妊娠中に飲んでおくべき「サプリメント」

妊娠中に飲んでいた方が良いサプリメントがあるという事はご存知でしょうか。現在は高齢出産が増え妊娠中の健康リスクが高くなってきています。

それを防ぐためにも飲むことをおすすめしたいものがあります。
ただ安全性も含めてしっかりとした裏付けのデータがあることが条件という事になります。

妊娠継続をスムーズにいかし母子の健康を支える黒子のようなサプリあり!
妊娠継続をスムーズにいかし母子の健康を支える黒子のようなサプリあり!

 

それぞれ妊娠の時期のよって必要なサプリメントが違う

妊娠中ずっと飲んでてほしいものや、流産経験などがあったり不育症などの診断がある方に対して飲んでいて欲しいもの、妊娠初期に特に大事な栄養素など時期やその妊婦の状況によってお勧めするものが違ってきます。

糖鎖

タンポポの葉に含まれる有効成分である糖鎖T-1は細胞の表面にあるアンテナのようなもので細胞間の情報交換に必要な成分という事がわかってきました。

現代病と言われているアトピーやぜんそく、花粉症、癌、糖尿病など細胞の免疫にかかわる疾患は糖鎖の異常や不足が考えられています。
命がつくわれる妊娠初期には特に必要ではないかと考えられています。

また糖代謝を良くし、不要な水分を出す解毒の力が強いので高齢出産の時に問題となる妊娠時高血糖や妊娠中の高血圧・むくみ・尿たんぱくなどの妊娠時高血圧症候群(昔は妊娠中毒症と呼ばれていました)の予防に有用でしょう。

また抗ウイルス作用がわかっていますので、妊娠中の風邪やインフルエンザなどの感染症予防にピッタリです。

妊娠初期の胎児の発達に、妊娠中のママの健康にと是非飲んでいただきたいと考えています。
特にリスクの高い35歳以上の高齢出産の方は妊娠中ずっと飲んでいただきたいとお勧めできます。

松節

松の瘤(こぶ)の事を松節(しょうせつ)といい、ピネシアコムオイルという害虫や外傷から守るために作られたものが集中している部分です。

血栓症からの流産に対するデータや不育症に関しての研究が発表されており、流産しやすい12週くらいまで(できるなら胎盤ができるまでの15週くらい)は少なくとも飲んでおいた方が良いと思います。

過去流に産経験がある方は特に妊娠初期に関しては飲んでいく事をおすすめしております。

葉酸

妊娠初期に特に必要なのが葉酸です。

葉酸については過去ブログを参考にしてください⇒妊娠初期に必要な葉酸について深く知ろう

EPADHA

EPADHAは積極的にとってほしい青魚に含まれるオメガ3と呼ばれる油ですが、熱に弱いので毎日生魚を食べるのが難しい事と海洋汚染の事を考えるとサプリメントでとった方が賢いといえると思います。

EPADHAについては過去ブログを参考にしてください⇒胎児の発達に重要なEPADHA

この他、赤ちゃんのアレルギー体質を改善する可能性もあることから妊娠初期だけでなく妊娠中は積極的に摂った方がよいと思います。

牡蛎肉エキス

妊娠中に特に不足しがちで必要性が増す「亜鉛」「鉄」「銅」をバランスよく含む牡蛎肉エキスは強力な妊娠中の味方になってくれるサプリメントです。

それぞれ個別に亜鉛や鉄や銅のサプリを飲むのとは違い、これらミネラルは協力し合って代謝吸収されます。そのため個別に飲むより牡蛎を絞ってできたこのミネラル群は吸収されやすく利用されやすいです。

海のミネラルを丸ごと頂くという感じですね。

そのほか必須アミノ酸もバランスよく含む牡蛎肉エキスは造血疲労の回復解毒に至るまで不安定なママの体調ばかりか胎児の成長のために妊娠中はもちろん産後の体調管理良質の母乳をつくるために活躍します。

 

飲んでいる物の医師への報告はしておきましょう

妊娠中は主治医への報告はしておいた方が良いでしょう。

サプリメントは食事療法の一環で食事での不足を補うものです。ただ多くの方が多忙や妊娠中の体調不良のために質が悪化します。それをサポートできる質の良いサプリメントはむしろ摂っておいた方が良いと考えています。

医師は粗悪なものではないかを心配する可能性がありますので、安全性やデータに関するものを持参し見てもらってください。良質なものであれば根拠となるデータなども購入したお店でもらえます。

ぜひ信頼ある薬局薬店での購入をおすすめいたします。

 

ビタミンA(レチノール)は過剰摂取に注意

普段の食事でもそうですが、なんでも過剰であることは体調を損なう可能性があります。飲む目安を守って飲むことが大事です。

妊娠中ならなおさら自己判断での摂取は避けましょう。

特に注意してほしいのはビタミンAです。ビタミンAは動物由来のレチノールと植物由来の「ベータカロチン」の2種類があり、妊娠中に摂取を控えるべきなのは「レチノール」です。
脂溶性ビタミンのレチノールは水溶性のものとは違い体外に排泄されにくく、赤ちゃんの成長の妨げになる事がわかっています。

ベータカロチンは必要量以上は体外に排泄されるので安心ですが、レチノールを含むサプリメントは飲まないようにしましょう。

 

まとめ

妊娠中に服用すべきサプリメントは、安全性や裏付けデータの有無などから限られてきます。事前に「自分にはどんな栄養素が必要でその商品はこれだ」とわかっているのであればネットでも買えると思いますが、そうでない場合がほとんどでしょう。
ぜひお近くの相談専門の薬局薬店でご相談ください。

当店でも電話での県外の方の相談が多くなってきております。
いつでもお問合せくださいね。

健康的な生活ってどんな生活で、それが出来ていますか?

サプリメントは補助的にではあるものの積極的に使用した方が良いと考えています。 ただし安全性やデータのそろっている確かなものを。 もちろん人によりますが、私たちの「普通の生活」は、私たちの身体からすると「普通ではない」可能性が高いという人が多くなってきているのも事実なんです。