妊娠すると「妊娠する前より汗がたくさん出るようになった」と言われることがあり、多汗症かと心配されることがありますが、妊娠と多汗症はあまり関係がありません。ただ実際に汗をかきやすくなったということが多くあるようです。
多汗症は妊娠と関係ある?
多汗症とは病的な発汗のこと
多汗症とは体温上昇などとは無関係に交感神経の失調のために汗が過剰に放出される疾患です。緊張や不安など気持ちによる精神的な原因での発汗ではなく、身体機能の失調により引き起こされる病的な状態のことです。明らかに妊娠による汗をかきやすくなることあくまで自然なコトで、多汗症とは区別できるのです。
妊婦さんは多汗症ではなく「妊娠という体の変化によって汗っかきになる」
妊娠すると汗をかきやすくなる理由は3つあります
①妊娠すると血流が変わる
妊娠中、特に妊娠初期に汗をかきやすくなるのは、母乳の準備のために乳腺の血流量が格段に増えるために胸に汗をかきやすいと感じることもあるようです。
②妊娠すると脂肪のつきかたが変わる
妊娠するとママの体は脂肪がつきやすくなり、胎児を守るために脂肪がつきます。当然脂肪は保温としての働きもするので体温を保持しやすくなりポカポカを感じやすい人もいるようです。なかには汗をかきやすくなったと感じる方もいるようです。
③妊娠すると体温が変わる
実際に高温期が維持されるという事が妊娠のサインでもあるので当然体温が高いのです。ホルモンの変化によって体温が高くなり風邪っぽく感じる人もいるようです。
妊娠すると汗をかきやすくなったり、体が熱くなったりすることがあります。それは多汗症ではなく妊娠出産するために必要な体の変化なのです。汗をかきやすくなったという事が妊娠のサインとしてわかる場合もあります。
汗を止めようとしてはダメ!むしろ気持ちよく汗をかこう
汗をかくことは体の老廃物を排出したり、体温の調節をしたりする大事な働きがあります。汗をかきたくないという気持ちもわかりますが、体温調節をしっかりしている証拠でもあり自然の流れでもあるので汗を止めようとしてはダメです。
妊娠の汗には汗脇パッドや専用の下着で対応しましょう。夏場はノースリーブやキャミソールなどの服装が、汗が気になる方にはよい服装だと思いますが、空調での冷えに対応するために必ず羽織れるものを持っておきましょう。
また下着によって汗がかきやすいという事もあるので、吸汗性に優れたワイヤーが入ってない体型変化に対応できるスポーツブラやパッド付きキャミソールなどが便利なようです。
まとめ
妊娠中はさまざまな体の変化にとまどうことも多いと思います。体型や体重はもちろん、多汗症と思ってしまうような汗のかき方や、体毛、食べ物の好みなどもホルモンの変化によって体に現れてきます。ただ個人差が大きいので、あまり気にならない方もいらっしゃいます。ただあくまで自然な体の変化なので、あせらず対処していきましょう。
基本的妊娠中の体の変化はママや赤ちゃんに必要な事の副産物です。そんな気持ちで自分の体と接していきましょう。
妊娠すると汗をかきやすくなるのは、自分自身やお腹のママのためって思っておいていいってことですね!妊娠をきっかけに多汗症になったのかとびっくりしましたが、そういうことではないとわかって安心しました。初めて妊娠する場合は、全ての事が初体験ですもんね。あんまりあせらないように正しい情報を集めていきたいと思います。
妊娠中はママと赤ちゃんにとってベストのコンディションを整えることを最優先にしましょう
当店にも妊娠中に、妊娠し体質が変わり多汗症になったと悩んでいるとのお声を聞くことがありますが、体が健康であるなら、常にあなたや赤ちゃんのためにベストなコンディションをつくろうと頑張ってくれています(恒常性維持)。健康の範疇であるか、病的なレベルであるかの判断は大事ですが、事前知識として知っておくことで焦らずにすむと思います。体の声に従って、あなた自身も体や赤ちゃんが喜ぶような行動をとるということを基本に考えておいてくださいね。 妊娠中の感染症に関しても妊婦は免疫力が下がっています。このインフルエンザの記事を参考にしてください⇒妊娠初期にインフルエンザに罹った場合の対処法