花粉症とアレルギー性鼻炎の改善は、妊娠力アップとなる

花粉症やアレルギー性鼻炎などアレルギーは日本の国民病とも呼ばれ、最も身近な病気です。およそ3人に1人がなんらかのアレルギーを持っているとされています。

ほんの50年前まではアレルギーは日本において、そんなに問題にならなかったと思われます。ただ現在において爆発的に増えたアレルギーの要因と、妊娠力の低下や不妊についての関係も日々感じております。

花粉症は妊娠力低下の証拠!?
花粉症は妊娠力低下の証拠!?

 

アレルギー性鼻炎の一つである花粉症

アレルギー性鼻炎は、くしゃみ、鼻水、鼻づまりの症状が主な病気です。空気中の鼻炎を起こす抗原となる物質(ハウスダストやダニなど)が刺激となり、それを私たちのカラダが「敵」と認識し体内から追い出そうと症状(くしゃみ、鼻水、鼻づまり)がでます。
主にハウスダストやダニによるものが多いので一年中症状がでるものを私たちはアレルギー性鼻炎と呼んでいます。一方で花粉に敏感に反応する場合は花粉が飛んでいる時期だけなので、季節性があります。ですので、季節性アレルギー性鼻炎という言い方が正しいとは思いますが、「花粉症」と呼ぶことが多く呼び方に混乱があるようです。

 

アレルギーの原因は「冷え」と「糖と油」

食生活の変化、アレルゲンの増加、環境汚染、ストレスなど様々なことが言われています。ただアレルゲン(抗原)があるからアレルギー症状がでるのではなく、反応しない人はアレルギー症状はでません。ということはアレルギーを持っている方は外的要因よりも、アレルゲンに反応しやすい敏感な状態にあることが一番の原因でしょう。
実際にアレルギーになってる人の共通点として日々私が感じていることがあります。それは「冷え」です。冷えている方に圧倒的にアレルギーのお悩みが多いです。あと付け足すならば甘いものや加工食品(コンビニなど)の食事が多いことです。

 

花粉症やアレルギー性鼻炎などのアレルギーがあると妊娠力は低くなる

少し乱暴にいうと発展途上国にはアレルギーや不妊の問題が少なく、先進国といわれる経済発展が進んだ国ではアレルギーや不妊に悩む方が多くなります。アレルギーの増加は不妊症の増加と相関関係にあります。
もっと詳しく言うとアレルギー症状が出るような体内環境だと、不妊になりやすいということだと考えていいでしょう。
アレルギーも不妊にとっても根本的な原因に体質としての「冷え」「食生活」があるからです。

 

妊娠力向上(妊活)はアレルギーも良くなる

特に花粉症の時期に漢方では、【温める】といったタイプの漢方薬をよくおすすめします。飲んだその日から「ずいぶん楽になった」と喜んでいただけます。温めると花粉症が良くなる。。。それぐらい冷えているという事ですね。当然冷えを招いてしまう食生活も気をつけていただきます。
妊活も花粉症やアレルギー性鼻炎と同じ漢方薬を使うわけではないのですが、体を芯から温めていき食生活の改善や工夫をとっていくと花粉症やアレルギー性鼻炎の持ってた人も3~6か月で症状もほぼ改善を実感できます。

 

花粉症・アレルギー性鼻炎の対策術

漢方薬以外での花粉症やアレルギーの日常生活の注意点はコチラです。

  • アレルゲンの除去(外出時のマスクや鼻うがいなど)
  • 冷やす食生活を避ける(ビールやアイスなど)
  • 糖と油を避ける(お菓子やジャンクフード)
  • 睡眠不足を避ける(免疫バランスが崩れやすい)

鼻うがいを実施する場合は、粘膜を強くするためにクマザサエキスでの鼻うがいをご提案しております。アレルゲンである花粉を洗い流すだけでなく、抗炎症、抗菌作用に鼻粘膜の免疫力アップを期待して行いますが、間違ったやり方をすると効果的でありませんので、ぜひお尋ねくださいね。

 

まとめ

花粉症やアレルギー性鼻炎などのアレルギーは、反応しなくてもいいものに反応してしまう免疫異常です。花粉やハウスダストなどの毒性のないものに本来反応しなくても良いのです。最近問題になっている【抗精子抗体】(精子に対する抗体)もアレルギーですね。
不妊の原因として有名な子宮内膜症もアレルギーの関与が疑われています。アレルギーが起きるような体内環境を改善していく事は、妊娠力アップに直結します。

アレルギー抗体値を下げることは流産予防にも有用

アレルギーがあるという事は、さまざまなものに反応しやすい可能性があります。胎児は自分ではないですよね。医学用語では胎児に自分の免疫が働かないように受け入れる【免疫寛容】というシステムが働きます。ただこの免疫システムが盤石でない可能性がアレルギー疾患を持っている方には心配されます。習慣性流産の方は特に免疫バランスを正しアレルギーを良くしましょう。それが流産予防に繋がります。ご相談くださいませ。