妊娠しやすいカラダ作りの基本は何かと問われれば、まずは何を食べて何を食べないかという事が基本です。人間の体を維持するには食べ物が必要です。その体からつくられる卵子や精子も同じです。不妊治療を考えるのであればなおさら、初めにとりかかるのは食事の見直しでしょう。
「スーパーで一番安いもの」が不妊によい【気】のある食べ物
不妊に効果のある食べ物として、様々な食べ物が「子宝食材」として取り上げられていますがお勧めしているのはスーパーで一番安い食べ物という事です。つまり「旬」のものという事です。
コンビニや冷凍食品やファーストフードやお菓子などはカロリーは多いが栄養素に偏りがあり添加物が非常に多いのです。次世代の命を繋ぐカラダをつくる食材としては向かない命が宿っていない力のない食べ物です。
食べるなら栄養素が多い(おまけに美味しい)旬の食材を選んで食べるようにご提案しております。栄養素が多く力のある=旬のものは漢方用語で【気(エネルギー)】のある食べ物という言い方をします。
旬の食べ物には栄養素も多く体調を整える力がたっぷり
旬の食べ物を意識することは、その時の季節に合った体調を維持し整えてくれるという事です。季節関係なく○○の成分がいいからといって同じ食材をとることは、旬を外していることで栄養素も少なくなるばかりか季節に合ったカラダ作りのコンディショニングができません。(例:冬に夏野菜を食べることで体を冷やすなど)
- 春が旬の食べ物は解毒作用の力がある
- 夏が旬の食べ物は熱気から守ってくれる力がある
- 秋が旬の食べ物は免疫を強くする力がある
- 冬が旬の食べ物は体を温める力がある
このように漢方では考えます。
春の食べ物はは冬に溜まった老廃物を出す作用があるとされる解毒作用、夏の食べ物は体内の余分な熱をとってくれ熱気から守ってくれる力があります。
秋の食べ物は乾燥や冷気から身を守ってくれる免疫をあげてくれる力で、冬の食べ物はもちろん冬の寒さから守るために体を温めてくれるといった食性があると言われています。
不妊を克服する食生活の改善に食べ物の旬を取り入れよう!
旬を意識しなくなってしまった現代だからこそ、しっかり意識していきましょう。
参考に旬と食材の例を挙げておきます。
春
たけのこ・春キャベツ・春タマネギ・山菜類・たんぽぽ・アスパラガス
梅雨
シソ・山椒・ラッキョウ・ワカメ・小魚
夏
キュウリ・トマト・冬瓜・オクラ
秋
根菜類・キノコ類・銀杏・ナシ
冬
白菜・ゴボウ・春菊・ホウレンソウ・人参・みかん
ぜひ旬を意識して参考にしてくださいね。
旬を意識した上で「妊娠体質づくり」に必要な栄養素は鉄・亜鉛・カルシウムのミネラル3種
日本人女性が妊娠しやすいカラダをつくっていくに際して、本当に足りてない栄養素があります。それはミネラルという非常に微量だけど絶対必要な栄養成分です。妊娠を考える際この栄養素は日本人女性には慢性的に足りてない方も多くいらっしゃるのが現状です。
特に以下の3つは意識しましょう。
- 鉄
- 亜鉛
- カルシウム
普段の食事としてはやはり旬を意識するという事が基本ですが、現在不妊でお悩みの方は上記のミネラルを意識しましょう。
鉄
女性は生理での出血により鉄が失われやすいので、男性よりも鉄のを多くとる必要があります。鉄が不足すると黄体ホルモンの機能が低下することがわかっており(赤ちゃんのベットである子宮内膜をつくるホルモンです)着床にトラブルが出てきます。
亜鉛
不妊に関して有名なミネラルの亜鉛。タンパク質の合成や細胞分裂に必須のミネラルで、卵子や精子、胎児の成長に不可欠なミネラルです。生殖能力に必須のミネラルと言えるでしょう。
カルシウム
カルシウムは日本人の不足ミネラルとして有名ですが、細胞の分裂や分化に関わり受精能力にかかわってくる非常に重要なミネラルです。精神的なバランスにも関与しています。
基本となる食事をした上でも、ミネラルはもともと吸収しにくい上食材に入っている量も微量なので妊娠しやすいカラダに変えていくようにするためには、質の良いサプリメントや健康食品を利用するのが効率的でしょう。
ただ粗悪なものを摂らないように専門家の意見を参考にして選びましょう。
まとめ
まず基本として命を育む体になるためには、命のある食べ物を摂ることが大前提です。その上で短期間で効率よく妊娠しやすいカラダを目指すには、質の良いサプリメントや健康食品を利用するといいでしょう。
日本人にとっては頑張ってバランスよく食べてても、なかなか必要摂取量に満たないミネラル(鉄・亜鉛・カルシウム)が特に重要です。細胞分裂や代謝、生殖に必須のミネラルです。不妊で貧血傾向がある方や、コンビニや買ってきた弁当や冷凍食品、外食が多い人はうまく利用しましょう。
あまり普段意識してないですが、私たちの体は食べ物でできているという当たり前のことを改めて意識できました。良い食べ物を食べればよいカラダができて、良い精子や卵子ができるという基本を大事にしていきたいと思います。
食事を見直す事はママになるための準備でもある
「妊娠したら」「出産したら」今までの生活を変えます、というのでは遅いという事を意識しておきましょう。生まれる前から子育てが始まっているという意識が必要です。十月十日はママのお腹の中で育てるのです。妊娠してからでは遅すぎるのです。生まれた子供に食べてほしい命ある食べ物を、妊娠前からしっかりママも食べて体を作っていきましょう。短期間の効率アップや多忙な方はサプリメントや健康食品を利用しましょう。ただ自分に必要なもので質のいいものを専門家に選んでもらいましょう。大事な事ですよ。