男性の妊活編!精子の力を上げるために避けるべき10箇条

1996年では男性が関与する不妊は48%だったのが、2015年現在では55%となり女性だけ妊活に取り組むのではなく男性も妊活に取り組む必要性がどんどん増しています。

男性も当事者としてパートナーと一緒に精子の力を上げるため、避けるべき10箇条についてまとめてみました。

「妊娠させる力」は男性の心がけでバッチリ上がります!
「妊娠させる力」は男性の心がけでバッチリ上がります!

 

男性の妊活!精子力アップのために避けるべきNG10箇条

  1. タバコ
  2. お酒の飲みすぎ
  3. 長風呂・サウナ
  4. 不規則な生活
  5. 育毛剤た筋肉増強剤を控える事
  6. 過度のストレス
  7. 膝の上でのノートパソコン
  8. ブリーフやボクサーパンツ
  9. ロードバイクに載らない
  10. 長期の禁欲

タバコ

タバコを吸うと血管が収縮し血流が悪くなりED(勃起不全)の原因になるばかりか、喫煙は精子のDNAを傷つけ母親になるパートナーの不妊症流産のリスクや生まれてくる子供の病気のリスクを上げます。男性の妊活の基本です
また夫の喫煙がART(生殖補助医療)に与える影響は大きい事を知っておきましょう。

体外受精(IVF)喫煙習慣有り 18% 喫煙習慣無し 32%

顕微授精(ICSI)喫煙習慣有り 22% 喫煙習慣無し 38%

「喫煙習慣有り」は、いずれも妊娠率が約半分にダウンすることを知っておきましょう。

お酒の飲みすぎ

タバコと違い、適量であれば完全にダメとは言えない状況ですが、体外受精においてはアルコールを飲まないほうが受精率、妊娠に至る確率は高いという報告があります。
精子を作る作業の中心である男性ホルモンとアルコールの関係でいえば、毎日の飲酒の習慣は男性ホルモンの落ちが早くなるようです。適量ならまだしも、深夜まで大酒を飲んで。。。男性的な感じがするように思いますが、確実に男性ホルモンは弱っていくようです。
アルコールは多くなればなるほど精子の力を下げるという予測がたつので目安は週に1~2日少量(ビールでいうと200~400cc)ぐらいにする方がいいと言われています。

長風呂、サウナ

陰嚢はなぜ体外に出ているのか?その答えは睾丸を冷やすためです(女性の卵巣は温めておくべきなので体内にあります) 。実は睾丸は体温よりも2~3度低い温度環境で活発に精子を作ります(33.5度のときに一番元気な精子を作るようになります)。
睾丸は通常の体温36.5度まで上がると精子を作ることができません。つまり長風呂やサウナはそれだけ精子に大ダメージだという事を知っておきましょう。
もちろんよく言われるブリーフやボクサーパンツなんかも体温と同じぐらい熱がこもり睾丸温度が上がりやすいためトランクスが良いとされています。

不規則な生活

肉体の疲労をさけるために、規則正しく決まった時間に寝るようにしましょう。睡眠時間が特に大事です。夜更かしすると男性ホルモンが減少していく事がわかっています。
女性ホルモンが女性の美容と健康の鍵であるように、男性の健康は男性ホルモンが鍵をにぎっています。精子の力を高く保っておくためにもしっかりとした規則正しい生活習慣を心がけましょう。
また男性の精子の力はメタボリックシンドロームの関わりが非常に強いです。肥満に気をつけることも大事な事です。十分な男性の妊活です

ストレス

ストレスは脳内の脳下垂体に影響を与え、ホルモンバランスを乱します。女性においてはよく言われることですが、男性においても全く同じです。質のいい精子を作るためにもストレスの管理はしておく必要があります。男女ともストレスは妊活において重要な問題ですね

育毛剤

医薬品として男性型脱毛症の治療薬には「ミノキシジル」「フィナステリド」があり精子の数が減少する男性ホルモンに関係するのは「フィナステリド」です。「ミノキシジル」は問題ないようです。
もともと「フィナステリド」は男性ホルモン由来の疾患である前立腺肥大症の治療薬です。その反応の一つとして男性ホルモンの作用を抑えることから男性型脱毛症に効果がありますが、そのぶん精巣の機能を低下させて精子の数が減少したり、性欲が減退したりなどの副作用が伴います。

膝の上のノートパソコン

パソコンは使用していると徐々に熱を発してきます。膝上のノートパソコンの使用が陰嚢の温度上昇につながるとの研究データもあります。パソコン作業が多い方は当たり前のように毎日行っている危険性もあるので注意をしましょう。
また携帯電話やパソコンから発生する電磁波も精子の運動率や奇形率に関与があるという報告もあり、避けておきたいところです。

ロードバイクにのらない

運動不足を解消する手段としてエコでもある自転車が今流行っています。ただその自転車の中でもロードバイクなど特に股間にあたる部分のサドルが固いものに関しては男性器周辺の血流が特に悪くなりやすいです。ハードな自転車での刺激はお勧めできません。

長期の禁欲

最近では卵子と同じように妊娠に大切なのは、精子の数ではなく精子の質であることが分かってきたために、子作りには禁欲日数が短い新鮮な精子のほうがよく、禁欲生活が長いとかえって妊娠しにくくなることがわかっています。

精子力を上げるためには何を「する」かよりも何を「やめる」か男性の妊活の中心

妊娠させるという本能を呼び起こすためには、それを邪魔しているような上記の10箇条をどれだけ止めれるかが男性の妊活となるでしょう。「足す」よりも「引く」発想が人間としての本来の機能を取り戻すのには近道です。それにまず取り組んでからさらに精子の力を引き出すような漢方薬を合わせる事がより重要です。
仕事などでライフスタイルを変えれない方は特にご相談ください。

まとめ:男性の妊娠させる力は精液検査だけでは測れない、妊活で精子力を上げよう

精子については量や数の問題が言われるけれども、卵子ほど「質」の問題が気にされていないような感じに受けとられているような気がしてなりません。卵子と一緒で、素晴らしい卵子に出会ったとしても精子の質が悪ければ受精しなかったり、受精できても正常に育たないというようなことが起きてしまいます。
質が悪い精子では妊娠させる力は低く、体外受精や顕微授精でも流産率が高くなることがわかっています。
精子の量や数だけではなく「質」に男性も目を向けましょう。すなわち睾丸や精子にダメージな事は避け、遺伝子の損傷を避ける必要があります。まずはこのNG10箇条をしている方に関してはココから取り組んでいきましょう。立派な男性の妊活となります。

男性不妊は特に健康状態が反映されやすい

普段相談させてもらっていて、男性不妊に関しては普通の健康状態が良くない場合が多いと感じます。メタボリックシンドロームや喫煙や睡眠不足など普段の生活習慣が精子の状況を反映していると感じます。 このことは女性も同じですが、男性は特に自身の体調に頓着がない方が多いと感じます。ただ精子は毎日つくられる分、改善のスピードも速い事が多いです。生活習慣を含めカウンセリングをさせてください!さまざま男性のお悩みにも対応できるのも漢方のいいところでもあります。