「不妊治療が痛い」とよく言われるのは、この4つの治療や検査があるためです。

痛みの感覚は個人差が大きいのですが、不妊治療の中で痛いとよく言われる事が多いのは以下のことです。現在のところやはり女性の痛みの声をよく聞きます

不安で一歩前に踏み出しにくいよね
不安で一歩前に踏み出しにくいよね

 

不妊治療でよく痛みを感じること(女性)

  • ◎子宮卵管造影検査
  • ◎筋肉注射
  • ◎採卵時

子宮卵管造影検査

細い卵管や子宮に粘度のある造影剤を流し込む時に痛みを感じる方が多いようです。 ただ、そのおかげで卵管が広がり妊娠率が上がると言われるのですが、、、 造影検査の前処置で子宮口に器具を入れるときに痛み(生理痛のようなと言われます)を 感じるという意見もよくあります。

筋肉注射

不妊治療で多い注射は明らかにホルモン剤の筋肉注射です。これも薬剤に粘度があり 筋肉になかなか入りこまず痛みを感じると言われます。 基本的に大きい筋肉がある肩や腰とお尻の間の部分などに打つことが多いですが、 その後の筋肉の痛みが強いことがあります。
しっかり注射後に揉んでおくことが大事で、痛みも随分揉むことで楽になるようです。

痛みには敏感な場合自己注射を打つという選択肢もあり得ます。
筋肉ではなく皮下なのでほとんど痛みがないです。

ただこれが使えるかどうかは医師に相談してみましょう。
ホルモン注射により乳房の張りや痛みもよくお聞きします。
よくある症状なのであまり必要以上に神経質になりすぎるのは良くないと思いますが、そういう痛みがある事もあると理解しておきましょう。

採卵時

通常麻酔をかけて行いますが、局所麻酔や全身麻酔の種類があります。 全身麻酔でない限り意識がありますので痛みを感じることはあると思います。

採卵するとき膣壁から針を刺して卵巣から採卵していくのですが、
卵巣の位置(子宮の陰に卵巣がある場合)や子宮筋腫がある場合に子宮を突き通して卵巣にたどり着かないといけない位置関係だと、子宮は筋肉の塊なので太い針を使わないといけない場合があります。その場合は痛いことが想定できます。

実際には卵子の状況や排卵誘発の方法などによって麻酔方法が違ってきます。
全身麻酔か局所麻酔になるかは患者の状況によりますし、医師と患者が相談しながら決めていくこともよくあります。

 

不妊治療でよく痛みを感じること(男性編)

  • ◎TESE(精巣精子回収術)

TESE(精巣精子回収術)

夢精子症や不動精子症、重度の射精障害などの男性不妊の場合、精巣から直接精子を回収する手術のことです。 陰嚢の皮膚を切開して、そこから精巣組織を採取してそこから精子の回収を目指します。

麻酔を行っての手術で日帰りで行え、入院は必要ないのですがやはり切開をしているので、術後痛みが出る事が予想されますが痛み止めでコントロールできる程度の事が多いようです。

 

まとめ

不妊治療の辛さの一つである「痛み」は、たしかにあります。女性が痛い事が多いみたいです。 検査や打つ注射の数もメインは女性になるからです。 男性の場合一般的な不妊検査や不妊治療共に痛みはないでしょう。

ただ痛みには個人差があるので、あまり痛くなかったという声や、体調や処置をするドクターによっても痛みは違ってきます。

痛みのコントロールも含めて主治医と相談していきましょう。

緊張や恐怖感は余計に痛みを生みます

心理的に、肉体的に恐怖感や緊張は痛みを増幅させてしまう恐れがあります。 痛みをそこまで感じなかったという方も実際にはけっこういらっしゃいます。 局所麻酔や全身麻酔、痛み止めなど痛みのコントロールも相談にのってくれる場合も多いので、ぜひ相談してみましょう。