は、夫婦そろって不妊検査に行って欲しい薬店です。

「精子検査って受けた方がいいですか?」とのご相談

今日はご質問の多い、精子検査について、お答えいたします。

「精子検査は受けた方が良いですか?」

よくご質問いただきますが、答えは当然、
「もちろん受けた方がいいです!」です(^○^)

男性は、精子検査を嫌がる方もおられますが、男性不妊症の診断・治療において、「精子検査」は最も基本ですよ(^_^)

奥様は、頑張って検査を受けています。
2人で協力することだからこそ、、、ですよね!(^^)!

一人で悩ませてはいけませんよ。
一人で悩ませてはいけませんよ。

 

まずは、基準について。

WHO精液検査ラボマニュアル第5版(2010年)です。ただ・・・実は、日本人男性の精液所見の平均値(正常値)というのは分かっていないんだとか(^_^;)

それは、普通に妊娠した男性は精液検査を受けることがないからです。以下の精液検査の基準値は最低限のレベル(これ以上はないと妊娠がむずかしい)を示したものです。

  • 精液量 1.5ml以上
  • pH 7.2以上
  • 精子濃度 1ml中に1,500万個以上
  • 総精子数 3,900万個以上
  • 精子運動率 32%以上
  • 精子正常形態率 4%以上
  • 精子生存率 58%以上
  • 白血球数 1ml中に100万個以下

 

いざ精子検査ですが・・・

ここで問題が!

禁欲期間です。

出来るだけ禁欲を勧める所もあるようですが、禁欲が長くなることはオススメしません。

ワールドカップで禁欲を規則で出していたチームは早々に敗退したそう。。。ってこれは関係ないか(^_^;)

長くても3日!(^^)!

長く禁欲すると新しい精子が造れないからです。。。(詳しくは精子自体にストレスがかかり、質の良い精子にならない)

更に、精液所見は変動することがあるため、少なくとも2回は検査する必要があります。

結果が出るまでに1時間ほどです。
ぜひぜひ一緒に検査を受けてみましょうね(^○^)

 

まとめ

精子検査は、男性不妊症の診断、治療の最も基本的な検査です。男性は精子検査を嫌がる方もおられますが、奥様の頑張りを思い出して、ぜひ2人で受けに行って欲しいですね。

不妊治療、妊活は、2人の協力が不可欠です(^^)!

この機会に、将来の話をしてみませんか

不妊の原因の約50%は、男性の原因です。男性は嫌がるかもしれませんが、奥様と二人で協力してまずは精子検査に行きましょう。2人でしっかりと自分たちの赤ちゃんについてしっかり話し合ってみませんか。練馬漢方堂は妊活をサポートします。

男性不妊でやれることは限られています。まずは精子検査を!

今日は、精子検査について☆
精子検査を受けた後、どうするか?

男性の場合、日によってコンディションによって結果が大きく異なるケースがあります。精子検査は、一回ではなく二回は受ける事をおススメしております。費用は3,000円までで可能ですが各クリニックにてご確認くださいねぇ(^○^)

乏精子症

精子濃度が 2000万/ml以下の濃度の場合乏精子症と診断されます。
乏精子症の人の中に精索静脈瘤が見つかる場合もよくあります。

精子無力症

精子運動率が32%未満の場合は精子無力症が疑われます。
人工授精や体外受精、顕微授精がすすめられることもよくあります。

奇形精子症

形態正常精子が4%未満の場合に奇形精子症が疑われます。

乏精子・精子無力・奇形精子症

精子濃度や精子運動率,正常形態率のすべてが異常の場合乏精子・精子無力・奇形精子症が疑われます。

無精子症

遠心分離で確認後精液中に精子が存在しない状態のことをいいます。無精子症は大きく二つに分けられ閉塞性無精子症(精路通過障害)と非閉塞性無精子症に分けられます。

逆行性射精を否定するため射精後全量尿検査を行うことがあります。

男性は、検査を嫌いますか?
男性は、検査を嫌いますか?

 

重要なのは、精子が元気なこと

重要なのは、量・運動率・奇形率などよりも元気な精子がいる事です。

乱視と違い、精子の場合検査結果が、「精子の質」に結びつくと考えてよいと思います。(もちろん男性も加齢による精子の老化もありますが(^_^;))

実際には男性不妊には、やれる不妊治療が限られてきます

 

まず精子検査を受けてください。

無精子症など、高度な男性不妊の治療が必要な場合もあります。男性が検査を受けることがない場合、悩む期間が増え、奥様の年齢も当然上がります。早めの対応が肝心です。

精子が元気でない場合、生活習慣が大きくかかわっている事がほとんどだと感じております。

運動不足であれば、運動不足の精子が、煙草を吸っていれば、煙草を吸ってる精子が、睡眠不足であれば、睡眠不足の精子が、卵子だけではなく、まさに精子も自分自身の「分身」です。

 

最後に

当店でも男性の妊活の方も多くなっています。

夫婦で授かる赤ちゃんだからこそ、夫婦でスタートされるのが一番いいと思います(^○^)

県外の男性不妊専門病院の紹介も行っておりますので、ぜひご相談くださいませ。

お待ちしております。

男性の妊活を、すすめる理由

男性の不妊治療は、やれることが限られていますが高度な男性不妊の治療が必要な場合もあります。早めの検査で早く対応してしまいましょう。また、精子の質は、ほとんど生活習慣にかかわっています。夫婦一緒に妊活することをおすすめします。みどり薬店は、男性の妊活もサポートします。

男性ホルモンとストレス

東京都練馬区で子宝を漢方の知恵で応援する
練馬漢方堂の 上田晃平 です。

なんか寒くなったり、夏日に近い温度になったり、、、
GW中も体調を壊す方が多かったみたいですね(^_^;)

休みで疲れてませんか?
私は疲れています(+o+)
おまけに散々飲み食いで体重が増加中(-“-)

まっストレス解消にはなったかな~
ココロだけでなくカラダもリセットをうまいことするのが
良い休みの過ごし方ですね(^_^;)
気をつけます。。。

でストレスとホルモンの関係は男性にも当てはまります。

いきなりですが、

Q「男性の更年期障害って存在するのですか?」

A男性にも更年期障害はあります。
有名な方なら、漫画家でクイズの得意な、はらたいらさん(2006年死去)が更年期障
害に悩まれていました。
知らない方もいるかな(^_^;)??

継続的な立ちくらみ、不安感に苦しんだ事を著書で告白されておられます。

病名で表すと「LOH症候群」っていいます。

男性ホルモンの代表格「テストステロン」が減少するのが原因。

こんな状況が出たら・・・テストステロンが減少しているのかな

  • 性欲の低下
  • 元気がない
  • 持続力がない
  • 背が縮んだ
  • 日々の楽しみがない
  • 悲しい気分になる
  • 怒りっぽくなる
  • 勃起力がなくなる
  • 食後うたた寝をする

では、テストステロン減少の理由は何???

それは、ストレスです。

テストステロンの原料はコレステロールなんですよ。

その原料のコレステロールにストレスが加わるとテストステロンではなく別の物質に
なってしまいます。

そこで、現在妊活中の方に情報です。(精子とテストステロンは関係が深い)

仕事場でストレスを貯めて帰ってくるご主人を温かく迎えてあげてください(*^_^*)

家庭が一番休まる場所にしてあげる・・・これぞ妊娠力アップにつながります。

何気なく過ぎる日常にこそ、夫婦力の質を上げる力の源が眠ってます
これはホルモン上も非常に重要になります。
男性であれ、女性であれ「家」での生活の充実は
非常に大事なウェイトを占める最優先事項だと私自身は思っております。

ご主人の元気がなかったら、、、
ぜひご相談くださいネ(^○^)

 

病院の紹介も行っております

費用の目安は
女性の場合:一ヶ月2万円〜
男性の場合:一ヶ月1万円〜

練馬漢方堂

フリーダイアル 0120-75-7084(携帯からもOK)
電話 03-6914-5714