不妊治療の副作用はもちろんありますし、不妊治療や仕事の疲れから治療効果が下がる事も考えられます。
不妊治療に使われる主な薬と副作用
不妊治療に使われる主な薬は5つです。それぞれの特長と副作用について説明します。
- 排卵誘発剤(質の良い卵子を排卵させる)
- GnRH剤(排卵を抑制する)
- 卵胞ホルモン剤(子宮内膜を整える)
- 黄体ホルモン剤(着床率を上げる)
- 卵胞・黄体ホルモン剤(無排卵状態をつくり卵巣を休ませる)
1、排卵誘発剤(質の良い卵子を排卵させる)
排卵を促したり、質の良い卵子を複数育てるといった目的で排卵誘発剤は、不妊治療のさまざまな段階で使われています。
内服薬:脳に働きかけて卵胞を育てさせる、効果は穏やか
注射剤:卵巣に直接働きかけて効果は強い
内服薬は注射剤に比べると、副作用が少なめだと言われています。
主な副作用
多胎妊娠
卵巣過剰刺激症候群(OHSS)
頭痛
吐き気
など
内服薬(商品名):クロミフェン・セキソビット・クロミッドなど
注射薬(商品名):ゴナピュール・フォリスチムペン・フェリング・HCGなど
2、GnRH剤(排卵を抑制する)
LHサージ抑制剤と言われ、排卵を抑制します。排卵誘発剤と合わせて使われることが多く、体外受精や顕微授精の時に、排卵誘発剤で成熟した卵胞が採卵前に排卵してしまわないように使われます。
主な副作用
不正出血
骨粗しょう症
肩こり
ほてり
など
点鼻薬(商品名):スプレキュア・ブセレキュアなど
注射剤(商品名):セトロタイド・ガニレストなど
3、卵胞ホルモン剤(子宮内膜を整える)
卵胞ホルモンが不足しているときに使用され、子宮内膜のコンディションを整えて着床しやすくするために使います。
主な副作用
食欲不振
吐き気
脱毛
じんましん
など
内服薬(商品名):プレマリン
貼り薬(商品名):エストラーナ
4、黄体ホルモン剤(着床率を上げる)
黄体機能不全など黄体ホルモンの分泌が十分でない時や体外受精において、着床しやすい環境をつくり着床率を上げるために使われます。
主な副作用
吐き気
頭痛
気分の落ち込み
など
内服薬(商品名):プロベラ・ディファストン・ルトラール
注射剤(商品名):プロゲデポー
膣座剤(商品名):ウトロゲスタン
など
5、卵胞・黄体ホルモン剤(無排卵状態をつくり卵巣を休ませる)
無排卵の状態をつくり、卵巣を休ませるときに使います。避妊薬のピルも卵胞・黄体ホルモン剤の一つです。
主な副作用
吐き気
むくみ
頭痛
倦怠感
など
内服薬(商品名):トリキュラー・プラノバール
など
不妊治療に使う薬の副作用
不妊治療では排卵誘発剤やホルモン治療をすることが多いので、どうしても副作用のリスクは常にあります。個人差がありますが、気分が悪くなることや、むくみ、気分の落ち込みなどは、当店でも聞くことがあります。
排卵誘発剤で有名な副作用として卵巣過剰刺激症候群(OHSS)がありますが、卵巣が過度に刺激されることにより卵巣が腫れたり、胸水や腹水がたまる場合などもあります(内服薬ではあまり見られず、注射剤のhMG剤やhCG剤によって起こることがほとんどです)。
軽度であれば安静にしておくことで良くなりますが、重症になると入院が必要な場合もあります。腫れてる状況では、当然不妊治療も休まないといけません。
不妊治療の排卵誘発剤やホルモン治療の副作用によって個人差が強いとは思いますが、それだけでもストレスがかかることは確かです(ひどい副作用だと、不妊治療自体を一時中断しないといけません)、それに時間的な余裕、仕事、家事、通院のストレスが加わってきます。
さらに不妊治療は、結果が保障されている話ではないのですから・・・
ストレスは、脳の視床下部にたまります。
視床下部から脳下垂体へ性腺刺激ホルモン放出ホルモンが脳下垂体へ刺激を送り、脳下垂体から卵巣へ卵胞刺激ホルモン(FSH)・黄体化ホルモン(LH)へ刺激を送ります。
この流れのいわゆる司令塔の「脳」での部分を、ストレスは不調を起こさせます。
一番不妊治療で大事なのは、「ストレス」であるといつも感じています。
ストレスからホルモンの不調を招き、精子や卵子の質の低下を招き治療効果が下がる可能性が高いのです。
総評
妊娠しやすいカラダづくり(妊活)とは、日々のストレスや不妊治療の排卵誘発剤やホルモン治療の副作用から、身体を守るという意味でもご提案しております。
不妊治療中の思考法や夫婦の関係、将来の事を考える大事な時間にすることも妊活だと思いますよ☆
不妊治療に使われる薬には、さまざまな副作用があるのですね。せっかくおこなった治療の効果が半減しないように、ストレスをためないようにしましょう。ストレス解消や「妊娠しやすい体づくり」についての知識は、この不妊ブログが参考になれば嬉しいです。
妊娠力を高めよう
ストレスをためてしまうと、精子や卵子の質の低下を招きます。そうなると、せっかくの不妊治療も効果が低くなってしまいます。不妊治療は精神的にも肉体的にも負担がかかります。やるからには効果の高い状態でおこないたいですね。みどり薬店は、治療効果を低くしないために、妊娠しやすい体づくりを提案しています。